見出し画像

詐欺師は頭がいいか

僕たちは結構「詐欺師は頭がいい」とか「知能犯」とかいって畏怖の念を持っている。あるとき社員に「賢くなるべき」と言ったら、「詐欺師を軽蔑している」と言われたことがある。その人にとって詐欺師は「賢い人」の象徴であるようだ。

確かに、詐欺師は、情報弱者が情報弱者であることを利用して金儲けをするので、知的優位にある構図から賢いと思われがちだ。

ドラマとかでも、詐欺師の鮮やかな手口やカリスマ的な立ち振る舞いが描かれることが多い。

だが、詐欺師はそんなに賢くない。本当に賢かったら法に触れずにお金を稼げるはずだ。「賢くないから法に触れざるを得ない」ともいえる。

さらに、本当に賢かったら「お金」がなくても幸せであることができる。

僕達の目的は「幸せになること」だろう。これは間違いない。「不幸になること」を目指している人はいない。結果的に不幸になる人はいるが、そんな人でも、「幸せになること」を目指していたに違いない。

「幸せになること」を実現するためにはリソースが必要だ。色々あるかと思うが、リソースの代表は「賢さ」、「金」、「時間」あたりだろう。

つまり、真に賢い人は「金」や「時間」がなくても幸せになることができる。賢さだけで幸せを実現できるほどの賢さの持ち主ってことだ。

それよりも賢くない人は、幸せを実現するために「金」や「時間」などで補う必要がある。

さらに詐欺師は、なんとか法律を犯して金を生んでようやく幸せになることができる。ここまでいくとあまり「賢さ」のリソースは持っていないように感じる。

もしかしたら、詐欺師に騙されてる人の中に「金」がなくても幸せになれるほどの「賢さ」を持った人がいるのかもしれないよね。





いいなと思ったら応援しよう!

のろさとし | 実業家 | 製造業 | システムエンジニア
よろしければサポートをお願い致します💦