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祖父の影響で、子供のころ将棋が好きでした。しかし実力の方はと言うと、祖父に対して勝率3割程度(笑)。昔の人だったので負けた私を思いっきりからかうところがあって、悔し涙を流したこともありました。

子供向けの将棋の本なども買ってみて(小学生時代の羽生善治さんの対局がすでに載っていました)「将来はプロ棋士になるぞ!」と思っていたのですが、自分のおじいちゃんに勝率3割ではそれは無理というものです(笑)羽生さんのように、小学生で将棋の本に載るくらいでないとまあ難しいでしょう。

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祖父が亡くなってからは将棋を指すということはほぼ無くなりましたが、でもその後も、棋士という人たちの様子や生き様を読むのはずっと好きで今に至っています。

同様に、スポーツ選手のノンフィクションなどを読むのも好きなので、私はプレイヤー向きではなく、良く言えばジャーナリスト型(?)だったのかもしれません。



さて、そんな将棋の世界で、戦後に大人気だった棋士がいました。升田幸三という人物です。14歳のときにプロ棋士になるために家出して、丁稚奉公をしながら頭角をあらわし、名人位も取った実力者です。

単に将棋が上手いというだけでなく、その風貌と破天荒な生き方から、男性的なワイルドな魅力を持ち女性人気も高かったそうです。あの羽生さんも、歴代の棋士でもし対戦することができるなら「升田先生と指してみたい」と言っているほどの人です。


そして、この升田さんが生涯掲げていた言葉があります。


「新手一生」


つまり、常に新しい手を研究する、新しい何かを見つけようというイノベーションを持った言葉であり、これは将棋以外の世界にも通ずる深い言葉だと思いました。

なんというのか、言葉の発音の響きの心地よさとも相まって、1度聞いてから今まで、私にとっても忘れられないキーワードになってくれました。


日常が退屈だったり、なんか人生を打開したい、頑張っていることが上手く行かない。そういう場面で、それまでと同じことを続けていても、新しい展開は生まれにくいものです。


そして自分自身の気持ちも、どんどん下がっていってしまうことでしょう。それよりは「新手」を求める思考に切り替えて、新しいものを取り入れることで、気持ちも上がり、結果も異なっていくのだと思います。


余談ですが、升田さんは戦後に史上初のタイトル三冠王を達成したときには「たどり来て、未だ山麓」と語っておられたそうです。新手一生といいこの言葉と言い、コピーライティングのセンスにも優れた人だったと分かります。そんな点でも、また見習いたいなと思うのでありました。

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