FOLIOにおける社内ラジオのご紹介
はじめに
こんにちは。FOLIOでデータエンジニアをしている西山です。
今日は、FOLIOにおけるコロナ禍で減ってしまったコミュニケーションを補うための取り組みである、社内ラジオについてご紹介したいと思います。
FOLIOにおける社内ラジオとは?
FOLIOでは、2020年2月からコロナ禍への対応として本格的にリモートワークの移行をはじめており現在まで続けています。そしてそうした体制をとっている組織の多くで問題になるのが、やはり社員間のコミュニケーションの減少が挙げられ、特に雑談のようなカジュアルなコミュニケーションについてはより顕著にその影響が出てしまっているのではないかと思われます。
先日Microsoftから出たリモートワークについてのレポートでも、「公式なグループ・非公式なグループともにコミュニケーションが希薄になった」「異なるグループ間におけるコラボレーションの時間が25%少なくなった」などの報告がなされています。
そこでFOLIOで取り組み始めたのがこの企画、社内ラジオです。この活動、2020年の5月から始めたので実はもう1年以上続けており、つい先日31回目の収録・公開にたどり着きました。
なお、FOLIOには以前から近い趣旨のCEO radioという取り組みがあり、それを私ともうひとりの主宰である設楽( https://note.com/editor_sachio )で勝手に引き継ぎつつ、コロナ禍におけるリモートワークの状況も鑑み趣旨を変えながら引き継いでいるという経緯があり、「社内ラジオ」自体をゼロベースではじめたわけではなかったため比較的違和感なく定着したのではと思います。
こればかりは本当に前任者の努力に感謝しかありません(ここに書いて届くのかわかりませんが、ありがとうございます!!)。
社内ラジオはだいたい月1-2回のペースで活動しており、トピックとしては既存社員をゲストとして招待し、業務内容やプライベートのことなどをカジュアルに雑談しそれを収録し公開する、という社内広報的な取り組みとしては比較的オーソドックスな内容で、時間は毎回20分程度で収録しています。
収録時間については、ゲストにも負担をかけず、リスナーにもライトなコンテンツとして聞いてもらえることを重視してこの時間にしています。
が、他社さんの公開ポッドキャストを見ると1時間超えのエピソードを収録されているケースも多々あり、その熱量に感心するとともに、弊社でも一度トライしてみたいなと思っている次第です…!
実際にどうやって収録しているか
他社さんでも事例を色々お見かけする「社内ラジオ」ですが、私が見ている限り各社色々なスタンスや取り組み方があるようなので、軽くFOLIOにおけるやり方もこの場に書いていきたいと思います。
といっても特段難しいことはしておらず、ゲストにとっても運営サイドにとっても続けやすいことを意識し、できるだけシンプルな方法を心がけて実施しています。
トピックの選定:
定番としてよく行われるトピックのは、新しく入社された方をお迎えして行うインタビュー、CEOの甲斐はじめ役員とのフリートークなどがあります。その他、都度実施しているアンケートなどで要望があったトピックなどを扱うこともあります。後述の「家を買った人に実際にどうだったか話を聞いてみる」ラジオなどはその最たる例ですね。
音源の収録:
FOLIOではオンライン会議ツールとして普段遣いしている、Zoomの録画機能で生成された音声ファイルを音源として使っています。ラジオ収録の参加者が同じZoom MTGに入り、そこで会話した内容を録画、それを編集(後述)する形です。
機材:
書いてしまうと恥ずかしいのですが、正直あまりこだわっていません。一時期PON出しなどに使うためにTASCAMのオーディオインターフェース( https://tascam.com/jp/product/us-32/top )を導入したこともあったのですが、今は特に利用してません。
編集:
編集は最低限に留めており、オープニング・エンディングSE(フリー素材)の挿入、2人以上の発声がかぶってしまったなど聞きづらい箇所のカットなどを行っています。ちなみにソフトはGarageBandを利用しています。
公開:
これも実は前任者が残してくれた資産なのですが、社内ラジオを公開するためのサイトをホスティングしており、そこで公開しています。
実際にやってみてどうだったか
まず、私自身がラジオ収録を通して、普段業務上会話することの少ないメンバーの人となりがわかったり、一緒に働いているメンバーの新たな側面がわかったりして、純粋に楽しみながら収録を続けられました。
また、文化としては前任者の築いた資産もあり、(自分で言うのもなんですが)温かく受け入れていただけています。
実際、各位のtimesでの言及や、MTGが始まる前の雑談で社内ラジオについての話題が上がったりするなどの反響もあり、コミュニケーションの流量を増やすことに少しは貢献できたのではないかと思っています。
特に最近は、直近入社したメンバーがかなり過去まで遡ってラジオを聞いてくれたりと、この取り組みが「フロー」的にその場で消費されるにとどまらず、「ストック」としてのコミュニケーション資産になりはじめてきたのではないかと自負しています。
一方、20分でラジオを収録し続けるスタイルの限界も感じたりしました。
例えば少し前に、直近住宅を購入したメンバーを3名ゲストととしてお呼びし、「家を買った人に実際にどうだったか話を聞いてみる」ラジオを企画した際には、ゲスト同士の会話があまりに盛り上がりすぎてとても20分に収まりきらないという事態もありました。普段はゲストの業務内容やプライベートの紹介ということで、収録側もある程度収録時間に話が収まるように「回す」ことができるようになってきていたのですが、こうした趣旨で収録するのは初めてであったため、収録する側のタイムマネジメントも大変でした…笑
こちらは反響も大きかったので続編の収録を予定していますが、特定のトピックを決め、それに対して熱い意見を持つ人を集めて収録する、ロングバージョンのラジオの収録にもチャレンジしていけたらと思っています。
最後に
リモートワークにおけるコミュニケーション、コラボレーションの減少はどこの組織でも悩みの種となっているかと思うのですが、FOLIOにおけるその解決策の一つを紹介してみました。少しでも参考になりましたら幸いです。