40代かつ3人の子持ちがスタートアップに転職して1年が経ちましたが、なにか問題でも?
こんにちは。
昨年の8月にブロックチェーン系スタートアップの株式会社Gaudiyに転職したSLAM DUNK世代の42歳、3人の子持ちです。
ちょうど5月に転職当時の振り返りnoteを書かせて頂いました。
今回は、先月でGaudiyにきて1年が経ちましたので、その1年間をライフストーリー的に振り返ってみようかと思います。
とくに転職して1ヶ月ないし2ヶ月は、かなり苦悩していましたので、同じように悩んでいる人がいましたら、ちょっとでも参考にしてもらえたらうれしいです。
Gaudiyについて
株式会社Gaudiyに、エンタメ×ブロックチェーンでエンタメ領域のDXを促進しているスタートアップ企業になります。
もっと詳しく知りたい方は、このnoteを読んだあとに(笑)こちらのカルチャーデックをご覧ください。
最年長...ドキドキの一年生
Gaudiyは20代が多い若い組織です。
僕が入社した時は30代も3人ほどで、40代は僕がはじめてでした。
ちなみに今は40代も子持ちも2人になりました。
40代といえば、脂が乗り切ったベテランで、数多くの修羅場を潜り抜け、それに伴う結果を積み上げている印象を持つ人も多いと思います。
実際に転職活動をしていたときも、40代となると求められる役割と責任は大きいと感じていました。
さらにスタートアップというと、意識が高く優秀な若者が多い印象を持っていましたし、実際にGaudiyはほぼ若いメンバーで構成されていて、本当に意識が高く優秀かつ有能なメンバーしかいませんでした。実際に少人数ながら考えられないようなスピードとクオリティでプロダクトを開発してますので、1年経った今でもその印象は変わっていません。
そんなメンバーの中に40過ぎのオッサンが入っていくのだから、かなりドキドキでした。
空回りし続けてもがく日々
Gaudiyは、選考プロセスの一部にお試し入社があり、その期間で業務はもちろんGaudiyのカルチャー、組織にフィットするかをお互いに最終確認する制度があります。
お試し期間が終了したときに、本人には「Gaudiyで働きたいか?」、全社員には「一緒に働きたいか?」のアンケートをとって全会一致の場合に晴れて正式入社する運びとなります。
※お試し制度は継続的に改善されていて、当時は3ヶ月のお試し期間でしたが、今は本人の状態に合わせて短縮や延長ができるなど柔軟に設定されるようになっています。
そして僕は、このお試し期間で想像以上に苦悩することになりました。
当初の期待役割は、立ち位置的にはBizとDevの繋ぎ役として、仕様など開発まわりの整理・調整などが設定され、一般的にはPMに近い役割だなという印象を持っていました。
ただ実際にタスク管理や進捗管理、課題管理など、一般的にいう管理というものに取り組んではみたのですが...
「今までやってきたことが、まったく通用しない...」
管理以外でもと、実際に自分でも開発したりもしましたが、ほとんど貢献できず、むしろ逆に手間と気を遣わせてしまっている状態...「全然ハマっていない!!」
日が経つにつれて「チームの役に立ってない!」という感覚を強く抱くようになりました。
役に立たないとと、もがき続ければ続けるほど空回る...
さらに期待に応えないとという焦りから、さらに空回る...
Gaudiyは、ハイエンドが技術を積極的に採用していますし、エンジニアとして求められるスキルも高いので、当然そこをマネージメントするスキルも高くなります。
僕は今までに色んな経験をさせてもらえてきたけども、逆にエンジニアリング力もマネージメント力も特筆して高くはないので、だんだんと過去を否定するようにもなりました。
「ニシオカ、PMやめるってよ!」
そんな悶々としている状態の日が続いてはいましたが、代表の石川さんや共同創業者の後藤さんが本当に親身に相談に乗ってくれて、たくさんの助言を頂けたので苦悩しつつも少しずつ前に進めてはいました。
「利己的に考えるのではなく、利他的に考えて欲しい。」
これは石川さんからもらった言葉です。
苦悩しているうちに、いつの間にか自分の成果に固執してたことに「ハッ」としました。
その言葉が、これまでの悶々とした気持ちを晴らしてくれました。
そんなある日...
リリースした直後に不具合が報告されることがしばしばあり、開発が忙しくなるQAに手が回らない状態に陥っていました。
僕自身も過去に障害で痛い目にあったことが何度もあったので、QAまわりに注力することにしてみました。
結果として不具合報告も減り、ほんの少し役に立てた感じはしました。
「やりたくても人手が足りずできていないところをサポートしたり、フォローできると良さそう。」と、QAまわりだけでなく、SEO対策やオフショア開発の導入などにも取り組むようにしました。
その辺りから「チームの成果を最大化するために自分は何をするべきか?」、Gaudiyにはシュートを決められる選手はたくさんいるので、如何にシュートを阻害する要因を取り除けるか、シュートの成功率を上げられるかを意識するようになりました。
自分が成果を出さなくても、チームとしての成果が最大化された方が良いですからね。
さらに開発チームだけに閉じず、組織全体に視野を広げた方が良さそうと考えるようになりました。
「できないことから逃げてるだけなのでは?」と自問自答しましたが、当初の期待役割に固執しても会社にとっても仲間にとってもハッピーではないなと、ある意味で開き直るような決断をしました。
すぐに石川さんに相談したところ、「GaudiyはDAO(自律分散型組織)なので...」とすんなり了承してもらえて、開発チームだけでなく組織全体に業務の範囲を広げていくようになりました。
そこからは、開発チームでの業務も継続しながら、Wantedlyの記事を執筆したり、クライアント向け提案資料を作成したりと色々な業務をこなすようになり、それに伴い過去の経験が活きる機会も増えてきました。
とは言え、この時点でお試し期間は残り僅か...
審判の日...
そして迎えた、審判の日...
当初の期待役割には応えられていませんし、“即戦力”という言葉がありますが、全くもってほど遠い状態でしたので、厳しいという印象を持っていましたし、むしろNGだったら仕方ない覚悟はしていました。
実は嫁にも「厳しいかも...」とは伝えていました。
結果...OKでした!!
ほんと嬉しかったですね。年柄にもなく泣きそうでした。
その反面で気を遣ってOKにしてくれたメンバーも少なからずいるだろうとは思い、もっともっと貢献していかないとイカンなと気を引き締め直しました。
元エンジニアですが何か?
ちょうどお試し期間を卒業した頃から、Gaudiyは会社のフェーズが変わり、複数の開発タスクを並行で進めており、全社的にリソースがカツカツな状態が続いていました。
主に僕が携わっていたのは、コミュニティで決済が行える機能開発で、決済代行サービスやクライアントとの連携など、開発以外での折衝や調整などを行なっていましたが、実装フェーズに入るとエンジニアのリソースが枯渇している状態だったので、「ワンチャン、バックエンドなら手伝えませんか?」と提案してみたところ「じゃー」ということでバックエンドの実装を手伝うことになりました。
前職では、多岐に事業全般に携わる役割ではありますが、元々はエンジニアで採用されていましたし、主業務でなくなっても多少は手を動かしてはきましたので、この時に元エンジニアとしての経験を活かせられたのは良かったです。
当初の期待役割に近づいているかも...
21年からは、Gaudiyではプロジェクト制が導入されて職種とは別軸のチーム単位で動く機会が多くなりました。
僕が所属したのは、10月にリリースしたDID(共通ID)システムを使ったたソリューションを開発・提供するプロジェクトチームです。
ちなみに、年末に携わった決済システムもDIDを使った決済システムになります。
実は、僕が最初に書いたWantedlyの記事が、DIDシステムに関する記事だったりします。
このプロジェクトチームでは、クライアントや外部サービスとの連携も多かったので、外の人たちとの連携まわりのやり取りを巻き取ったり、開発以外で漏れがちなところを埋めたり、阻害している要因を取り除いたりと、チームが開発に集中できるようにすることを生業としている状態でした。
この時期ぐらいから、お試し期間で求められていた役割に戻ってきているような感覚はありました。
結局、今は何してるの?
今年の後半から、さらにGaudiyの進化のスピードが上がってきて、誰もが聞いたことのあるようなIPや企業との話が日々飛び交って、常に並行して動いている状態でした。
その間も、チームには所属しながら、エンジニアの経験を活かしてコーポレートサイト構築を手伝ったり、CSチームをサポートしたり、Bizチームや分析チームに片足突っ込んだりしていました。
そんな僕が「今はどんなことをやっているか?」ですが、基本的なスタンスは変わっていません。
その時その時の状況に併せて役割を変えたりして必要だと思うことをやっています。むしろ役割という概念が頭からは消えていますね。
開発組織まわりだと、先日にGaudiyのテックブログに書かせていただいたようなことに注力していたりします。
Gaudiyは、今後もクライアントは増え続け、さまざまな課題に対応したソリューションを最短のリードタイムで提供していかなくてはなりません。
その為に、メンバーの力が100%、120%と発揮できる状態にすることが、今の僕の役割だと思っています。
ところでプライベートは?
ここは気になる人も多いと思います。
こんなMeetyを出しているのですが、先日にお話した人もとても気にされていました。
結論...「いい感じ!!」
Gaudiyにジョインした時の嫁との約束が「仕事の愚痴を家に持ち込むな!!」だったのですが、1年経った今でも守られてます。
時期によっては休日や深夜まで働くこともありますが、だからと言って家族との時間が無くなることもなく、むしろ大事にするようになりました。
休日の日課になっている長男坊のサッカークラブのパパコーチも継続できていますし、パパ友との付き合いも充実してます。
最近はコロナで控えていますが、パパ友とはサッカーの練習が終わったあとにBBQしたりもしてます。
その影響で、我が家でもベランダでBBQっぽいことをしたりもします。
また子供たちが夏休みの期間は、仕事をしながら宿題を見たり、長男坊と⚽の朝練をしてから朝会に参加するようにしていました。
そんな長男坊ですが、朝練の効果もあって、ずっとベンチ要員だったのが、今ではスタメンを勝ち取っています。
ちょうど先日に行われと市内の大会では、万年予選落ちだった弱小チームが始めて予選突破して、なんと準優勝までしました!しかも準決勝で決勝点を決めたのが長男坊でした!!
ちなみに実は、今はめちゃくちゃ忙しい時期で、この日は出勤日で仕事だったのですが、この大会には同行できるよう調整してもらえました。
こう見ると、仕事一辺倒でもなく、けっこうリア充してるなと我ながら思いますね。
そんなプライベートを過ごしています。
さいごに
ズラズラと書いてしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
Gaudiyにジョインしてからの1年間を振り返ってみました。
正直キツいと感じるときもありましたが、それを人や環境のせいにせず、自分の課題として受け入れられたことができたのは良かったと思いますし、Gaudiyにはそのように思うことができるカルチャーが根付いており、ほんと仲間にも恵まれていると日々感じています。
そんなGaudiyですが、絶賛急成長中で複数の職種で一緒に働く仲間を大募集しています。
既に多くの仲間がジョインしていますが、まだまだ人が足りていませんので、少しでも興味を持っていただけたなら、話をするだけでも構いませんので気軽にお問い合わせくださいませ。
またMeetyでも中の人と個別にカジュアル面談できますので、ぜひ覗いてみてください。
さいごに一言だけ...
スタートアップに興味はあるけど、「もっと若かったら…」「独身だったら…」「スキルがあれば…」と諦めている人も多くいると思いますが、実際は「スタートアップだから…」ということは少なく、想像と違うことの方が多いと思うので、少しでも興味があれば踏み込んでみてはいかがでしょうか。
おしまい。