2018年富士山リトリート 歩く瞑想ガイド
富士山リトリートでブラザーファップヒェンが語ってくれた「歩く瞑想」のガイドです。
歩く瞑想はプラムビレッジの一番基本的でシンプルな教えの1つです。
歩く時に呼吸に合わせながら一歩一歩を楽しみます。
タイ(ティック・ナット・ハン師)の言葉で「I have arrived. I am home.(私は辿り着いた。本当の我が家に。)」という言葉があり、歌にもなっていますが、歩く瞑想をする時は、その一歩一歩にたどり着き、その一歩一歩が我が家となります。
自分自身が自分の身体という我が家に帰ってくるために大切なのが呼吸です。
心はあちこちに行ってしまい、すぐに色んなことを考え始めてしまいますが、呼吸が今ここに帰ってくることの助けをしてくれます。
自分の呼吸と歩みを合わせて、一歩で息を吸って、もう一歩で息を吐く、ということもできますし、2歩で吸って、3歩で吐く、あるいは3歩で吸って4歩で吐く、ということもできます。吐く息の方が吸う息よりも長くなるのが一般的です。でもあなたのペースで大丈夫です。
どこかの目的地があって、目的地に行くために歩くのではありません。一歩一歩が目的地で、ただ歩くことのために歩くのです。
あなたの友人と手をつないで歩くこともできますし、ここにはいない人と一緒に歩くこともできます。あなたのお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に歩くこともできます。大切な人たちと川のように流れて行ってください。
美しい天気や、お花や、山を楽しんでください。鳥の声を楽しんでください。自然に微笑みかけてください。自分が幸せになるための十分な条件がすでに揃ってることに気づいてください。
一歩一歩の穏やかさ、安らぎを楽しんでください。
(翻訳・書き起こし:Kumiko Jin)
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ティク・ナット・ハン「マインドフルネスの教え」
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