新たな食材の活用が進む『プラントベース・代替食品トレンド最前線』
今回はいつものnoteとは違い、真面目な?情報をお届けします!
TNCのウェブサイトを先日更新したのですが、みなさん見て頂けましたか?
阿部 寛さんのホームページ並みに、レトロと評判だったのですが、この度生まれ変わりました!
ウェブサイトリニューアルを機に、noteでも本業(▲詳しくはウェブで▲)
に関する情報もアップしていきます!
記念すべき第一回目は
新たな食材の活用が進む『プラントベース・代替食品トレンド最前線』
健康意識の高まりに加え、最近では動物愛護や環境への配慮でも増え続ける、ベジ・ヴィーガン層に向けた「プラントベース(植物性)」食品。 2020年以降、日本でも肉の代替食品としてプラントベースの認知が拡大し、大手食品メーカーや外食での導入が進み、定着の兆しを見せています。日本では主な代替食材として「大豆」が使用されていますが、いち早くプラントベース食品が浸透し、活況となっている欧米各国では、肉に限らず様々なカテゴリーにおいて大豆以外の食材を活用したプラントベース食品が登場しています。「肉」「魚」「卵」のカテゴリーに分けて、各国で注目を集める大豆以外の食材から作られたプラントベース食品をご紹介します。
注目の「肉」代替食品
プラントベース食品の代表ともいえる「プラントベースミート」。年々需要が増加しており、新たな食材を使用した商品が数多く登場しています。
ジャックフルーツとレンズ豆のヴィーガンバーガーパテ
ドイツのオーガニック農家の近所で育った2人の幼馴染が起業したスタートアップ「Bunte Burger」では、レンズ豆をはじめ、オーガニックの植物性素材だけを使用して、大豆、グルテン、パーム油フリーのヴィーガンバーガーパテ「Boom Jack BBQ」を展開。肉代替バーガーではなく、あえて植物性のBIOグルメバーガーと称している。
ヘンプシードを使った肉の代替食品
1983年から肉代替食品を製造するベルギー企業「De Hobbit」の商品である「Hemp Burger with Paprika」は、完全栄養食とも称されるヘンプシード(麻の実)とパプリカを使用しており、タンパク質、ビタミンB、マグネシウム、鉄、亜鉛、カリウムなどが豊富。ヘンプシードのタンパク質は消化に良く、胃腸に負担をかけないとされている。
注目の「魚」代替食品
世界の魚食消費量の増加、それにともなう乱獲、また気候変動の影響などで、今後、水産資源の減少が問題視されています。魚の代替食品である「プラントベースフィッシュ」への注目が高まる中、大手企業の参入もあり、代替シーフード市場の拡大が見込まれます。
ネスレが植物性シーフードに参入
2020年8月、ネスレが初めて植物性シーフード商品に参入。スイスで展開する「Garden Gourmet」ブランドから「Sensational Vuna」(ツナの代替品)を販売した。栄養価が高く環境にも優しいエンドウ豆を使用しており、汎用性の高いツナの代替品として様々な料理に活用できる点が特徴だ。
世界的に人気の高いサーモンの代替製品が登場
2020年末にブラジルの代替肉スタートアップ企業「The New Butchers」が、サーモンの代替食品「The New Fish」を販売開始した。エンドウ豆由来のタンパク質で作られており、サーモンの味を忠実に再現している。ブラジルをはじめ海外で人気の高いサーモンの代替商品として市場開拓を狙っている。
注目の「卵」代替食品
料理には欠かせない食材の卵。これまでも代替商品は存在したが、本物とより近い味や調理法を実現する商品開発が進んでいます。
フランス発の「YUMGO」は、じゃがいもプロテイン、アカシア・亜麻の繊維、水、塩を使用した、本物そっくりな味を再現できる植物性の卵白代替商品。卵黄の代替商品も展開。YUMGOを使用すれば、通常の卵料理のレシピでベジタリアンメニューを作ることができると謳っている。
今回は「新たな食材の活用が進むプラントベース・代替食品」をテーマに、注目の事例をご紹介しました。このカテゴリーは今後ますます拡大し、使用食材や商品分野も多様化していくことが確実視されます。
TNCでは、「FOODIAL(フーディアル)」という世界各国の食トレンド情報を収集・分析しているフードマーケティングレポートを出しています。
今回ご紹介したようなプラントベース食品の最新動向をはじめ、幅広い視点で世界の食の潮流やトレンドを紹介していますので、興味のある方はサイトをチェックしてくださいね☆
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