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日本の納豆は世界のNattoになれるのか?

先週の金曜日、7月10日は何の日だったかご存知でしょうか。

タイトルでネタバレしている感がありますが、、、7と10の語呂合わせで
納豆の日でした!

みなさん納豆食べていますか?
温かいご飯に納豆、「ライススタイル」で食べるのが一番ですよね☆

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と言いつつ、記事を書いておいてなんですが、実は私、あまり
好きではありません。。。

この記事を書くにあたり、約20年?ぶりに食べてみたのですが
やはりあの匂いとネバネバは、、、

今回は納豆が好き嫌いの話ではなく、世界のNattoになれるのか?のお話ですので、納豆がお嫌いな方もぜひご覧ください。

日本食は海外でも人気だけど、さすがに納豆なんか食べないでしょ。テレビで外国人が納豆を見て顔をしかめているのをよく見るよ。という印象があるかもしれません。では実態はどうなのでしょうか?

まず納豆の輸出に関してですが、財務省の貿易統計によると、2017年の輸出金額は、アメリカがNo.1で約3億6400万円、中国が約1億900万円、韓国が約1億400万円となっています。

イメージが湧きにくいと思うので、私が大好きな焼酎の輸出額との比較グラフを作ってみました。

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アメリカと韓国は、納豆と焼酎ほぼ同じくらいの金額です。
輸出額から見ると、まだまだ日本の納豆は一般的には広がっていないレベルと言えそうです。
※ちなみに納豆は冷凍して輸出されています。

ようやくここからが本題ですが、ここ最近納豆に関する世界の状況が変わってきています。

①発酵食のトレンド

一つ目の理由は、健康志向の高まりで発酵食品が世界的に注目をされていることがあります。栄養素などの専門的なお話は他にお任せしますが、発酵食品の中でも納豆は優れていると評判です。

これは発酵食品の多い日本でも同じなので、評判になるのも分かりますよね。

特に納豆最大の輸入国であるアメリカでは、2019年に「Pollock Communications」 の調査で、発酵食品がスーパーフードのトップに選ばれています。

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そんな発酵食品トレンドの中で、納豆の栄養素だけでなく、「うま味」「umami」が、専門家に注目をされ始めています。

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National Restaurant Association(全米レストラン協会)が発表した、「2020年 注目のフレーバー」に、nattoのumamiが取り上げられました。

これは全米のシェフ800人を対象にした調査の結果なので、まだ一般的なレベルの話ではないですが、料理のプロから一般の人に、栄養や匂いだけでなく、umamiについて広がっていく事を期待したいです。

世界のNattoへの第一歩という感じがしますね。

②アフターコロナ

二つ目は、コロナによる影響です。日本ではコロナの感染が拡がった時に、スーパーの棚から納豆がなくなるという事があったと思います。

は健康志向というベクトルでしたが、コロナによって「免疫力を高める」という具体的な目的をもって食べる人が増えました。

スーパーの棚から納豆がなくなる現象ですが、日本だけでなく中国でも起こっていたそうで、2月頃に免疫力を高めるとして注目をされて、納豆が欠品しているスーパーが多かったそうです。

余談ですが、納豆のほかにヤクルトも免疫力を高めるとして人気になり、そのまま飲むだけでなく、自分でアレンジするという事がブームになりました。

これからのニューノーマルの世界では、免疫力を高める食の重要性が増していくので、納豆がさらに注目をされるのは間違いないです。

既に「日本人は納豆を食べているから感染者が少ないんだ」などと、海外からネタとして言われたりしていました。

この話ですが、あながち単なるジョークでは無くなるかもしれません。
オランダの研究で、「納豆がコロナ症状の悪化を防ぐ可能性がある」との発表がされました。

山中教授の言う「ファクターX」、納豆なのでしょうか???

③現地製造

最後の要素は現地製造です。日本だけでやっていては「世界の」にはなれません。これはスポーツでも一緒で、悔しくもありますが、日本人が勝てないくらいに柔道は「世界のスポーツ」になっています。

日本食と共に人気が高まっている日本酒が、今このフェーズに入っており、日本の会社が海外で現地製造するだけではなく、アメリカ人がNYで「Brooklyn Kura」という酒蔵を立ち上げています。

納豆はというと、同じくNYで納豆を製造している会社があります。
NYrture New York Natto」 という会社です。

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微生物学者のAnn Yonetani氏が立ち上げた会社で、NYでは30以上の店舗で販売をされるなど、人気になっています。

パックではなくビンに詰めたり、食べ方もアメリカの食事と合わせる提案をするなど、納豆の魅力をアメリカで訴求するために、現地にローカライズしています。

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韓国にも納豆を製造している「풀무원」(プルムウォン) という会社があります。

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日本の輸出額は約1億400万円でしたが、これは納豆の人気が無いのではなくて、2017年のプルムウォンの納豆の売り上げは約29億円ありました。

韓国ではここ数年で、かなり納豆人気が高まってきています。
(海外にも強い会社なので、日本のメーカー負けないで!)

こう見てみると、まだまだ納豆が食べられている国は限定的ですが、世界のNattoになれるポテンシャルは十分にあると考えられます。
世界に約15.6万店の日本食店があるというのも、大きなアドバンテージになりそうです。

写真出典元:
Shutterstock
https://prn.to/3fz37um
https://restaurant.org/downloads/pdfs/research/whats_hot_2020.pdf
https://www.nyrture.com/
https://www.nyrture.com/natto-recipes
https://bit.ly/32uhT22

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