みんな違う時計を持っていることを思いやろう:お仕事編
こんにちは.書くって本当に楽しいですね.Tomo-tanです.日本語記事なのでのらりくらりと書いていきます.もしかしたら仕事のヒントになるかも的なことも書いています.
この記事に関係のある前提
人文社会学系で博士号持っています(分野を言うと身バレする可能性があるのでここでは秘密)
いくつかの大学で非常勤講師した後に何を思ったか一般企業に就職
海外市場調査会社のディレクターをやり,デジタルマーケティングエージェンシーを経て,とある(これも分野を言うと確実に身バレするので秘密)ベンチャー企業に入社
事業開発,HR,財務,マーケティング(←これが本当は本業なのだけど),コーポレートコミュニケーションとかやりながら役員(≠執行役員)もやり,いろいろと業務範囲が広がり責任も重くなって
過労から体を壊し,というか心身を壊し
今はなんとなく横断的な仕事を請け負う部署一社員として静かに暮らしている
できごと
ということで,余生を晴耕雨読的に,静かに暮らしているわけですが,所属している部署の性質上,いろんな部署からリクエストが来たり,勝手に社内営業したりしている(!)今日この頃,事業部/営業部の責任者からこんな相談を受けました.
という感じで,「なんやそれw」っていうのも来ます.まぁ面白いから良いんですけど.あ,ちなみに今回は"商標"関連のお話です.
これまでいろんな部門を立ち上げたり,プロジェクトマネジメントをしていたり,役員をやっていると,どんなマイクロな事象も,経営視点でいろんな角度,いろんな粒度で見ることができて,かつ,いろんな方とつながりを持てるので,この手の"案件"は結構得意,ということでとりあえずオッケーしてみました.
さくっとヒアリングしてみるに,コトの本質はこんな感じです
よく言えば部署が専門性を帯びている
悪く言えば,部署がサイロ化している
サイロ化するということはサイロ内の規範/正義がエコーチェンバーして,"凝り固まってしまう"
みたいな感じで,よくある"営業 vs 製造"の知財版のようなことが起きているようです.つまり:
営業サイドは,商談を進めるにあたり,なるべく早くクロージングしたい
知財サイドは,自社のブランドを守るために,ブランド毀損のリスクを無くしたい
という構造です.
こんなとき,みなさんだったらどうしますか?
再現性があったら良いんだけどなと思ってこの記事を書いているのですが(なかったらごめんなさい),こういう類の課題には,以下のような側面からアプローチすると良い気がします.まずは机上の空論から.
課題の同定:なーんて難しいことを書きましたが,要は"同じトピック"についてのお話になっているのか,をしつこく確認調整する.ここでミスると後で大変なことになります."話が違うじゃないか"と.なのでそのために感情面と論理面から課題を共通化していくわけです
感情面:いただいた相談は"あの人"という人ベースでの入りなので,ここは絶対に看過しちゃいけないところ.なので,こう言う場合はステークホルダーの視点,つまりここで対象としてる事象が同じなのか違うのか,そして,それをどのように解釈して,見解を伝えているのか,要は世界観についてまわる感情を理解することを優先してお話をよーく聞く.つまり"聞く姿勢"を示してコミュニケーションチャネルを構築する
論理面:それぞれがどのようなロジックに基づいて動いているのか,もう少し構造的に言い換えると,どの時点でどのような情報が入ってきて,どのようなモノ・コト(プロダクト,成果物,アウトプット,呼び方はなんでも良いです)を出しているのか.その際,何を正しいと評価し,何をリスクと評価するのか,という評価基準とそれに基づく行動を詳らかにする
手がかり
感情面,論理面から課題の共通化をして,あとは,しくみ作りと運用を構築すればOK,なんてことがよく本に書いてあったりして,それはそれで良いのですが,こういう案件に対応するとき,多く人は,とっても大事なのに見過ごされがちな決定的な要素に触れ忘れたりしちゃうのをこれまで何度も見てきました.
つまり"時間"です.
双方の感情や論理も理解した,しくみや運用も見える化した.これをいかにに華麗にやったとしても時間の要素を組み込んで仕上げしないとこれまでの苦労が水の泡になってしまうのです.
時間面とはすなわち:
タイミング:いつ,何が起きるか
リードタイム:工程ひとつにどれくらいの時間がかかるのか
こう書いてしまうと無茶苦茶簡単ですよね?プロジェクトだとカッコよくガントチャートとか作ってなんとなく可視化しているんですけどね.
シンプルなことなんだけど実践が難しい.ということで,主題とこれまで上で書いてきたことを踏まえて,今回の仕事のヒント,置いておきますね.
お仕事のヒント
相手が異なるタイミングとリードタイミングで動いていること,つまり互いが違う時計を持っていることを(論理面)思いやる(感情面)
課題を共通化してから,ね.
ではまた!