名分引用箱

《『変身』は、悪夢小説といわれているとしても、決して夢を書いたものではない。しかしそこには、夢の方法が用いられている。つまり『変身』は、夢を書いたのではなく、夢の方法によって書かれているわけだ。夢の論理によって書かれた現実なのである》(後藤明生『笑いの方法――あるいはニコライ・ゴーゴリ』)

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