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ファイヤーがもたらした人類の変化

人類の進化は食事の変化と深く結びついています。その一環として、特に強調されるべきなの が、火の使用によって人間の食事のパターンが大きく変わったという事実です。 火によって食物を加熱することが可能になった結果、それは人類の生活に大きな影響を及ぼし、 特に私たちの脳の発達に深く関わってきました。
火による調理は、食物を加熱し、軟化させることで人類に「咀嚼からの解放」をもたらしました。生 の食物を食べるとき、咀嚼と消化には大量のエネルギーが必要です。 ジャングルの動物は一日の大半の時間咀嚼してます。 しかし、火で調理された食物は、より簡単に噛み砕き、飲み込むことができます。これにより、消 化にかかる時間とエネルギーが大幅に減少しました。
現代でも、雑食であるため人間の体は、食事の消化活動に約1600キロカロリーを費やしている そうで、それは体を維持するエネルギー全体の約70%に達する量だそうです。1600キロカロリー といえば、フルマラソンの完走で消費するエネルギー量に相当します。つまり、食べ物を消化する 行為は、フルマラソン並みの激しい運動なのです。
更に、火で調理した食物は栄養素がより効率的に吸収できるため、消化器系が小さくなり、必要 なエネルギーをより多く脳に供給できるようになったと考えられています。脳はエネルギーを非常 に多く消費する器官であり、この新たなエネルギー供給源により、私たちの脳の大きさと複雑さ が増すのに役立ったと推測されています。
また、火を使用することで食物の安全性も大幅に向上しました。火を通すことで食材中の有害な 細菌や寄生虫が死滅し、それにより人間の健康状態が改善されました。これは、健康的な体が、 脳の発達をサポートし、高度な認知能力を向上させるための基盤を提供したという観点からも重 要です。
火を使うことで料理が可能になった結果、それは新たな社会的相互作用の機会を生み出しまし た。集団で食事を共有することは、コミュニケーションと協力のスキルを育む機会を提供しまし た。これらのスキルは、人間の社会性の発達に大きく寄与し、言語や文化の形成を助けたと考え られています。
以上のように、火による調理と咀嚼からの解放は、私たちの脳の進化にとって重要な要素であっ たと言えるでしょう。 台風がさった後には仲間を集めてBBQで食事を楽しみ、人類の進化の歴史を感じてみては如何 でしょうか。食事は私たちの体を育てるだけでなく、脳や文化を形成する力も持っているのです。 BBQは鉄板では無く炭やマキがスモークされるのでオススメです。
ではまた来週

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