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観光客の解像度を上げる。

※こちらは宮古新報で寄稿してるコラムのアーカイブです。

『可処分所得』という言葉があります。
頂いた報酬(給料)から税金を引いて自由に使えるお金の事です。

何年か前、人の流れに『商売』というものが始まって以降、長らく商売人はこの『可処分所得』の奪い合いでした。

まず売れたのは、時代に左右され無い普遍的な【衣食住(着る物、食べる物、住む場所)】
が最大の市場で、メーカーは洗濯機や冷蔵庫を、不動産はアパートを売り、政府は住宅ローンをキャンペーンとした。

そして可処分所得が増えるほど、教育(学校)サービス、エンターテイメント、旅、趣向品、酒。とお金の選択肢が増えて行くのでそこに市場が生まれました。

しかし現代では
テクノロジーの大きな変化がおき、物があふれた結果、
『お金や物より時間の方が価値があるよね』

となり時間の奪い合いがビジネスとなっています。
皆さんの身近にある、TV、Google、LINE、ネットフリックス、本、YouTube、マンガ、ゲーム、sns等。エンタメコンテンツの増加に伴い、1日の中で個人が自由に使える時間の奪い合いが巨大なマーケットとなったのです。 
これを引用して『可処分時間』といいます。

ここからが本題で、
高いお金を支払って宮古島に来る観光客は、前述した『可処分時間』の効率化を求めてるように思います(もちろん人による)
『高いお金を払ったのだから、限られた時間でたくさん宮古島を感じたい』
という思いです。

そうなってくると『可処分時間のクロス』がヒットの鍵となりそうです。

三味線居酒屋
(沖縄感×食事×音楽)
のように一石何鳥的な。

僕がレストランでやってる事を例に出すと
「ガストロノミー」はそもそも
(沖縄×食事×文化)となるのでコンテンツとしては博物館とのクロスとなると考えてます。

博物館行くのには優先順位がかなり低いですが、それはコンテンツ自体にエンタメ性が無いからだけでポテンシャルはかなりある気がします。
そこに新しい何かをクロスさせる事で
優位性の高いコンテンツが生まれる。

一方、映画をスマホで2倍速で見る忙しい現代、旅行で宮古島に求めてるのは『人間性の回復』なのかも知れません。
最大のコンテンツは『島の時間軸』であり、
『心のヘルスケアー』と何かをクロスさせると面白いと思います。

参考までに。
(渡真利泰洋、無料コンサルやってます)
ではまた来週。

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