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知る人ぞ知る!4700万部発行した有名漫画の原作者が描く王道少年漫画『ウルトラマン超闘士激伝』

90年代『コミックボンボン』で連載された伝説の「失われた」ウルトラマン漫画

現在放映中の特撮番組、ウルトラマンZが大人気なのはご存知でしょうか?

本作は、これまでになかった演出や映像が目白押しの一方で、過去のウルトラシリーズへの深い愛情を感じさせるものとなっています。やはりシリーズへの愛情というのは見ている人に伝わるものですし、心を打ちます。

さて、今回ご紹介したいのは、そんな「ウルトラマン愛」に満ちた作品

『ウルトラマン超闘士激伝』です。

本作は、もともと、90年代にガシャポンと漫画で展開されたシリーズです。その漫画はかの『コミックボンボンで連載され、マニアックでありながら、熱いバトルと痛快なノリで、大人気を博していました。その人気から、OVA化やゲームソフト化もされたほどです。

当時、ウルトラシリーズはTVで放映しておらず、ちびっこたちにとって「ウルトラマン」としてもっとも身近な存在だったと言っても過言ではないでしょう。

ところが雑誌の方針転換により、人気絶頂の中、漫画版は物語の途中で終了、伝説の作品となっていました。

その伝説漫画が復活!よりマニアックになって帰ってきた。

それが近年になり、ウルトラマン超闘士激伝 新章として復活しました。ここからも人気のほどがうかがえるかと思います。

過去作から直接続きが始まったわけではなく、時間軸は数年後となり、主人公もウルトラマンから平成の人気キャラ、ウルトラマンメビウスへとバトンタッチしています。もちろん旧作が持っていた熱さやノリはそのままです。

そして、当時のファンたちをターゲットにしたことでよりマニアックな面を自重しなくなります。

例えば、ガルタン大王

これは「ウルトラマン80」に一度だけ出て来た敵宇宙人で、他に客演もなく知名度もさほどではありません。

それが準レギュラーです。

しかもおいしい役どころ。

他にも、ウルトラ兄弟の長兄・ゾフィーのトサカが黒くなるといった、とんでもなくコアなウルトラファンにしか伝わらないネタを、ギャグとしてではなくちゃんと物語に組み込んで出してきたりします。

これは近年のディスクメディアの解像度向上などもあり、初代「ウルトラマン」に出たゾフィーのトサカが実は黒かったことが判明したということが元ネタであり、どうかしています(いい意味で)。

原作者の正体はあの『ダイの大冒険』の三条先生!?

ところで、この『ウルトラマン超闘士激伝』というシリーズは、ウルトラマンや怪獣・宇宙人たちが鎧をまとって戦うというコンセプトで、少年漫画の王道をいくバトルものでした。

マニアックなだけでは、ここまでの人気は出ません。

この少年漫画のど真ん中をいく熱さこそが、本作の最大の魅力と言えます。

では、そんな物語を書いた原作の瑳川竜先生をご存知でしょうか?

初めて聞くという方も多いかと思いますが、実はこの方、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の原作者・三条陸先生なのです。

そう、少年漫画の王道を知り尽くした方です。

そりゃ滅茶苦茶面白いに決まってるよ!!

まとめ

そんなわけで、『ウルトラマン超闘士激伝』およびウルトラマン超闘士激伝 新章をぜひ読んでもらいたいな、と思います。

『ウルトラマン超闘士激伝 新章』も今年完結しましたので、読むにはちょうどいいタイミングではないでしょうか。

2020年10月3日に始まったドラゴンクエスト ダイの大冒険』のアニメにハマった貴方にもオススメですよ!

WRTTEN by 澤村 晋作
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