妻の妊娠と脱アルバイト夫→地獄
こんにちは。前回の続きです。
不妊治療しないと妊娠しないという世間の流れとは逆に、一円たりともかけずに妊娠を目指した僕達は、見事「無料」でめでたく妊娠しました。
妊娠が発覚した時は、時間をゴリゴリに使ってアルバイトしていましたが、それとなく危機を感じ、「これじゃダメかも・・・?」と思い、一念発起し個人事業主として、生計を立てることを決めました。
その時の僕の武器は、料理の腕と、演技指導、演技することだったので、これらを軸に活動することにしました。
まぁ、これを軸にするしかなかったっていうのが本音ですね。
勘の良い方はもうお分かりですよね。
個人よりバイトの方が保証されているので、収入に関しては幾分かマシだったのです。
しかも、料理、演技指導、役者、これ全て「僕が」稼働しないと一円にもならないんです。自分で交渉して、結果出して・・・なかなか厳しいですよね。
今も忘れません、あの夏の暑い日にハローワークに行って、いつ失業保険がおりるのかを指おり数えて待つ日々。
クズでしょ?w
多少、お情けで仕事は貰えましたが、妻と、これから産まれてくる子を食わしていくことなんて到底無理でした。
十月十日は、光の如く早かったですね。
速攻ですよ、出産まで。
出産が近づき、僕も病院に入り浸り、妻を労う夫を演じては自分の立ち位置を確保していました。
周りには、不安を抱かせつつ優しい夫という認識をしてもらえるように頑張っていましたね。
なかなか世の働き盛りの男性では経験できない、「陣痛から出産までのベタつき対応」ができました。
妻の気持ちを聞きつつ、陣痛が来る度に全力でテニスボールを押し当てる。
今となれば、ただただ良い経験でした。
妻は18時間の格闘の末、無事に息子を産んでくれました。
続く。
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