新米マネージャー1ヶ月目
1年間無給でボランティアをしてきて、”給料をもらって働く”ということへの責任感を身にしみて感じております。野村です。(ボランティアが責任ない。ということでは全くありません。あの環境にいる人たちの責任感と使命感はずば抜けています。)
プノンペンの日系飲食グループFooLaB GroupのSaKaNa LaBという海鮮居酒屋でGeneral Manager/ Chef を任されています。
自分の気づきの感度を上げるためにも、毎日個人日報書いてるんですが、これからはまとめたものを月1で上げていこうと思います。今日はとりあえず今の仕事内容と初月に感じたことをまとめてみました。
僕の記事を読んで、海外のレストランで働く日本人が増えたら嬉しいです。
やっぱり飲食店で働くの楽しいですね。最近はあまりガンガン料理を作ってるわけじゃないですが、人に喜んでもらえるのは本当に嬉しい。それでお金を払ってもらって、僕たちは生活ができてるなんて最高じゃないですか。
自分のミッションと業務内容
僕に今のところ課せられたミッション、業務内容は以下の通り
・店全体のクオリティの担保(料理 サービス)
・キッチンスタッフの技術指導
・キッチンリーダーの育成
・アドバイス(クレーム)対応
・レシピ考案・改善・指導
・11月オープン予定の店舗のメニュー、レシピの考案、仕入れ確保、原価計算などなど
みたいなことをやっています。
キッチンの中の動線や問題に気づくため、セクションに入って料理したりもしますし、周りを回ってクオリティ担保のために目を光らせています。一年中暑い国といったって食材の状況は変化するので、味見をしてレシピの調整もします。
やったことないことばっかりですが、自分なりに試行錯誤しながらやっています。僕の飲食店での経験は約3年ほど。そのあとはNGOでプロジェクトマネジメントをしていました。板前として経験不足といえば正直そうですが、店をもっと良くするために、もっと店を繁盛させてスタッフたちにキャリアアップして貰うために、日々向き合っています。
海外でやっている方はわかると思いますが、正直、”普通のこと”とか”当たり前のこと”と言われるようなことを全て揃えたり、実行するのが難しいです。
全て違うので、一つの事を説明し、理解してもらうのに日本の職場の3倍は時間がかかります。その分、はじめから時間をかけて向き合うのでコミュニケーションミスは日本より少ないとは思います。
ただ、【目の前にある環境で、自分に任された領域の中でどれだけ結果を残すか】これはどこの国で誰とやっていても変わらない事だと思うので、やり方は違いますが、改善につながる糸口は必ず見つかります。
いつも親身に向き合って話をしてくれるオーナーには感謝ばかりです。レストランビジネスにおいて、実績を残している人と常に話ができて、学べる環境がありがたいです。
ここからは、僕が1ヶ月目で特に大事にした事を紹介します。
※厳密に言えば、1月から月2~4バイトで入っていたのですが、その頃からジワジワ意識していた事です。
とりあえずGiveする
もう何も言わずにとりあえず自分ができる範囲でのGiveは全てやります。わかりやすいところで言うと、もうすぐ店がオープンして2年、キッチンスタッフからしたら急に年下の外国人が上司になって、普通なら受け入れてもらえないだろう。と思っていたので、まず、はじめに店に入って、全員の包丁を研いで”包丁が切れる状態”を知ってもらう事と「悪いやつじゃなさそうやな」って思ってもらえるように意識しました。何名かから包丁の研ぎ方を聞いてもらえました。
それだけで信頼してもらえるわけじゃないですが、どうしても”指導”が主な仕事なので、一方的になってしまわないように、うまく距離感が離れすぎないように努めているつもりです。
対話に時間を割く
前職で感じた【不満の原因のほとんどはコミュニケーションミスから生まれる】をいまの職場では起こさないように、僕も感じないように、どのスタッフとも面談の時間を持ってスタッフの不安が不満になる前に、少しでも緩和できるようにしています。どうにも解決できない事もたまにはありますが、できるだけ多くの不安を対話から摘むみ取れるように、意識しています。
めっちゃ感謝する
僕が理想とする職場は、双方向の感謝が漂っている職場なんですよね。「そんなもん緩い!」って言われる人もいるかもしれませんが。
わかりやすく言うと「働いてくれてありがとう」と「働かせてくれてありがとう」が漂っている職場です。
まだまだそれが漂っている職場とは言い難いですが、「ありがとう」「Thank you!」「オークンチュラン」はたくさん出てくるようになったと思います。
とは言え、ミスをしたらもちろん指摘します。感情的には絶対になりませんが、なぜミスをしたのか、次、ミスをしないようにどうするか一緒に考えます、まだ全員とそれをできているわけではないですが、リーダー陣とは何かあるたびに話して行きます。
カンボジアの人は特に”役職が人を育てる”って言うのが強いと思っています。今の所、リーダーになっている人は1月時点から比べると責任感がだいぶついて来ていると感じていて、まだ、全てとは言えないですが、問題を自分事と捉える範囲が広がっています。
こうやってたくさんの人と働いていると、自分が頑張る理由を職場の仲間(外的要因)から得られるのはありがたいと言うか、精神衛生上すごくいいですね。
東南アジアの男性は怠け者って言うイメージありますよね。
確かにトゥクトゥクの運転手とか自分のトゥクトゥクでずっと寝てる人たくさん見ますが、うちで働いているスタッフの中には、朝6時から15時までホテルで働いて、16時から24時までうちの店で働いているホールスタッフもいますし、キッチンスタッフでも、店に来る前に日本語や英語の塾に行って勉強しているスタッフもいます。みんな頑張っているので、僕も頑張らないと。って思いますね。
そして、つたない英語で深いコミュニケーションが取れるはずもなく。キッチンスタッフの中に人り日本語が結構できる子がいるので本当に助かってます。英語学びます。
また今月もやって行きますー。