ホテルの分類からホテルブランドを見てみる
日本と海外のホテルの分類をまず比較
以前の記事で、ホテルの分類に関して言及しましたが、もう少しこの分類について掘り下げてみたいと思います。
まず、日本で一般的に言われている分類は以下の4つです。
- リゾートホテル・旅館
- シティホテル
- ビジネスホテル
- エコノミーホテル
これだけでは正直言って、分類されているとは言いにくいですね。どちらかと言えば、ホテル施設のタイプとしての分類であるように思えます。
一方、STRによる国際的な基準でホテルの分類(価格帯によるクラス分け)は、以下の6つです。
- ラグジュアリー
- アッパーアップスケール
- アップスケール
- アップミッドスケール
- ミッドスケール
- エコノミー
価格帯で分けた分類の方がわかりやすい気がしませんか。
https://str.com/ja/resourcesglossary/chain-scale-chiensukeru
ちなみにSTRは、もともとSmith Travel Researchという名前で、世界中のホテル関係者向けに高品質なベンチマークデータ、分析、マーケットインサイトを提供している会社です。
どのホテルブランドがどのクラスに入るのか?
では、日本にあるホテルブランドがどの分類に入るのか気になったので、
STRが定義するホテルの分類(アメリカ以外の海外)でホテルブランドを分けるとこのようになっていました。
ラグジュアリー
外資系
アマン, アンダーズ, バンヤンツリー, ブルガリ, カペラ, コンラッド, エディション, フェアモント, フォーシーズンズ, グランドハイアット, インターコンチネンタル, JWマリオット, ラグジュアリーコレクション, LXR ホテル, マンダリンオリエンタル, パークハイアット, リージェント, リッツカールトン, ローズウッド, シャングリ・ラ, シックスセンシズ, セントレジス, ペニンシュラ, アンバウンドコレクション, W ホテル, ウォルドーフ・アストリア
国内系
帝国ホテル, ザ・プリンス
アッパーアップスケール
外資系
ACEホテル, アスコット, オートグラフコレクション, キャノピー, クラブメッド, キュリオ, デュシタニ, ヒルトン, ホテルインディゴ, ハイアットリージェンシー, ハイアットセントリック, キンプトン, マリオットホテル, Mギャラリー, ミレニアムホテル, オークウッドアパートメンツ, オークウッドプレミア, パンパシフィック, プルマン, ルネッサンス, シェラトン, スイスホテル, トリビュートポートフォリオ, ウェスティン
国内系
第一、富士屋ホテル、グランドプリンス、グランビア、ホテルニッコー、共立リゾート、ニューオータニ、オークラホテル、東急ホテル
アップスケール
外資系
ACホテル, アロフト, ベストウエスタンプレミア, キャプション, シタディーン, コートヤード, クラウンプラザ, ダブルツリー, フォーポイント, グランドメルキュール, ヒルトンガーデンイン, ハイアットハウス, ハイアットプレイス, lyf, ノボテル, オークウッドレジデンス, ラディッソン, タペストリーコレクション, voco
国内系
APAホテル、エクセルホテル東急、阪急ホテル、ホテル京阪、ホテルメトロポリタン、ホテルモントレー、ホテルパールシティー、界、ロジワールホテル、三井ガーデンホテル、都ホテル、プリンスホテル、レム、ロイヤルパーク、東急ステイ、ビスタホテル
アッパーミドルスケール
外資系
ベストウエスタンプラス, コンフォート, コンフォートスイーツ, コンフォートイン, ハンプトン, フェアフィールド, ホリデイ・イン, ホリデイ・インエクスプレス, メルキュール, モクシー, サマーセット
国内系
カンデオホテル、チサングランド、ダイワロイヤル、ダイワロイネット、ドーミーイン、ホテルグリーン、ホテルアルファーワン、グレイスリー、JALシティ、ホテルマイステイ、ホテルトラスティ、ホテルヴィラフォンテーヌ、ホテルホワイトベアファミリー、ホテルメッツ、ネストホテル、リッチモンドホテル、ルートイン、サンルート、the b、東急REIホテル、ユニゾ、ビューホテル、ワシントンホテルプラザ
ミッドスケール
外資系
ベストウエスタン, イビスホテル, イビススタイル, Tru
国内系
チサンホテル、チサンイン、フレックスステイ、ホテルウイングインターナショナル、JR九州、京王プレッソイン、くれたけイン、西鉄イン、OMO、リソルホテル、相鉄フレッサイン、スマイルホテル、スーパーホテル、ベッセルホテル、ベッセルイン、ヴィアイン、ワシントンホテル
エコノミー
外資系
イビスバジェット, OYO, レッドプラネット
国内系
ファーストキャビン、ホテルAZ、ホテルリブマックス、東横イン
尚、この情報は、STR Chain Scalesをもとにしています。
分類ごとに眺めてみると
それぞれの分類を眺めてみると、ラグジュアリーのクラスでは外資系チェーンのホテルブランドが多く、国内系のチェーンが極端に少ないです。
またラグジュアリーのクラスにあるホテルは、非常に価格帯の幅が広いため、本来であれば、おそらく2つのクラスに分けるのが妥当であると思っています。
一方、国内系はアッパーミッドスケールとミッドスケールに集中しています。おそらく、ビジネスホテルや宿泊特化型ホテルの多くがこのクラスにあるためと考えられます。
また実際にそのホテルブランドが一つ上のクラスを目指していたとしても、価格帯が安いため、そのクラスにはならないという現状もあるのではないかと思います。
今回はホテルの分類からホテルブランドを眺めてみました。読んでいただきありがとうございました。
記事はお楽しみいただけましたか。もし気に入っていただけたなら、シェアしていただけると嬉しいです。