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【Vol.5】私がStartup Weekendで3回連続の優勝を逃したわけ
過去記事はこちらから。
さて、時間はコーチングタイムの前に遡るが、Final Pitch前にもう一つやっておかなければならないことが。
それは
"販路の確保”
である。
どんなに美味しいものが作れたとしても、販売するルートがなければそれはビジネスにはならない。
少なくともFinal Pitchまでには審査員に説明できるよう、販路についてもバリデーションの結果を説明しなくてはならない。
同時に、審査員に食べてMVPをどうするかも決めなければならない。CEOが作りたかったあんこチーズケーキや、胎内高原ワインに合うおつまみあんこチーズなど、色々なMVPが検討に上がった。
結論としては、調理や持ち運びの手軽さや、胎内市特産の米粉生地、”べえべえ”を使えるということ、そして何よりも時間がないということから、昨日の夜に曲がりなりにも形になったクレープでいこう、ということになった。というか、そう決めた。
というわけで、昨日試作品ができたばかりのMVP、”べえべえあんこチーズクレープ”のアップデートを待ちつつ、資料作りの合間に、参加者や運営の中条青年会議所メンバーにもヒアリングをかけてみる。
む、そういえば、胎内市でべえべえのデザートを出しているところがあるじゃないか。
胎内市で1、2を争う人気店、「海転すし誠中条店」だ!
聞けば、ご主人は中条青年会議所のメンバーとのこと。
これはもうダメ元でトライしてみるしかない。
そして、午前中の作業を経て、こんな素敵な感じの商品に仕上がった。
さすがJK CEO!
が、ここで最も恐れていた問題が…。
チーズが…CEOの口に合わない…。
本命と見込んでいたヤギのフレッシュチーズだが、その特有の臭みが苦手だ、とのこと。
うーむ、これはヤバい。
が、幸いにしていくつかの種類のチーズがあったので、とりあえず無難なクリームチーズで作ったものを、すし誠に持っていって食べてもらい、審査でも出す、と決める。
もうマジで時間がない。
すし誠は人気店、しかも今日は日曜、少なくともランチタイムは外していかないと交渉どころではない。
昼飯からコーチングタイムの間、13:45~14:15でとにかく話だけでもしに行こう、ということで、CEOともう1人、自称すし誠の常連の方を連れお店へ。
当然ながらノーアポだが、すし誠の社長はとても気さくな方で、とりあえず実食!!
結果は…
CEO同士の業務提携締結、の図!
ひとまず細かいことは抜きにしても、プレゼンには協力してくれるとのこと。
なんていい人なんだ…。
ちなみに、寿司自体もネタが大きく新鮮で、非常に美味しいのと、あら汁は無料でお代わり自由。
ぜひ1度足を運んでいただきたい。
というわけで、なんとか販路も説明はできそうということで、会場に戻り、原価計算や販売価格の想定、落とし込みなどプレゼン資料の最終仕上げにかかる。
なのだが…やはり、一つ大きな問題がどうしてもクリアできない…。それは…
あんことチーズで、俺らはどうやって飯を食っていくのか!?
ということ。
白米に合うかとか、そういう話ではなく。
仕入先も、販売先もひとまずは確保できたし、MVPもある。
が、人が一人食べていくために、このあんこチーズクレープを何個売らなければならないのか?せいぜい一つ500円、100個売って50,000円?
真似されたらどうする?強みは?俺らのチーム、食のプロいなくね?
という問題をいかに乗り越えられた(?)かは、次回こそFinal Pitchの資料とともにお伝えします。
思ったより長くなったな、このシリーズ…。