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【Vol.6】私がStartup Weekendで3回連続の優勝を逃したわけ

いよいよFinal Pitch!

会場は、にこ楽・胎内からときや旅館へ。
審査員と発表者の距離が近い…。

ま、くどくど説明するのもあれなので、最初に「あんこちーズ」のプレゼン資料を貼っておく。

なぜかslideshareが貼れなくて、PDFだけど...。

読めば、だいたいの建て付けは分かると思うが、一番のキモは、

「あんこ×チーズという商品そのもの」

にフォーカスするのではなく、

「自ら作りたかったあんことチーズを掛け合わせた新しい食べ物を作り、お客さんに食べさせてフィードバックをもらい、飲食店なども巻き込み、3日間で一つの商品を作り上げたJK CEO自身とその経験」

という部分に価値を置くという、メタな視点からビジネススキームを組み上げた、ということである。

前回の私の疑問へのアンサーは下記のとおり。

Q:真似されたらどうする?
A:あんことチーズは真似できるかもしれん。しかし、うちのCEOの真似できるやつが、新潟に、地方にいる?
Q:強みは?
A:何より、このCEOがいることが強み。このCEOのやりたいことを叶えるためなら、俺1人でも資料作っちゃうし。JKパワー!
Q:俺らのチーム、食のプロいなくね?
A:このCEOだからこそ、プロが巻き込まれたんでしょ?これからの可能性感じるっしょ。

合わせて、このピッチと資料の中に私が仕掛けたネタ、全てではないが一応説明しておくと…。

①ピッチのターゲットは、“女子高生がやりたいこと”を応援したい、と思ってくれる方に設定
②審査員もおじさん…失礼、男性のみだったので、JKを応援したくなるのではと予想し、"JK CEO"というパワーワードを
③あくまで主役はCEO、ピッチの7~8割はCEOからしゃべってもらい、私からの説明はあくまで補足(立ち位置もCEOがピンで立って、私は目立たぬよう座りで説明)
④私の役割はCOO兼ボディーガードとし、CEOとの役割を明確化、大人のあざとさは最低限に
⑤資料のタイトルもあんこ×チーズではなく"JK × 農山漁村"にしテーマへのアプローチを押さえるとともに、デザインもCEOにスポットが当たるように工夫
⑥プレゼン資料の枚数が多くなっても、実食した方の顔とコメントが見えた方がバリデーションの説得力が出ると考え、全部で19枚のスライドに1人1人の顔と生コメントを
⑦途中、審査員への「実食タイム」を設け、そこにテンションのピークがくるようにし、その後にメタなビジネススキームを私から説明することで、盛り上がりとフィナーレまでのストーリーを演出
⑧慣れていないCEOのため、ピッチはケツから2番目にし(全6チーム)、最初2チームはCEOとプレゼン資料を見ながら小声でリハ、残り2チームは審査員の反応や質疑応答の様子を見ながら資料の微調整に当てる
⑨審査項目に配慮しつつ、3つ全ての項目に対する自分なりのアンサーを用意
⑩顧客検証
30人に食べさせて生の意見をもらったことを明記、かつ原材料の仕入れ先、販売先にも交渉してOKをもらったことを明示
⑪課題解決の実践とデザイン
"起業”を生むのではなく”起業家”を生む、つまり”人”にフォーカスしているというSWの理念に基づき、1人の女子高生であるCEO自身の課題解決と、若い人が減っているという地域の課題解決に結びつけるプランに
⑫ビジネスモデル
食品の販売ではなく、”チャレンジしたい”と思う女子高生を応援する、というスキームに着目したビジネスモデルを策定した。また、SWが重要視する”コミュニティ”の立ち上げ、というモデルに「同級生たちは”人と変わったことがしたい”と口では言うのに、行動しないのがもどかしい」という、超男前なCEOの思いの原点については、見方によっては多少ネガティブにも受け止められかねないのと、審査員からは「なぜその考えに至ったか」の質問がほぼ全てのチームに出ていたので、あえてプレゼンには入れず、質問で引き出すようにした。(最後、アドリブで私の説明を少し延ばし、CEOがしゃべる時間を少し短めにして、ポジティブな締めになるよう誘導)

まだまだ細かいことは考えたと思うけど、もう忘れたな笑

全部でスライド35枚。

Pitch Timeは5分、一枚10秒とすると350秒、50秒オーバー。
過去のSWでもここまで枚数を使ったピッチは初めて。

読むと分かると思うが、途中19枚のスライドは、バリデーションでMVPを食べてもらった
方の写真である。
ここはざーっと流せばいいだけ…とはいえ、やはり長い。

画面を見せるのではなく、ビジネスアイデアをプレゼンしたことのないCEOのカンペとして使ってもらおう、そんな狙いにした。

いくつか俺がパワポの送りトチったりしたけど、とりあえず、プレゼン時の会場の盛り上がりは絶対にうちが一番だったはず。

俺らの後の、"思い出やさん"のしっかりとしたプレゼンがかすむほどに、反則なほどの演出とレスポンス。

審査員の方からも、ネガティブな質問は出なかったし、感動した、というお言葉もいただいた。

はっきり言って、99%、俺らの優勝だと思った。

というわけで、次回がいよいよ最終回。

なぜ、私が3回目の優勝を逃したのか...!?

改めて分析したいと思います。

#startupweekend #swniigata #起業 #entrepreneur #イベントレポ

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