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【DAY.12】新潟発着!2ヶ月で、公務員がバイクで全国周る旅日記
この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。
5:00、鹿児島県 種子島停泊中のフェリーにて起床。
外は嵐。
起床というか、仮眠だ。
揺れで起こされる。マジで嵐だよこれは。
寝たふりをして眼を閉じて耐える。
それでも何とか着くもんだ。
定刻より30分ほど遅れ、7:30屋久島到着。
事前情報が全くないため、とりあえず反時計回りに走ってみる。
と、すぐにガジュマル園の看板を発見、ちょっと脇道に入ってみる。
こういうのが一番わくわくする。
なんか、ネコがたくさん...
ネコもなんとなく神々しく見える。
屋久島マジック。
後でよく分かるのだが、この分厚い雲が屋久島の特徴の一つ。
で、ガジュマル園、営業時間前だったが、おばちゃんが入っていいよと言うので、せっかくなので少し立ち寄ることに。
南国ムードあるなぁ。
で、おばちゃんから、一周回るとどれくらい?とか、基本的な情報を仕入れつつ、紙のパンフレットをもらう。
こういうの大事。観光案内所は趣味じゃない。
とりあえず、ヤクスギランドというパワーワードに惹かれ、逆、時計回りに走ることに。
すぐに分かったのは、屋久島って、山がすごいってこと。
洋上アルプスと呼ばれるのも分かる。
とりあえず、近くのスーパーで弁当買って腹ごしらえ。
ベンチで食ってたら風が強く、色々飛ばされそうになった。
あと、ケンタッキーフライドチキンが来るのも、島の人にとっては立派なイベントだなと妙に納得。
で、さらに回る。
30分ほど走ると、ヤクスギランドへの看板があり、山道へ入っていく。
驚いたのが、道路がめちゃくちゃ広くてきれいってこと。
世界遺産登録の副産物だろうか。
景色も最高で、バイク乗りにはたまらないロケーション。
天気も晴れてきた。
山道を20分ほど走っただろうか。
ヤクスギランドに到着したが、入場料(協力金)がかかるらしい。
駐車場のおじさんに、紀元杉がかっこいいよ、とおすすめされ、そっちを見に行くことに。
ヤクスギランドは余裕があれば帰りに、だな。
で、さらに走ると、紀元杉の看板が。
これか?
と思ったけどこれは違う杉。
階段をちょっと下りると...
おー!立派な杉!!
太さ8.1m、樹齢は3,000年以上と言われているそうだ。
なんか、杉にも男前なやつとそうでないやつがいそうだけど、こいつは圧倒的に前者。
例えるならば、高倉健か?
うーむ、かっこいい。
近くの紀元水も飲んでみる。
当然、うまい。
ヤクスギランドは、ま、いっか、ということで、知人におすすめされていた白谷雲水峡へ。
帰り道もめちゃくちゃ楽しい。
道広い。
久しぶりに、純粋にバイクで走ることの楽しさを実感させてくれる道だ。
途中、ヤクシカがいてテンション上がった。
島を逆回りに、港がある宮之浦まで戻る。
屋久島の外周は約100km、佐渡までではないが、なかなか広い。
ちなみに屋久島の広さは500km2で、全国7位。昨日の天草下島は574km2で6位だそうだ。
白谷雲水峡の看板を発見、再び山道に入っていく。
こちらも負けず劣らずいい道路!
道幅も広く、コース取りの練習にはピッタリな道。
リーンアウトで華麗に、かどうか分からんが、ワインディングロードを駆け上る。
と、ヘビ発見。
マムシ?ずいぶんデカいけど。
んで、白谷雲水峡入口に着いたのが12:08。
なーんも調べてなかったから、バイクでちょちょいと行こうくらいのノリだったんだけど、現地着いたらどうやらトレッキングルートと判明。
パンフをもらい確認すると、目指す太鼓岩までは、休憩なしで往復4時間、休憩ありだと6時間と書いてある。
苔むす森というかっこよさげなポイントも途中にある。
現在12:00過ぎ、ほんとにそうなら、海中温泉に入れないかも。
ま、普段全く運動していないわけだけど、トレッキングならヒマラヤでやったこともあるし(ちょこっと)、私、こう見えてガキの頃は登山少年だった。
登山靴ではないが、丈夫なブーツは履いているし。
と、軽いノリで、飲み物すら持たずに出かけた。
これが、後悔の始まりになるとは...。
最初は張り切って登っていった。
人に会えばこんにちはというのが久々でなんか楽しい。
道も木々の生命力に溢れ、気持ちがいい。
けど、思ったよりキツい道。
予想していなかっただけに、なかなかハード。
目指すのは太郎岩。進めど進めど着かない。
景色はよいのだが、マジでキツい。汗だくだく。
飲み物持ってきてないし。
途中、その辺に流れている水を飲んで何とかしのぐ。
水って、美味しいんだなぁ、と山下清ばりの感想。
これはくぐり杉。ここくぐっていく。
木々の間から入ってくる光が幻想的。
これも。
マジで着かない。
小一時間くらいガチで急いで歩いたその時、急に前から風が吹いてきて、めっちゃ癒された。
そして、その坂を上がると、苔むす森の看板が。
※実際はもうちょい先
水と風に癒されるって、原始的だけどめっちゃいいな、と思った。
苔むす森はこんな感じ。
俺の写真がいまいちなのか、あまり伝わらんね。
個人的にも、ふーん、これがね、くらいだった。疲れてただけか。
んでさ、苔むす森を越えて、さらに進むわけ。
俺、バカだから、気づくとちょいちょいルート外れてたりするのよね。
生まれつき、道なき道が好きなタイプ。
あと、途中にちょいちょいカッコいい杉がある。
個人的にはこれがお気に入り。
これもいい。
で、ようやく太鼓岩こちらの看板があって、お、ようやく着いたか、と思ったのね。
でも、全然着かない。なんか下りだし。
それでも、目印はあるから、少なくとも間違ってる道ではないと思い、頑張って歩く。
途中、太鼓岩か?みたいなのがあって写真撮ったけど、今考えると全然違う。
す、る、と...
あれ、ここ、トロッコ線路じゃん。
縄文杉行く人が行くルートじゃん。
太鼓岩、はるか後ろじゃん。
てなわけで、大急ぎで戻る。
てのは、おすすめされてた平内海中温泉、干潮時しか入れないのよ。
その名のとおり、潮が満ちると海に消える幻の温泉だからね。
なんとなく、もう間に合わない感はあった。
さらに、太鼓岩は、本線から外れて、ちょっと登って降りてくるらしい。
もう、体力的にも限界、諦めようかとも思った。
が、まあ、最悪温泉は諦めても、ここまで登ってきたんだから、太鼓岩なるものを見てみたい、ということで、ナビアプリを見ながら、なんとか分岐点まで戻る。
よくよく見ると、たしかに分岐の看板あるわい。
はー。
んで、太鼓岩までがまたキツい登りなのよ。
俺、もう36歳よ?頑張って登ったよ。
したら、急に、パツーンと目の前がひらけた!!
なんじゃこりゃー!!
屋久島の山が一望できるデカい岩、それが太鼓岩。
事前情報ゼロでよく登ったわ笑
俺には珍しく、先にいた人に頼んで自分入りのも撮った!
感じとしては、スリランカのシーギリヤロック(が一望できる近くの山からの風景)に似てるけど、それぞれ違う魅力がある!
シーギリヤロックはこちら。
疲れも見事に吹き飛んだ。
見晴らしって、すげぇ。
で、その後はもう、ダッシュで戻るわけ。
海中温泉間に合うかもしれんし!
Googleマップのタイムラインで見ると、こんな感じ。
この、辻峠から太鼓岩ってのが、迷ってトロッコ道まで出てUターンしてきたとこなんだけど、これ、登山ブログとか見ると片道1時間かかるらしい。
俺、往復1時間。途中小走りしたもん。
多少、トレイルランの気分が分かったような気も。
いや、トレイルランやってる人、すみません。過酷なのはよく知っています。
はー、マジで疲れたわ。
ここで、15:16ね。
12:08に登ったから、3時間ちょい。
道間違えた1時間のロスがなければ、2時間ちょいくらいだったはず...。
で、ようやくバイクにまたがる。
3時間ぶり。めっちゃ嬉しい!
なんせ、アクセル開ければ登るからね!
バイクヤバいよ!
んで、一路平内海中温泉へ向かうため、島を反時計回りに進む。
まあ、入れなくても、写真くらいは撮りたいじゃん。
ここから山道。
佐渡の外海府の道に似てるかも?
途中、シカとサルのオンパレードだよ。
サルもたくさん。
こっち見てる。エサはやらんぞ。
新潟にもいるけど、屋久島で会うとなんか嬉しい。
ちなみに、どっちもヤクシカとヤクサルという固有の亜種。そう聞くとありがたみがある。
山道を30分ほどかけて抜けると、景色が一変!
途中立ち寄った大川の滝も大迫力!
で、さらに進み、17:00、着いたぜ海中温泉!
裸の人がいるー!!やってる!!
もう慣れないトレッキングで身体はボロボロ。昨日フェリー泊で風呂入ってない。
温泉、浸かるっしょー!!
中は撮禁だったから、入り口から一枚だけ。
最初のカットね。
ここ入っていくと、磯の岩場に温泉が湧いてるのよ。
しかも、入れるのは干潮時だけ。完全混浴。
裸の男女がこの奥の海の中にいるのを想像してくれ笑
詳しく知りたい方はこちら↓
https://www.kagoshima-kankou.com/s/spot/10710/
こんなにも、身体があったかいお湯を欲していたのは、記憶にないかも。
しかも、それが海一望のロケーションで、海の中よ?
入ったら、指先がピリピリした。
ハンドル握りすぎだ笑
で、ほんとに混浴。
いくつか磯だまりがあって、それがそれぞれ海水の入り方で温度が違う。
隣には若いお母さんと子ども。
あんまジロジロ見ねー方がよいかなと思い、1人海を見てたら、子どもが俺に葉っぱを投げてくる。
なぜかガキンチョには一定数俺を好きなやつがいるっぽい。
で、ちょいと話したら、なんとお母さん、新潟市は秋葉区生まれとのこと。
いったん東京出たけど、東日本大震災がきっかけで熊本の阿蘇に移り住んだらしい。
偶然って恐ろしいねぇ。
あと、屋久島に移住したちとヒッピー感のあるロン毛のイケメンアーティストや、ベルリンからの旅人など、多様な人材と交流が深まる。
四国から移住したおばちゃんが、外国人に風呂の入り方を指南する。
まさに裸の付き合い。
風呂とかサウナとか、こうあってほしいよね。
南国っていいな。
ほんとはそのまま島一周して、港近くに泊まり、明日の朝イチフェリーで帰ろうと思っていた。
しかし、そのアーティストの方から、絶対一泊はもったいないと強く勧められた。
寝袋持ってるなら、近くの公園の東屋に泊まれば、電気もトイレもある、近くにスーパーもあると聞いて、そこで一泊することを決めた。
今回の旅の最南端はこの屋久島。
2泊してもバチは当たるまい。
明日の予定も何もないけど、走っていれば何か起こるだろう。
そういや、最北端は、利尻、礼文まで行くのもありだなー。
北海道、一周はちと辛そうだけど、東は釧路までは行ったことあるから、北、稚内を目指してそこからフェリーか。
うん、ありあり。
てなわけで、今日のお宿。
照明もあるしトイレもある、電気もある。
さらに、奥には山河湧水という湧水スポットが。
ドバドバ出てて、当然無料、美味い!
バックは山一望のロケーション。
で、 近くのAコープに食料調達に。
首折れサバ美味そうだが、捌く道具がない。
で、チェア一つでこんなに立派なディナー会場に。
この屋久島産のアジ刺し、めっちゃ美味かった。
屋久島産の三岳を、先ほどの山河湧水で割って飲む。
最高に贅沢な晩酌を終え、今日の活動終了。
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歳だから...。
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