【Vol.3】私がStartup Weekendで3回連続の優勝を逃したわけ
前回は、私がいかにして本気で取り組むことになったかという部分のプロセスを主に書いたが、今回は多少時間を遡りつつ、具体的にどんなActionをしたのかを書いていく。
Vol.1はこちらから。
Vol.2はこちらから。
No Talk, All Actionモードに入った時の私は、スタープラチナばりに回りが止まって見える、と自分では思っているが…。
ひとまず時系列で雰囲気だけ味わってもらえれば。
■14:30
この3日間で最も危機感を覚えた瞬間。
土曜のコーチングに入る前、プレゼンの表紙用に、明るいうちに外で農山漁村感のある写真を撮ろうと思い、制服姿のCEOを外に連れだした。
すると…前からパトカーが!
いやちょっと待て、これは完全に職質されるやつ!
と、ヤバいと思ったのだが(別にヤバいことは何もしていないのだが)、特に声をかけられることもなくスルー。
↑職質の危機を乗り越え撮影した、JK CEOの勇ましい一枚
このあたりから、JK CEOというバズワードは活かせるな、というアイディアが浮かんできた。
◾︎15:00
コーチングタイムスタート。15分刻み。
1人目の多田さんからは、食品を販売して利益を得る仕組みについてのアドバイスと、Final Pitchに関わる重要なヒントをもらう。
2人目の川崎さんからは、地域の資産活用についてと、農山漁村の課題へのフォーカスについてのアドバイスをもらう。
3人目の木村さんからは、地元企業とのコラボについてのヒントをいただく。
早速、地元胎内市の老舗和菓子屋、「乙まんじゅうや」さんを巻き込もうと思い、11代目の久世俊介さんにメッセンジャーを送る。
4人目の鈴木さんからは、具体的なアクションにつながる提案が。これは後述。
5人目の舩山さんからは、CEO本人の思いやその価値、それに関連するアイディアなど、チームの根幹に関わるアドバイスをいただく。
■16:30
先ほどコーチしてもらった新潟食料農業大学の鈴木教授から、
「三八市は年配の方ばかりだから、違う層にも聞いてみたら?今ちょうどロイヤル胎内パークホテルのセミナーにうちの生徒も含め若い子がたくさん来ているよ」
というアドバイスを受け、2チームに分かれ、会場でコーチングを受けつつ資料を作るチームと、あんこチーズを持ってバリデーションしに行くチームでそれぞれ行動開始!
■16:30
居残りチーム、バリデーションの結果を待ちつつ、それ以外に手を動かせることは…今回のキモとなる「あんこ」と「チーズ」そのもののアップデートしかない!
まず、あんこについては、先ほどメッセンジャーを送った乙まんじゅうやの若き11代目、久世俊介さんから、まさに別働隊がバリデーションに行ったセミナーに参加しているとのこと。
チームメンバーからざっくりと我々のプランを話してみたところ、実は元々あんことチーズを組み合わせた商品を作る構想もあったらしい!
よし、これは直接会いに行って交渉するしかない。店は19時まで開いているから、もう少し時間がある。
肝心のバリデーション結果はというと、若い子もそうだが、外国人にウケがよかったのが意外だった、とのこと。なるほど、まあ分からんでもない。
↑この段階で、午前も含め30人ほどの方に試食してもらい、コメントをもらった
が…この段階でメインターゲットを外国人に振り切るには、もう少しニーズやマーケットを探る必要があるか…。ちょい待ち。
■16:45
チーズはどうするチーズ!
久世さんが構想で止まっていたポイントは、胎内市産のチーズがなかったこと。
川崎さんからのコーチングを踏まえ、チーズも胎内市産にしたい!
と話していると、メンバーの1人から、実は昔、胎内市役所の職員としてチーズ作りをやっていた方がいて、今は栃木の会社で酪農関連会社の社長になっているという情報が!関連はある!
ざっと調べたところ、今牧場のWEBサイトを発見!営業時間は17:00まで!あと10分!
ここで私から、CEOとチームメンバーへ提案。コーチからも色々な意見があったが...
「今回、最後までフードビジネスで押し通すか否か!?」
ここで決断しよう。
食べ物でいくなら今電話して明日の午前中までにチーズを送ってもらおう。閉店まであと5分!
最後は、CEOがやりたい「あんこ×チーズ」を作る!ということで決断!
そして、迷っていたら今牧場の販売時間が終わる!というわけで、とりあえず私から店に電話をかけた。
一から事情を説明するのはなかなか骨が折れたが、途中でメンバーの1人が社長の携帯を知っているということで、電話して直接事情を説明してもらう。
明日の午前中までに会場宛にチーズを送ってもらえることに。スピード感、大事。
■17:15
1人、乙まんじゅうやへ向かう。
と、ここで携帯に電話が。今牧場のスタッフからの折り返しで、社長から話は聞いたが住所が分からないからコールバックしたとのこと。
あー、俺からも電話しておいてよかった…。最終の出荷に間に合わないところだった…。
で、久世さん、チーズに合わせるならこれ、と考えていたあんこを翌日までに手配してくれるとのこと。あ、ありがてえ…。
↑
200年以上の歴史を誇る乙まんじゅう
◾︎18:15
外国人向けの可能性も見つつ、英語の簡単なアンケートをざざっと作り、Facebookとメッセンジャーで外国人の知り合いに投げる。
なお、アンケート作成にあたってはコーチの川崎さんと奥様に多大なご協力をいただいた。
■18:30
夕食タイム。明日の役割分担を決める。明日動けるのは3人。
CEOともう1人は明日届く胎内市産のあんこと栃木産のチーズで、審査員をうならせるクオリティのMVPをとにかく作る!
資料は私1人でなんとかする!
■20:00
あんことチーズが届かないとCEOたちのやることがない、ので、私のFacebookにもらった「JKならクレープがよいのでは?」というコメントがヒントになった。
午前中のバリデーションの帰りになにげなく立ち寄った道の駅胎内で、たまたま購入したべえべえ(胎内市産米粉の皮)を使い、あんこチーズクレープ、とりあえず試作品を作ってみよう!
↑べえべえはこんな食材です
私はとにかくPCを叩き、Final Pitchに備える。
■21:30
米粉のあんこチーズクレープ、完成!
↑産まれてたての赤ちゃんを抱いているようなJK CEO
CEO、JKなのに遅くまでお疲れ様でした!
というわけで、ぼちぼち今日のところは解散、私は会場に残って作業。
■01:00
ちと脳みそも回らなくなってきたので、このあたりで就寝…。
↑
スマホに残っていた謎のダイイングメッセージ的な絵
さて、次はいよいよ最終日!
ダイイングメッセージの謎は解けるのか!?
乞うご期待!