12/6 いいにおいのする台所
もう歯医者も慣れたものだ。親知らずを抜くという最大のヤマを越えたので調子に乗っている。受付のお姉さんにも顔を覚えられたみたいだ(予約一覧表みたいなのを見ているだけかもしれない)。まわりを見渡す余裕も出てきた。
今日から虫歯の治療が始まった。初回に撮ってもらったレントゲン写真を見た。あらためて見ると、虫歯、結構な大穴だ。虫歯菌、すごい。歯をちょっとずつちょっとずつ溶かして、最終的にあんな大穴をあけてしまうとは。偉業。……偉業はおかしいか。それにしても、いつから虫歯だったのだろう。歯の定期検診はきちんと行かなきゃな、と今回本当に身に染みた。今後ちゃんと行くかどうかは別として(身に染みてない)。
虫歯は大穴だったけれど、どうやら神経には達していなかった。よかったよかった。神経まで届いてしまっていたら、また大掛かりな治療が必要になると聞いていたので、ひと安心。
虫歯部分をきれいにするということで、今日も麻酔を入れた。歯を削っているときの機械の音や振動が、もうはちゃめちゃに怖いのに、麻酔が効いているおかげで痛みはまったく感じない。麻酔様様。小さい頃に、昔の人は歯を抜くときは歯に糸をぐるぐる巻きつけてえいやって引っ張って抜いていた、というのを聞いただか読んだだかしたことがあるけれど、そんなの、自分がやられたら耐えられそうにない。そんな痛そうなことをするくらいだったら、乳歯だか虫歯だか親知らずだか知らないけれど、生えっぱなしでいいわ、と思ってしまう。怖くて無理。本当にやっていたのかなぁ。みんなやってたのかしら。昔の人、すごい。……やってみたら意外と痛くなかったりするのかな。いやいや。麻酔が使える現代っ子でよかった。
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冬野菜が安くなってきて、スーパーの野菜売り場が楽しい。いや、季節ごとにいろいろ旬のものがあっていつでも楽しいのだけれど(今年の夏野菜はあまり安くならなかった気がする)。冬野菜、好きなのかもしれない。キャベツに白菜、大根。
昨日、台所で夕飯を作っていたら旦那さんが帰ってきて、一言目に「いいにおいがする~うれしい」と言った。匂いだけでメニューを当てた。鼻が利く(まぁ生姜焼きなんて匂いのわかりやすい献立だけれども)。そうか、帰ってきたときに夕飯のいいにおいがしたらうれしいのか。「いいにおい~」まではよく聞いていたけれど、「うれしい」まで言われて初めて気がついた。それなら、いつもいいにおいのする台所でお迎えしようじゃないか、と思った。