大学院勉強録①早稲田大学ビジネススクール(WBS)入学までの経緯
2022年4月、早稲田大学ビジネススクール(正式名称は「早稲田大学大学院経営管理研究科」、以下「WBS」)に入学しました。
MBA取得に至るまでの自身の経験を、大学院生活の記録として残していきたいと思います。
また、MBA取得を考えている方の参考になれば嬉しいです。
何故MBAを取得しようと思ったか
正直なところ、ノリと勢いです。
実は、当時MBA取得は全く考えていなかったのですが、WBSの入試説明会の案内がたまたま目に留まり、暇つぶし程度の気持ち(失礼)で説明会に参加したところ、面白そうだなと思ったのが始まりです。
ただ、流石にこのままでは何の記録にも参考にもならないと思いますので、これを機に何故時間もお金もかかるMBA取得に挑戦しようと思ったのかを改めて考えてみました。
経営への興味
4,5年くらい前から漠然と経営というものに興味を持っていました。
経営者の知り合いが多かったこと、仕事でも経営層と関わることが多かったからだと思います。
また、これまでのキャリアの中で企画系の業務に携わることが多かったのですが、自身の知識やスキル不足を痛感していました。
今の私には、これが自分の専門領域と言える分野がなく、業務の間にその場しのぎで行う独学にも限界を感じていました。
それであれば、早いタイミングで経営学を体系的に学ぶことは経営に対する知的好奇心と力不足を満たす有効な解決策なのではないかと思いました。
キャリアへの想い
社会人を10年近く経験して、自身のキャリアについて何とも言えぬモヤモヤ感を抱えていました。
これまでのキャリアに不満がある訳ではなく、様々な経験をさせてくれている会社には感謝もしていますが、これまでのキャリアは見えない流れに身を任せている感が強かったというのが正直なところです。
特に、ここ数年は自身のキャリアに対する価値観の転換があったこともあり、「このままで良いのか」という想いが日に日に強くなっていました。
MBAを取得することで、自身のビジネススキルを高め、このモヤモヤ感に自分なりの答えを見つけられるのではないか、そんな期待感を持っていたのではないかと思います。
人脈作り
私は元々人と関わるのが好きな人間です。(寂しがり屋なだけかもしれませんが・・・)
週末は友人と過ごすことが多いし、社外活動にも参加しながら交友関係を広げてきました。
今の自分があるのは、過去からの友人たちのおかげであると思っていますし、今後も様々な人脈を広げていきたいと考えています。
では、新しい人脈を築くのに最も有効な方法は何であろうか?
私は、新しいコミュニティに飛び込むことだと思っています。
WBSはミッションの一つに「Dynamic Learning Community」を創ることを掲げており、学生や教員との交流に力を入れているようでした。(学部時代の経験からもそう思います。)
また、国内MBAの中でも最大規模の学生数を誇っており、ここであれば私の期待する人脈作りが最も有効にできる場であると直感しました。
様々なバックグランドを持つ優秀な学友たちとの人脈は私がWBSに最も期待するポイントでした。
タイミングが良かった
結局、ノリと勢いじゃないか、という言われそうですが、私はそれも大切なことだと考えています。
私は、大切な人との死別経験から、「当たり前に来ると思っていた明日が突然無くなる」ということを実感しています。
元から「どうせ後悔するなら、やらないよりはやって後悔しよう」という想いをもって生きてきたが、死別を経験してからは「今、自分が死んだとしても後悔しないように生きよう」という想いを持つようになりました。
WBSの入試説明会の案内が目に留まったのは、家庭の事情が一段落したタイミングであり、その説明会の日程はたまたま空いていました。
その直前まで、先のことを考える余裕がないくらい土日も追われる生活を送っていたところだったので、これも何かの縁ではないかと感じました。
もし、入試説明会の案内を目にするのがあと少し早かったとしたら、恐らく入試説明会にエントリーはしていなかっただろうし、入試説明会に参加していなかったら受験もしていなかったと思います。
入試説明会に参加して
説明会は良くも悪くも早稲田らしさ全開でした。(と学部卒の私は思います。)
久しぶりの早稲田の雰囲気を感じられ、懐かしさと共に、また早稲田で学びたいという気持ちが込み上げてきました。
特に座談会では、在校生のざっくばらんな話を聞くことができ、WBSが私の目的に沿う(体系的な経営知識の習得、多様なバックグランドを持つ人たちとのネットワーク等)ということ確信することが出来ました。
早速、説明会で話をした在校生と連絡先を交換し、そこから更に在校生を紹介してもらい、10人近い方から話を聞いて、本格的に準備を始めました。
私が心配だったのは、仕事と家庭と学業(と社外の諸々の活動)を並立させられるかという点でした。
しかし、多くの在校生からの話を聞いて、入学後の生活を具体的にイメージすることが出来たので、この点も何とかなりそう(するしかない)という気持ちを持つことが出来たのは大きかったです。
これで受験への迷いはなくなりました。
この記事を読んでいてWBSに興味がある人は、入試説明会に参加することを強くお勧めします。
受験スケジュール
そんな私の受験スケジュールは下記の通りでした。
2021年9月1日 入試説明会エントリー
2021年9月5日 入試説明会
2021年9月30日 出願開始(一次選考)
2021年11月11日 一次選考結果発表
2021年11月28日 二次選考
2021年12月2日 合格発表
入試説明会に参加した時点で、出願開始まで1カ月を切っていたので、慌ててエッセイを作成しました。
研究計画書など初めて準備するためテーマには苦労もしましたが、入試説明会や在校生の話を聞いていたのは大きな助けになりました。
上述の通り、私は計画的にMBA取得を考えていた訳ではなく、完全にノリと勢いで受験しましたので、WBS以外は受験していません。
大学院への進学はお金も時間もかかるし、本来であればもう少し良く考えて受験するべきだと思いますが、今の選択を後悔はしていません。
合格から入学まで
12月に合格通知を受け取って、入学手続きを済んでから3月までの約3か月間は大学からの案内は特に何もなく、4月から大学院に通う実感は湧いていませんでした。
しかし、3月になるとオンラインでのオリエンテーション、事前講義、有志による懇親会など様々なイベントがあり、一気に入学する実感が湧いてきました。
画面越しではありましたが、学友たちとの交流はこれからの学生生活を期待させるのに十分なものでした。
そして迎えた2022年4月。人生2度目の早稲田大学の入学式。
早稲田は研究科と大学院全体で2回の入学式がありますが、後者は対面でも開催していたので、折角だから対面で参加することにしました。
会場は私が学部を卒業してから完成したという早稲田アリーナ。
いよいよ大学院生としての生活がスタートしました。