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都庁で経験したこと(政策企画局編)

こんにちは、Masakiです。
今回は政策企画局で経験したことを振り返りたいと思います。
(写真は仕事終わりに都庁の窓から撮影したものです。晴れた日は富士山が見えますよ。ただ、あまりいい思い出もないので、今回はあっさりと筆を引き上げます。)
※前回の記事はこちら

政策企画局

本来の政策企画局は採用ページに記載のあるとおり、巨大な都庁組織が効率的・効果的に機能するように、知事のトップマネジメントを補佐する組織です。
ただ、当時私が所属していた頃は、組織再編が繰り返し行われており、政策企画局の中に、戦略事業部戦略事業課 国際金融都市担当という組織がありました。
この中で、私は「『国際金融都市・東京』構想」に関する業務を行っておりました。
※『国際金融都市・東京』構想に関することは、当時のインタビュー記事をご覧ください。

私は国際金融都市への発展業務に取り組んでいた中で以下のことを経験しました。

  • 海外企業とのオンライン会議を通じた日本の魅力紹介

  • 海外企業が参加するイベント企画 etc

以降はほとんど雑談レベルのことを記載します

この部署に異動してきてまず感じたことは、’非常にスピード感が早い!’。
組織全体が驚くほど焦りながら業務を行っておりました。
また肌感覚ですが、都庁の中でも比較的平均年齢が若く、20代後半~40代前半が中心となってとにかくパワフルに業務に取り組んでいました。
この職場が都庁の中の公募異動部署として設定されていたこともあり、職員の意識も非常に高く、若手からの提案など活気に沸いていたのを記憶しております。
一方で、幹部の求められる成果の要求水準も高く、役員室に説明に入る職員は毎回ピリついた空気で入室していたのを思い出します。

この部署は外国語(英語)を使用する機会が多いのですが、私はTOEIC230点という中々の英語下手だったため、配属された当初は非常に苦労をしました。特にイベントでのスピーチ文や東京都の施策紹介広報物などを作成したり、海外企業から届くメールや添付ファイルは英語であるため、準備したり内容を把握したりすることに相当の時間を費やしていたと感じております。

こんな中で、
私も交通局での経験もあり体力には自信があったのですが、12月ごろからガス欠がやってきます。
以下のような行動・症状が出始めました。

  • 1次活動以外の時間が業務時間になった。

  • 細かいミスを繰り返すようになり、上司の指摘を苦痛に感じるようになった。

  • 英語や日本語長文を読む集中力が落ち始めた。

  • 上記を補うため、カフェイン多めの缶コーヒーを毎日3本飲んでいた結果、胃が荒れて逆流性食道炎になった。また、食後には吐き気に襲われた。

  • その後、日中は常に眠気が付きまとい、集中していないと、一瞬で意識が落ちそうになる。

  • 夜は疲れているのに全然寝られない。(後の産業医面談でカフェインの効果ではないかとアドバイスを受けた。)

  • 土日は朝起きるともう夕方になっている。

上記のことは、精神的に辛いことは少なく、体力的な負担が課題だったため、産業医に相談の上、職場に業務量の調整をしていただきました。この時の管理職の方々及び仕事を引き取ってくれた職場の上司には非常に感謝をしております。
引き取ってくれた方は、なんの弱音を吐くこともなく、淡々と業務を進め、毎日タクシーにも関わらず、部下の様子を非常に気にかけながら業務の時間を過ごしていただきました。

一方で、様々なタイミングで複数の管理職の方に相談したが、参考にならなかった意見もありました。正直、聞く相手を間違えたなと感じました。以下は当時のイメージ内の文章です。

  • 私も昔は毎月多くの残業を経験して年間1400時間を超えていたが、そんな時こそ集中力が増しており、隙間時間に資格などの勉強もしていた。今は辛いと思うが頑張ってください。

  • 私も昔、仕事がきつくて胃潰瘍になったことがある。つらい時期はあるが何とかなる。一緒に頑張りましょう。

  • 残業が多いのは、あなたの非効率な業務方法に原因があるのではないか。優先順位を付けて業務に取り組んでみてください。

東京都の管理職の方々は、どんなに大変な状況であっても弱音を吐かず乗り越えてきた方々であるため、辛いことを申告すると「私も同じような経験がある。一緒に頑張ろう。」と励ます傾向があるなと当時感じました。
※逆に、乗り越えられなかった職員は、管理職になれなかったのではないかと推察します。

というわけで、私は政策企画局がよく職場紹介のキャッチフレーズで使用している’少数精鋭’のチームに残ることはできず、一般社団法人東京国際金融機構(通称:FinCity.Tokyo)という組織に翌年度から派遣されることになりました。

次回はFinCity.Tokyo編を書いていこうと思います。
ありがとうございました。

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