せっかく言葉を交わすなら
先月から定休日を日・月 → 土・日に変更させてもらいました。急にごめんなさい。
で、何で定休日を変えたのか。そんな気にならんよなーと思って特に理由は説明してなかったんですが、意外と皆さん物好きで(失礼)よく聞いてくれるのでここにちょっくら書いときます。
去年からのコロナ禍で休業やら時短やら、家にいる時間が増えましたよね。最初の記事にも同じようなことを書いたんですが、自分はこの仕事が出来なくなったら他に一体何が出来るんだろう、何にも生産性のない人間になっちゃうかも、とか暇になると色々考えるようになって。
そんな時にふっと、コピーライターになりたかった時期があったのを思い出したんです。
広告とキャッチコピー
昔、CMの制作に携わりたくて映像制作会社のADをやったことがあります。まぁ恐ろしく向いてなかったんですぐ辞めましたが。
CMの何が好きって、受け手側の目と耳が向いているほんの短い時間の中に、商品の良さや情報を伝える為の工夫がぎっしり詰まってるところです。
TVCMや電車の中吊り、新聞やラジオ、SNSなど、手を変え品を変え広告というものは溢れまくっているんだけど、時として心をガシッと鷲掴んでくるコピーに出会うと、涙が出ちゃうくらい感動することがあるんですよね。
数秒、数文字の奥に、作り手側のものすごい量のアイデアや思考や人生観が脈々と流れているからだと思います。
「言葉の力で人の心を動かす仕事、めっちゃカッコいいやん…」
そんな軽い気持ちで、宣伝会議という会社のコピーライター養成講座の資料請求をしてみまして。当時の状況は忘れちゃったんですけど、請求しただけに終わりました。
今でしょ
そして、現在に戻り。このポカッと空いた時間と心の穴。埋めるなら何かこれからの人生に役立つことを勉強してやろう。と。
私が今spinで大切にしていることは、お客さんとの会話です。何時間でも居てもらえたら良いけど、時間は有限。限られた時間の中で、この店を選んで良かったと思って帰ってもらう為、私がお伝えできるものにもう少し厚みを持たせたい。と考えました。
「そうだ! コピーの勉強しよう。」
点と点がピピピと繋がりました。
私の中で、何かをきちんと伝えるという行為は全て、キャッチコピーを作ることとどこか似ている気がしていました。どう表現すればより理解してもらえるか、自分の考えを共有することで誰かの役に立つには、何を伝えるのが重要なのか。そういった、相手の心のもう一つ向こう側を想像しながら言葉を組み立てる過程は同じだからです。
それから早々にコピーライター養成講座の申し込みを済ませ、2月より毎週土曜日に4、5時間ほど講義を受けています。
というのが定休日変更の全貌でした。(全貌?)
コトバ磨きの旅に出る
ひょんな思い付きからですが、新しい学びが今とても楽しいです。苦手だと思っていた文章を書くことも、ある程度慣れて来て。
仕事以外にもやりがいが一つあればなぁと思っていたので、しばらくコトバ磨きの旅に出てみようかと。どこか行き着く場所があるかもしれないし、あてもなくお散歩して帰ってくるだけかもしれません。
コピーや広告は、〇〇賞と名のつくものが結構あったりするので、そういうところを目指すのも面白そう。
好きなことしてお店の休みを変える我がまま店主ですが、嫌いにならないで下さい。
おまけ
実は、小学生の頃ちょっとだけ大きめに学校ではなく市から表彰されたことがありました。
それが『標語』を作った時だったんですよね。何の取り柄もない私の過去一番の表彰体験がコトバに依っていたことに、なんだか笑ってしまいました。
その標語、どこかでもう一回出してみようと思うので、内緒にしときます。