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傍らにあって欲しい本。
将来に漠然とした不安を抱える中学生が、ある本をきっかけに成長していく物語を通して、働くとは何か。を様々な角度から見つめていく本。
なぜ勉強するのか、学校は何のためにあるのかという子供の大問題や、人生100年時代を後悔なく、多様性についてコミュニケーション能力とは など、
これからの変化に対応しないといけない大人に刺さる見出しも並ぶ。
第3章には、好きなことを仕事にすることについて書かれていて、
好きなことを仕事にしている自分の背筋が改めて伸びた。
また、それだけにとどまらず、そうしない生き方についても説明があり、
どちらが良い悪いという話にならないようにしてあったのが素晴らしい。絶対的な正しさなど、存在しないと思うから。
働くとは何か。と問いつつも、この本は懸命に生きる人に寄り添う本。俯くたび、迷うたびに繰り返し読みたい。
なぜ僕らは働くのか。
この問いには100人いれば100通りの答えがあります。
正解はないのです。
正解はないけど、誰もが自分なりの答えを持っている。
という言葉に、結構な遠回りをして、どこか負い目の様なものを感じていた自分を肯定してもらえた気がする。
私にとって働くというということは、
自分と誰かの日常と、その先にある幸せを守るための大きなうねりの中に入ること。
この答えを、胸を張って言いたいと思う。