とりあえず話は聞く。話はそれからだ。
聞きなれないタイトルの「ラディカル」を直訳すると、
急進的、過激なさま。
現状を積極的に変えようとすること。
とあり、
ラディカルズとは、
現代社会において何かを絶対的に間違っていると考え、
改めようと実践する人々のこと
を指すそうだ。
本書には、ラディカルズたちが考えているとんでもない常識外れの思想、しかし今後将来的に実現しそうだと思われる思想が紹介されている。
読んでいると、まぁギョッとする事しかないのだが、
歴史を振り返れば、今自分たちがマジョリティーだと思っていることが
昔はマイノリティだったということはたくさんある。
今当たり前のようになっている民主主義だってそう。
それらが生まれた背景には、その裏にはラディカルズの存在があったのだろうか。
しかし、本書にある2,3の思想については、扱い方を間違えればファッション的なデモを助長してしまいそうな気がした。
過激で突拍子もない思想は、ある種熱に浮かされたような力をはらんでいるものだから。
私の中では、そういった納得し得るロジックのない過激な人々は単なるお騒がせ野郎という印象だが、本書を読んでみて、よく話も聞かずに排除することも危険だと感じた。
彼らラディカルズの意見もよく聞いて冷静な目で見て本質をとらえ、落ち着いて精査していくべき。このバランスが大事。
保守的な日本人こそ読んでおいた方がいい。
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