成長するという事
人の成長とは何か。色々な意見があるだろうが、私の意見は視野を拡げる事ができるようになる事である。
例えば、子供が学校から帰ってきてすぐ遊びに行って宿題せず、その時やりたい事をしていて、宿題を夜にやっていた。そこから夜の時間の事を考えて先に宿題をするようになった。
これは、時間軸の視野が拡がった例である。
また、他の例では、片づけが全然できなかった子供が、片づけしないと周りの家族の邪魔になる事に気づき、少なくとも端に寄せるようになった。
これは、行為に関わる人の範囲の視野が拡がった例である。
大人で言うと、例えば、自分の仕事しか目に入らなかったのが、他人の仕事の進捗状況が見えるようになった。自分の出来高ばかり気にしていたのが、部署全体の利益を考えるようになった。
これらも、自分にしか向ける事が出来なかったのが、周りの人や部署全体に視野を拡げる事ができている例である。
このように考えると、成長とは、あらゆる対象において『視野を拡げる事』と言える。
逆に、視野が拡がらない人は、成長できないという事になる。
いつまでも自分に固執すると成長しなくなるのは、視野を拡げるという事を自ら妨げているからである。
よく立場が人を育てるという事がある。これは、立場が変わると必然的に視野を拡げざるを得なくなるからであると考えられる。例えば、昇進していく程に広い視野を持たなければいけなくなるし、子供の場合も生徒会活動などに参加すると学校全体を考えざるを得なくなる。
そうなると、自分の成長を求める人は、様々な体験を自らする良い。
近年は、子供の頃から視野を拡げる機会が減っているという。それももちろんあるが、しかし、私は大人になってからの体験が不足しており、大人になってから成長できない、またはしようとしない大人が増えていると感じている。
例えば、仕事のない日の過ごし方を考えてほしい。家にいて、Netflixなどを見て過ごし、スマホを触りつつ、1日を終える事が多くないか。そうして、月曜に気持ちが乗らず、生産性の上がらない1日を過ごしていないか。
もちろん、休日は体を休める事も大きな目的であるし、どのような休日を過ごそうが自由である。しかし、私は問いたい。本当にそれだけで良いのか?と。成長が視野を拡げる事だとすると、視野の広さはその人間の大きさである。だからこそ、大人にこそ多くの体験をしてほしい。
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