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初100キロウルトラマラソン

#丹後ウルトラ
#100km
#丹後ウルトラマラソン2022

 昨日、初の100キロウルトラマラソンに挑戦しました。それについてレポートします。

 そもそも、挑戦しようと思ったのは昨年、フルマラソンでサブスリーを達成し、その次をどうするか?というところから、じゃあウルトラでしょという安易な考えからです。

 さて、丹後ウルトラですが、初のウルトラという事で前泊しようかと思ってたのですが、直ぐに定員が埋まり、相部屋は避けたかったので仕方なく夜に車で行き、3時間ほど寝てからのレースになりました。

 朝4時台のスタートは初めてで、ランナーの皆さんも眠そうな方もいれば、テンションMAXの方もいて、様々で面白かったですね。そして、スタート。コースの目印があるにはあるのですが、暗いせいで道がわかりません。経験のない私はとにかく誰かについて行くしかありません。この辺りがフルマラソンとの違いだと思いました。また、真っ暗な時間帯なのに、スタート直後、近隣の方がコース側で応援してくれました。

今回の目標は10時間切りだったので、スタートしてからキロ5分で行けるところまで行き、へばってから後はキロ6分で耐える!というレースプランでした。このレースプランがいかに無謀なプランであったかを思い知る事になります。

始めは、良い感じで走り、足も動いていました。調子も良く、30キロぐらいまでは予定通りのペースで進めました。しかし、その後、思った以上に過酷な七竜峠が待っていました。斜度がけっこう急で、そこでかなりの筋力を使ってしまいました。また、その時点で気温もかなり上がっており、30度を越えてきました。この登りの時点でペースがキロ6分まで落ちてしまいました。

そういった事から、40キロ辺りでハムストリングが限界になり、そこからは完走を目標に切り替えました。

50キロあたりのエイドでは、リタイアする方もチラホラで始め、暑さがかなり体力を奪っていた事が分かります。この頃には私も、暑さで時々足が止まり、痛みも出始めたので歩いては走ることを繰り返していました。その為、エイド毎に水をかぶり、ストレッチをするなど、とにかく次のエイドを目標に走る事に。

そして、60キロからの碇高原への登りです。ここから10キロに渡って、ひたすら登ります。本当にこの登りを甘くみていました。事前にここがポイントだというのは聞いていましたが、ここまでの時点で自分に余裕がなくなってしまっていた事もあり、走っているのか歩いているのか。少し走れば、足が悲鳴を上げる感じでした。周りのランナーもここでかなり削られているのか、歩いている方やエイドでゆっくりする方もいました。私も正直リタイアがよぎりました。しかし、何とか気持ちを奮い立たせて、碇高原のエイドまで辿り着きました。

ここで、まだ残り30キロほどあるという事実。40キロで足にきてからの30キロで、スタートから70キロ。ゴールまでまだ同じだけある。既に足は限界。リタイアするのが賢明か。いや、とにかく足を運べばゴールに辿り着く。エイドを出る度に、頑張って!行ってらっしゃいと言ってくださるスタッフがいる。とにかくゴールを目指す!と決めました。

それでも、走りながら定期的にマイナス思考が襲ってきます。1キロが長い。次のエイドが段々と遠く感じる。80キロ過ぎた頃が、気持ちの面でもっとも辛くなった時でした。というのもあまり汗が出なくなってきて、体調に不安がよぎったからです。気温は30度越えにも関わらず、汗が出ない。その代わりすぐにトイレに行きたくなる。熱中症か?これはリタイアかと。

しかし、どうする?と考える度に、沿道の方やコース管理のスタッフ、エイドの中高生やボランティアの方々が後押しをしてくれました。とにかく進む。たとえ、キロ8分になろうが歩こうが、進んでいる間にゴールは近づく。気が付けば90キロを過ぎました。

ここまで来たらもうゴールするしかありません。ラスト5キロは、ほぼ歩かずに走り切れました。特に最後の1キロは近隣の方が出迎えてくれ、足が痛くても苦しくても、足を止めずに走る事ができました。ビクトリーロードという感じで、感謝の気持ちしかありません。

そしてゴール。

長かった100キロが終わりました。

走ってみて、100キロはフルマラソンとは全く異なる競技でした。これほど、自分の弱さと向き合った事はありません。周りの人達の声が背中を押してくれる事を実感する事もありません。フルマラソンでも、そう思っていたのですが、それ以上でした。

楽しいとかそういうのではなく、自分は生きているという事、生きているのは周りのおかげであるという事を実感しました。

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