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1Q59 0309

家から車で

今日は3月9日。私は今日で64歳。精神年齢は20代かも?
朝6時45分、ハンドルを握る。Apple Musicからレミオロメンの”3月9日”が流れる。安曇野市穂高有明の自宅から自宅前の山麓線を南に向かう。もちろん出勤だ。太陽を左手に20分程度走り続ける。残りの15分程度は太陽に向かって車を走らせる。
朝日が溢れ日となって、車窓を照らす。晴天で、珍しく北アルプスにも雲がかかっていない。

1Q59 0309からの人生を振り返って


「良くも64年間無事に生きてきたもんだ」と感謝する。
10代は流れるままの時間を過ごした。20代はアクティブに、波と女子を追いかけ回していた。それに飽きるとスキーとバイクで遊んでいた。おばーちゃんが「台風になると海にいていると思ったら今度は鉄の馬に乗っている」と、おばーちゃんの思い出が蘇った。

30代は海外での仕事に呑まれて、40代・50代の前半は海外の仕事という地獄の中でちょっとだけキャリアを高めた。60歳は楽しさにまみれて、ノーストレスとは行かないがエフォートレスな人生を送っている。
総じて「僕はlucky!」って感じだ。
そんなことを思いながら会社に向かう。

レミオロメンからミスチルに変わる。

いつもならEAGELESTHE DOOBIE BROTHERS、の1Q84近くの曲か、Destiny's ChildやUruを聴きながらハンドルを握る。昨夜は、車検前のバイクの整備でまるでバイク屋で働いているようだった。手が油で真っ黒になった。いじっていたバイクはもちろん昭和のバイク。
猫は相変わらず自分勝手に可愛らしさを振りまく。まさしく猫らしく。

このタイトルでお分かりかな?
僕は村上春樹のファンで、夏目漱石・宮沢賢治を未だに読む。ちょっと昔の64歳では考えられないほど、「僕は僕?」

昨夜の月は、「満月?」って感じで、僕に「明日、誕生日だね!」と囁いているようだった。しかし、満月を見でも年齢のせいかウルフにはなれない?「ウォー」と叫んでみても何も変わらない。

「昭和は良かったね!」とは言わないけど

昭和の時代の中盤と終盤を生きたから、今があるんだよね。スマートフォンでSNSやって、「便利・便利・・・」。そして時代はどんどん良くなっていく。
「何歳までバイクに乗れるのか?」そんなことを気にしないで今日を楽しむ。夜はバイクの整備を終えたら安いワインを飲んでデブ猫とBirthday Partyをしよう。SNSで「素敵な1年をお過ごしください」と言われても無視しよう。
いや、スマホもPCもシャットダウンしよう。

猫のLUNAみんちゃん

多分、今夜は月から美女がやってくる。

アメショのデブ猫3歳とバースディパーティをしていると、多分、SEXYでCUTEな美女が「私もご一緒していいですか?」とやってくる。
いやいや”Can i come with you”とAriana Grandeが来るかもしれない。別に”クリソツでもいい”
「そんな事あるわけないよ!」と思っていると、多分、本当になる。
もちろん酔っ払ってからの話だ。

小学校の横を通る

走っているだけ気持ちよくなる山麓線から東の山々が見えるリンゴ畑を抜けると右手に小学校がある。リトル・ピープルではないが、くるみ割り人形に出てくるような可愛くて小さな集団に目尻が弛む。
人生で初めて社会に触れているような痛々しさは感じない。雪が積もる日もグランドでサッカーボールを蹴りあっている、
時々、足が長くバービー人形のような体型の少女を見かける。時代は変わってくことを再確認。

人生って悲惨です。

あの”いいやつだった”同級生が死んじゃって、僕は生き残る。プーチンは悪魔に取り憑かれているようだ。まだまだ世の中は良くならない。
この世には、スパイダーマンもアンパンマンもいない。街を歩いていると突然、刃物で切りつけられるかもしれない。
出勤を急ぐマナーの悪いドライバーに当て逃げされるかもしれない。
トルコでの悲惨な地震の被災者たち。ウクライナの人々。みんな悲惨だ。

彼らにどんな責任があるのだろうか。
つまり、「人生って悲惨だ」

でもImagineのような歌を作るJohn Lennonのような素晴らしい人もこの世には現れる。

だから、楽しいことを見つけて、今日も僕は行く。
たぶん、SEXYでCUTEな美女が月から僕の1Q590309を祝ってくれる。

両親には、いつも”謝罪の思い”と”感謝の思い”。いつも大きな波を”くらう”(叩きつけられる)ときは「おかーちゃんー」と心のなかで叫んでいた。
そして、こんな「猫ほど可愛くないけど、猫的人生を送ってくれる僕に周りの人は付き合ってくれて感謝」「ありがとう!」
何よりも、勝手に育ってくれた娘と息子には感謝。それを育ててくれた子どもたちの母親にも感謝。つまり、みんなに感謝だね。
感謝の数だけ人は幸せを感じることができる。
「あそうそう、一緒に仕事をしてくれる社員にも感謝だね。

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