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間接照明

皆さんお疲れ様です。ARASKAです。

光に向かって走れば深い闇を抜けられるとはよく言ったもので、今や誰でも言えるし、光へ向かう道中の罠や障壁の方に注目する時代になりました。正しい方向に正しく努力すれば実るという事ですね。

私は元来暗い所の方が落ち着きますし、明るい所から暗い所は見えません。何故だか見つかりたくないのです。光に向かっていけば見つかってしまいます。

家の明かりはLEDに変わり、明るさの調整でマックスにするともう部屋は白です。これでは見つかってしまいます。落ち着きません。

そんな時に私はオレンジ色のライトに寄り付きます。すると走光性のカブトムシや蛾達の虫界で、あのオレンジ色のライトに人間が止まってて近づけないという苦情が殺到し、私一人のせいで人間界の評判と信用はガタ落ちです。

ですが幸いにも我が家に虫は出ませんのでそんなことを気にする事はありません。虫界で私は、人間界で言う凄まじいど田舎のコンビニの、中に入ってしまっているタイプの虫のような存在に思われている事でしょう。

結論からいうと私は虫が嫌いで、虫界の人間愛護団体にも殺虫剤をかけられるほどなので、別にどう思われてもいいです。

ただし暗闇ばかり好んでいると、まともな人間たちから気持ち悪がられてしまうのが難点です。でもあのオレンジ色のライトが好きなんです。なんかオシャレじゃん。

自分がされたら嫌な事は他人にもしてはいけないとは、虫界に対しても適用されるのでしょうか。もし適用されるのであれば、私は光に集まるあの気持ち悪い奴らを殺してはいけなくなってしまいます。

困った事に、まともな人間からしたらこの私の奇行は虫みたいなもんでしょうから、殺されても仕方がありませんね。

もしこれから明かりのそばで虫が死んでいたら、私がこうなるはずだったのかもしれないと思いを馳せながら、家でひっそりと暮らしたいと思います。

結果自粛するしかありませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ARASKA
書くために本を読みます! 本の経済が潤いますように!