iti - vol.3|人生には逆らってはいけない「流れ」がある
こんにちは。トミマツタクヤです。
ニュージーランドと日本をつなぐライフスタイルブランド『iti(イティ)』を立ち上げて、もう少しで1カ月が経とうとしています。
『iti』は、オア明奈(AKINA)と トミマツタクヤ(TOMMY)が、ニュージーランドのスローな暮らし/先進的な考え方/穏やかな人間性/人にも地球に優しいアイテムなど、現地で私たちが心からいいと思ったものを、温度のあるメッセージと共にあなたに届けていくライフスタイルメディア。
公式Instagramページはお陰様で1000フォロワーを越えました。これだけの多くの方に共感の輪が広がっていることを心から嬉しく思います。フォローやシェアをしてくれた皆さん、本当にありがとうございます。
前回のitiマガジンでは、ブランドコンセプトである【Small is Beautiful】に込めた想いについて書かせてもらいました。
vol.3の今夜は、本来であれば「オンラインショップのオープン記念」として、これから販売予定のオリジナルグッズやインポートプロダクトを紹介しようと思っていたんだけど…
実はこの1~2週間でぼく自身の身にも、明奈さんの身にもたくさんの出来事が怒涛のように押し寄せてしまって、プランが大きく変わることに。
そこで今日は個人的な内容になるんだけど、この2週間でぼく自身の身に起こったこと。そしてこの2週間で気付いたことや感じたことについて書いていこうと思う。
▶人生で初めての入院生活
実は6月9日~16日までの1週間、ぼくは入院生活を送っていた。
身体の異変を感じ始めたのは6月4日頃。背中に張りのような違和感から始まって、その痛みは日に日に強くなっていった。最初はただの筋肉痛だと思って放置していたものの、8日の夜は眠れないほどの激痛に襲われた。
朝になると呼吸するだけでも胸に激痛が走るレベルで、すぐに病院に直行。診断の結果「帯状疱疹」というウイルス性の病気にかかっていたことが判明し、その場ですぐに入院することを言い渡された。
「帯状疱疹」とはピリピリと刺すような痛みと、身体の左右どちらかの神経に沿って帯状に赤い発疹が生じるウイルス性の病気。疲れやストレスなどの影響で体の免疫力が低下することでウイルスが暴れだし、神経を通って皮膚まで到達する。数日~10日間ほどピリピリと刺すような痛みが続いた後、強い痛みを伴う中央がくぼんだ小さな水ぶくれも集まって出現する。
vol.1 の記事でも書いた通り、ニュージーランドから緊急帰国してからの約1カ月間は「燃え尽き症候群」になってしまい、相当ストレスを貯め込んでしまっていたツケが、このタイミングでこんな形で現れるとは、、、
完全に想定外だった。
5月上旬から明奈さんと『iti』の構想を練り始めて、5/23からインスタグラムページがスタート。ぼくらの思いに共感してくれる人がたくさん現れてくれて、毎日の投稿もインスタライブも本当に楽しくて仕方がなかった。
さらに、マリリニュージーランドさんとのプロジェクトも6月から動き始めたところで、まさに「これから!」というタイミングだった。
※マリリニュージーランドさんとの新プロジェクトは次回のnoteで発表します!
もちろん急に入院を言い渡されてさすがにビックリしたけど、今回の病気ではたくさんの「気付き」と「学び」を与えてもらった。そこで、今感じていることを素直に綴ってみようと思う。
▶雨が降らなければ、虹は出ない
今回の病気は「ストレスによる免疫低下」によって発症してしまったわけだけど、入院生活を送っている中で「あの頃」の記憶が鮮明に蘇ってきた。
それは社会人4年目を迎えた25歳の時。サラリーマンとして働いていたぼくは、毎日ため息ばかり、愚痴ばかりの日々。転職を繰り返しながら、社会人生活を送っていた。そしてある日から腰の痛みがひどくなり、一時期は普通の生活が送れなくなるまで悪化した。
どこの病院に行っても言われるのは「原因不明」の一言で、「このまま一生治らないんじゃないか。やりたいことをやれないまま人生が終わってしまうんじゃないか」と人生に絶望していた。
でも その時にすごく救われた言葉がある。
「痛みは善なり」
痛みは生きていく上で不可欠なもの。
痛みは「早く病院へ行って、悪いところを治しなさい」というメッセージ。
神経は痛みを通して、身体の悪いところを教えてくれる。
痛みに感謝することはあっても、恨むことがあってはいけない。
この言葉を胸に、約半年間病院を渡り歩いた末、知人に紹介してもらった治療院で原因が判明。その後、数ヶ月に渡ってリハビリを続けたのち、会社を退職。ワーキングホリデーのビザを取得し、ニュージーランドへと旅立った。
当時はすごく苦しかったけれど、25歳でこの体験ができたことを今ではすごく幸運だと思うんだよね。あの頃の経験がなければ、会社を辞めてやりたいことをやるという結論はできなかっただろうし、間違いなく今とは違った人生を歩んでいたはず。
ちなみに、ハワイにはこんな言葉があるらしい。
No Rain, No Rainbow.
雨が降らなければ、虹は出ない。
もし今、物事がうまくいかなくても、苦しい状況にいたとしても、すべては「自分が自分になるために」起きていることだと信じること。
だからすごく変な奴に思われるだろうけど、今回 身体が「痛み」を感じてくれたことがすごく嬉しかった。そして入院中、痛む箇所を触りながら「ありがとう」って自分の身体に感謝を伝えた。
教えてくれて、ありがとう。
無理しすぎちゃってごめんね。
ストレス与えすぎてごめんねって。
そしたら「身体」からこんな答えが返ってきた。
最近ちょっと無理しすぎでしょ。
もっと力抜けって。
嫌なことは手放してもいいんだからさ。
※ 単なる自己対話です。
目に見えないストレスはなかなか気が付きにくいもの。だからこそ今回は身体が「痛み」として教えてくれたことに心から感謝できている自分がいた。
神経の損傷はなかなか激しかったらしく、しばらくは痛みと付き合っていくことになりそう。でも、ぼくはちょっと体調が悪いくらい丁度いい。
今は本当に仕事が楽しいから、気が付いたら休みを取ることも忘れて、朝から晩まで仕事漬けな日々を送ってしまう悪い癖もなかなか抜けていない。
もちろん熱中できることがあるのは幸せなことなんだけど、それ以外の幸せとか、楽しみにもちゃんと目を向けなさいよってメッセージなんだろうな。
▶人生には逆らってはいけない「流れ」がある
そして今週の火曜日、1週間の入院生活を経て、無事に退院。でもその直後に明奈さんの方に試練が訪れることになった。
冒頭にも書いたように、実は明日21日に『iti』のオンラインストアをオープンする予定で動いていた。でもこの1週間ぼくがまったく動けず、明奈さんも急遽お母さんの元へ駆け付けることになり、とてもオープンできる状況ではなくなった。
そんな状況の中、itiアシスタントののんちゃん(山本望)も含めて、みんなでミーティングを開催。さぞ暗い空気になるかと思いきや…終わる頃にはみんな最高にワクワクした状態で終わった(その理由は最後に書いています)。
まず、ぼくらは何の迷いもなくオンラインショップのオープン日を「延期」することにした。
「遅れを取り戻す」という概念もないし、次のオープン日もあえて決めていない。なぜなら、ぼくも明奈さんも「人生の流れには逆らわない方がいい」と身体でわかっているから。
いい時は何をやっても上手くいくし
悪い時は何をやってもうまくいかないもの。
だから今は少し立ち止まって、来るべきタイミングに備えて心静かに内側と向き合うことにした。
自分で言うのもなんだけど、明奈さんも僕もめちゃくちゃ「持ってる人」だから、最終的にうまくいくって確信していて。
だから今は「力を抜く」ことをみんなで決めた。
▶『iti』は仕事の関係じゃなく、家族
で、ここからが実に面白い。先日のミーティングでは「力を抜く」「スローに行く」と決めたわけだけど、もう1つその場で決まったことがある。
それは、毎月『iti』メンバーで旅行に行くこと(笑)
(さらに毎月1回、インスタライブを旅行先から配信することも決まった)
本当にいろんなことが怒涛のように押し寄せた1~2週間。さすがにぼくも明奈さんも疲れていたし、まずはリフレッシュしたいねという話になり…
「みんなで会って、ミーティングがてら食事でもしない?」
「というか都内で集まるんじゃなくて、みんなでドライブ行きません?」
「というか、どうせなら1泊2日で旅行合宿とかやりません?」
「あ、それなら合わせてインスタライブもそこでやろうか!?」
こんな調子で、毎月旅行に行くことが決定(笑)
『iti』は会社でもなければ、ビジネス仲間でもない。ぼくにとって明奈さんは「カッコいい姉さん」だし、アシスタントののんちゃんは「可愛い妹」。仕事相手という感覚は一切なくて、一緒に豊かな人生を共有していく家族のような存在。
まずは自分たちの心と身体を何よりも大切に。
そして『iti』のメンバーを何よりも大切に。
『iti』を通して、こんな働き方もあるよって少しでも感じてもらえたら嬉しいし、自分たちが提案するライフスタイルを、まずは自分たちで体現する。それが何よりも大切。
今回の件でさらに「スロー」に、さらに「絆」が強まった『iti』。
これはさらに楽しくなると確信。ぜひ今後の活動や発信もお楽しみに!!!
2020.06.20. トミマツタクヤ
■■■ お知らせ ■■■
毎週日曜日21:30より『iti』共同ファウンダーのオア明奈さんと共にインスタライブを開催!暮らしを豊かにするためのマインドやアイテムを毎週お届けしてます。みなさんからの質問にも答えていくので、ぜひ【itiのInstagramぺージ】をフォローしてね!