自選短歌 2024年4月

2024年4月に「うたの日」で発表した短歌からの自選6首です。

どこからか来てどこかへと行く鳥がベランダの屋根にたてる足音

どうしても引っ込み思案が直せずに背後霊すらわたしの前に

あいさつを元気にされて恥ずかしい悪い人ではないだけの僕

最適な太さのペンが最適でなくなってから使い切るまで

ごはんにもパンにも合うと気づかれてツナにとっては不幸な時代

テーブルにそれだけ置いた食パンが廃墟に見える夕陽の加減

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