万能型抗酸化物質【αリポ酸】サプリメントの選び方
αリポ酸は、万能型抗酸化物質でもあり、糖質のエネルギー代謝(血糖値を下げる)や有害金属の解毒にも働く、スゴい栄養素です。
しかし、食品に含まれるαリポ酸、体内合成できるαリポ酸はごくわずかです。
αリポ酸で健康レベルを引き上げたい場合は、サプリメントの力が必要です。
そこで今回は、
αリポ酸サプリメントを選ぶポイントは何か。
気をつけるべき注意点は何か。
飲むベストタイミングはいつか。
一緒に飲むべきサプリメントは何か。
以上の点について、実際の商品を比較しながら解説します。
(記事の文末に動画を貼っています)
αリポ酸の必要量
αリポ酸サプリメントの説明の前に、αリポ酸の1日の必要量について簡単に説明します。
ビタミンやミネラルのように明確な目安はありませんが、私が勉強した限りでは100〜200mgです。
αリポ酸が持つ働きを十分に発揮させたいのであれば、少なくとも100mg、できれば200mgの摂取をお薦めします。
それを前提に、国内外の商品をピックアップして比較します。
なお商品価格については、円安や原料高などの要因で、今後も変わる可能性がありますので、表示していません。
ご了承ください。
国内メーカーの商品
[DHC ]
1日目安量 210mg(2粒)
[ネイチャーメイド ]
1日目安量 100mg(2粒)
DHCの商品は、210mg入って価格も安いですから、国産であれば、これがお薦めです。
ネイチャーメイドは、半分の量で価格は2倍近くですから、コスパがよいとは言えません。
輸入品サプリメント
輸入品は種類が多すぎるので、全部を紹介することはできません。
一部ですが、チョイスして比較してみます。
[Now Foods ]
1日目安量 100mg(1粒)
120粒入(4か月分)
Now Foodsは、コスパがよいことで人気のメーカーです。
120個入ということは4か月分です。
NowFoodsからは、1粒250mgの商品も販売されています。
[Source Naturals ]
1日目安量 100mg(1粒)
120粒入(4か月分)
Source Naturalsからは、1粒200mgや300mgの商品も販売されています。
紹介した3つの商品は1日の目安量が100〜300mgで、この範囲であれば通常は問題ありません。
αリポ酸摂り過ぎのリスク
ただアメリカの商品には、さらに含有量の多いものも見受けられます。
1日当たり600mgという商品も目立ちます。600mgは、日本人にはさすがに多すぎます。
αリポ酸の摂取量が多すぎると、低血糖が懸念されます。
αリポ酸には、糖代謝を促進して血糖値を下げるという働きがあります。
それが促進され過ぎて低血糖になるわけです。
糖質制限をしている人や元々低血糖気味の人は、とくに注意が必要です。
そういう人は、1回で200mgの摂取でも多いかも知れません。
その場合は、1回の量が100mgの商品を選んでください。
100mgでも多いと感じた時には、1回当り50mgの商品(ネイチャーメイド)にしてください。
高品質商品 Rリポ酸
ここからはαリポ酸の中でも選りすぐりの高品質商品、Rリポ酸の話です。
αリポ酸は、R体とS体という2種類の異性体に分かれます。
体によい成分はR体で、S体は人工的に合成されたもので、それほど効果はないようです。
一般的なαリポ酸サプリメントは、この両方が1対1の割合で含まれています。
すべての量が、体で活性化されるわけではありません。
そこで、αリポ酸の中のR体(体によい成分)だけ取り出して製造するのが、Rリポ酸です。
Rリポ酸はαリポ酸の吸収性と生体利用率を高めたものです。
Rリポ酸とαリポ酸の生体利用率を比較すると、概ね3:1と言われます。
Rリポ酸がαリポ酸の約3倍ということです。
Rリポ酸のサプリメントは、海外メーカーの商品のみです。
価格は割高ではあるものの、通常のαリポ酸より強力なものが欲しい場合は、Rリポ酸も検討する価値はあります。
Rリポ酸の商品を3つ紹介します。
1日目安量は、すべて100mg(1粒)です。
[Doctor’s Best ]
60粒入(2か月分)
Source Naturals
60粒入(2か月分)
私は、Doctor’s Best のRリポ酸を飲んでいます。
100mgよりも多いものもあります。
しかし、Rリポ酸とαリポ酸の生体利用率の違いを考えると、100mg以上は多すぎると思います。
Rリポ酸を飲む場合には、100mgの商品をお薦めします。
αリポ酸を飲むベストタイミング
αリポ酸の効率的な飲むタイミングは、空腹時です。
その理由は、αリポ酸が反応性が高いという性質を持つからです。
反応性が高いということは、他の物質と化学反応を起こしやすいという意味です。
食後に摂取すると、さまざまな食物の成分と胃で反応して、違う化学構造に変化してしまう可能性があります。
空腹時、最大の空腹状態である、朝起きてすぐ飲むのがベターもしれません。
また、αリポ酸と一緒にビタミンCを飲むのがお薦めです。
αリポ酸はビタミンCと一緒に摂ることでビタミンCを長持ちさせてくれる働きを持っています。
そしてビタミンCもまた、空腹時の方が吸収率が高いことで知られています。
ですから、αリポ酸とビタミンCを空腹時に一緒に飲むのがベストと言えます。
もちろん私も毎朝これを続けています。
ぜひ皆さんも始めてみてください。
まとめ
αリポ酸の1日の摂取量は、αリポ酸が持つ働きを十分に発揮させたいのであれば、少なくとも100mg、できれば200mgの摂取をお薦めします。
国内メーカーであれば、DHCの商品は210mg入って価格も安いですから、これがお薦めです。
輸入サプリメントはさらにコスパもいいので、1日の目安量が100〜300mgの中で、自分に合っている商品を選んでください。
さらに含有量が多いもの、1日当たり600mgという商品もありますが、人によっては低血糖を起こしますので注意が必要です。
αリポ酸の中でも選りすぐりの高品質商品であるRリポ酸は、αリポ酸の生体利用率と比較すると約3倍です。
価格は割高ですが、大いに検討する価値はあります。
また、αリポ酸もRリポ酸も、ビタミンCと一緒に空腹時に摂ることで、お互いに効率よく吸収されます。
この記事の内容については動画もアップしています。合わせてご覧ください。