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超重要ミネラル、亜鉛とセレンを同時摂取する2つの相乗効果

超重要なミネラルである亜鉛とセレンは、それぞれ生活習慣病の予防に欠かせない栄養素です。
そして、両方を同時摂取することで、予防効果がさらに強力になる2つの作用があります。

今回は、その2つの作用、亜鉛とセレンの相乗効果を解説します。
皆さまの予防レベルがワンランク引き上げるはずです。
(記事の文末に動画を添付しています)

亜鉛とセレンの相乗効果【重金属の解毒】

重金属とは、有害ミネラルとも呼ばれ、水銀や鉛、ヒ素、カドミウムやアルミニウムなどを指します。

有害ミネラルは、有益なミネラル(Mg Zn Se etc.)が働くべき場所に先回りして入り込んでしまいます。
そのため、有益なミネラルが働けなくなってしまう、というデメリットが生じます。 

栄養をしっかり摂って、健康には気を配っているのに
「風邪をひきやすい」
「いつもだるい」
「疲れが取れない」
集中力の低下、めまい、しびれ、
神経障害、食欲不振など
症状がある場合には、もしかしたら重金属の蓄積が原因かもしれません。

重金属の中で、もっとも人体への悪影響が懸念されるのが水銀です。
その水銀が蓄積する3大要因を、随分以前に、分子栄養学の講座で教わりました。

水銀が蓄積する3大要因は
①大型魚(マグロ)の食べすぎ 
②銀歯の素材(アマルガム)
③ワクチン(防腐剤として)
 

最後のワクチンは、現在微妙な問題なので、コメントは差し控えます。

銀歯のアマルガムは、昔は歯の治療で普通に使っていたようですが、今はほぼ使用されていないはずです。
今後蓄積が進むことは、ほとんど考えられません。

食事で気をつけるべきことは、大型魚の食べすぎです。 
日本人は、マグロの摂取量が非常に多いことで知られています。 

大型魚に水銀が蓄積するのは、海の食物連鎖によります。

マグロなど大型魚は、食物連鎖の終着地点です。
DHAなどのいい油も多いですが、水銀などの有害物質も溜まりやすい傾向があります。

マグロ、カジキ、カツオなどの大型魚は確かに美味しいですが、くれぐれも食べすぎには注意してください。

亜鉛とセレンは重金属の解毒にどう働くのか

まずは亜鉛から。

重金属解毒の鍵を握るのは、メタロチオネインというタンパク質です。
メタロチオネインは、肝臓や腎臓で作られる低分子の金属結合タンパク質です。

メタロチオネインは、通常は亜鉛と結合しています。

ただ、水銀やカドミウムが近くにある場合、そちらの方が亜鉛より結合力が強く、亜鉛と置き換わります。

タンパク質と結合した重金属は、最終的に便と一緒に排出されます。
その結果、体内に入った重金属の毒性が軽減されるというメカニズムです。

メタロチオネインを合成する際には、亜鉛は必須のミネラルです。
亜鉛が欠乏すると、メタロチオネインの合成も低下させます。

水銀やカドミウムの毒性を軽減させるために、メタロチオネインと亜鉛が必要になります。

続いて、セレンです。

セレンも水銀、ヒ素、カドミウムなどの重金属、中でも水銀の毒性を軽減させる作用を持っています。

マグロなど大型魚や、汚染された大気中に含まれる水銀を、メチル水銀と言います。
このメチル水銀の毒性軽減に、セレンが有効であることが分かっています。

セレンを含む何らかの酵素(セレンは通常、タンパク質と結合した状態で働く)が水銀と結合して、毒性軽減に関わっているようです。
その酵素が何かは、ハッキリとは分かりません。

亜鉛とセレンの相乗効果【ガン予防】

ここで鍵となるのは、P53ガン抑制遺伝子です。 

P 53 とは、細胞内で
DNA遺伝子の修復
ガン細胞増殖の停止
ガン細胞のアポトーシス(自然死)

など、
ガン細胞増殖サイクルの抑制を制御する機能を持つ、重要なガン抑制遺伝子の一つです。

ちなみに、Pはプロテイン、53は分子量53,000を表します。

P 53ガン抑止遺伝子は、傷ついたDNA遺伝子を修復したり[図上]、
ガン細胞を細胞自然死(アポトーシス)に導きます[図下]。

このP53を活性化するのが亜鉛とセレンです。

亜鉛とセレンは、P 53ガン抑止遺伝子の活性化において協調して働きます。

ガン予防に働く栄養素は、他にもいろいろあります。
その中で、亜鉛とセレンの同時摂取も大きくガン予防に貢献します。

亜鉛とセレンは、重金属の解毒とガン予防以外にもさまざまな効果が期待できます。
個別の記事も、ぜひお読みになってください。


まとめ

亜鉛とセレンを同時摂取するメリット、一つ目は重金属の解毒です。

重金属とは、水銀や鉛、ヒ素、カドミウムやアルミニウムなどを指します。

亜鉛は通常、メタロチオネインというタンパク質と結合しています。
亜鉛よりも結合力が高い水銀やカドミウムと置き換わることによって、その毒性を封じ込めます。

セレンも重金属の毒性軽減、中でもマグロなど大型魚や、汚染された大気中に含まれるメチル水銀の毒性軽減に働きます。    

亜鉛とセレンを同時摂取するメリット、2つ目はガン予防です。

亜鉛とセレンは、
傷ついたDNA遺伝子を修復したり、
ガン細胞をアポトーシス(自然死)に導く
P 53ガン抑止遺伝子の活性化において、協調して働きます。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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