最重要サプリ(=ベースサプリ)はマルチビタミンミネラルです
この note ではサプリに関する記事を数多く公開しています。
数あるサプリの中で最優先で摂るべきものは、マルチビタミンミネラルです。
今回は、マルチビタミンミネラルがどうして最初のサプリなのか、分かりやすく解説します。
(記事の文末に動画を貼っています)
栄養学のベースは食事
まず、この図をご覧ください。
栄養学のベースにあるのは、サプリではなく食事です。
食事内容を見直し、食事から最適な栄養素を摂取するのがイロハのイです。
食事がぞんざいで、それをサプリでカバーするというのは本末転倒です。
栄養素というのは、まだ発見されていないものも含めて、百種類以上、あるいは数百種類あるかもしれません。
サプリは、そこから選択的に栄養素をチョイスして、効率よく摂取できるものです。
サプリですべての栄養素をカバーすることは絶対に不可能です。
それだけ多くの栄養素を含むのは、動物や植物といった自然の食物以外にはありません。
食事が何より大切なのは、それが理由です。
食事から摂りにくいのがビタミンとミネラル
食事で土台をつくって、その上で摂取したいが「食事」の上、ベースサプリであり、それがマルチビタミンミネラルです。
なぜ、マルチビタミンミネラルがベースサプリになるのか。
5大栄養素で説明します。
ここにあるのが5大栄養素です。
タンパク質はお肉やお魚、卵や大豆食品など食事で摂るものです。
タンパク質は成人で1日50〜80g(体重による)必要ですので、サプリで摂るのは100%不可能とは言いませんが、ナンセンスです。
次は脂質です。
EPA/DHAのサプリといった例外はありますが、基本的に油は食用油、またはお肉やバター、マヨネーズなど食事と一緒に摂取するものです。
糖質は、飽食の現代においては摂りすぎが懸念されている栄養素です。
当然、サプリ(はない)は必要ありません。
残ったのがビタミン、ミネラルです。
ビタミンとミネラルも、野菜や果物、海藻類など、まずは食事から摂ることが大切です。
が、そこにサプリを加えたい理由があります。
ビタミンとミネラルが減った理由
その理由を3つに絞って解説します。
1つ目は、野菜や果物に含まれるビタミンミネラルが少なくなっているという事実です。
上のグラフを見れば明らかなように、1950年と2010年を比較すると野菜に含まれるビタミンが激減しているのが分かります。
こうなった最大の原因は、土壌が痩せてしまったことが考えられます。
昔は人糞、残飯、稲藁などを堆肥にすることで、ビタミンやミネラルが土に戻っていました。
現代は下水、生ゴミ扱いで土に戻らなくなってしまいました。
ちなみに、この表のデータに関しては異論もあります。
代表的なものは、「1950年代は露地栽培の旬なもの。2010年はハウス栽培で旬を外したものが含まれるので、当然平均値は下がる。」というもの。
それはその通りですが、私たちの多くは、通年栽培になった野菜を店頭で買っています。
ですから、実際に摂取している栄養素は、このグラフの数値に準じていると考えてよいはずです。
季節の野菜を年中食べられるようになった便利さと引き換えに、大切な栄養素の摂取量を減らしているということです。
2つ目の理由は、多忙である現代の食生活においては加工食品は欠かせないという状況です。
加工食品もその原材料は、洗浄、攪拌、高熱殺菌などの加工工程を経てしまうと、中に含まれるビタミンミネラルは流されたり消失して、ほとんど残りません。
私たちは、便利さと引き換えに大切な栄養素を失っている。
そのことを忘れてはいけないと思います。
最低限の量では予防はできない
3つ目の理由です。
加工食品を極力減らして理想的な食事に近づけても、そこから摂れるビタミンミネラル(ミネラルの一部を除く)は最低限レベルの量に過ぎないからです。
自然の食材を中心として3食の献立を組み立てても、そこに含まれるビタミンミネラルの量は、厚生労働省が定める推奨量の前後に留まります。
厚生労働省の推奨量とは、
「その栄養素が欠乏した場合に発症する欠乏症は予防できる」
という量です。
代表的なものとして、
ビタミンCであれば壊血病
ビタミンAであれば夜盲症
ビタミンB1であれば脚気
が挙げられます。
欠乏症さえ予防できればよいというのであれば、その摂取量でも構いません。
しかし、私が伝えたいのは欠乏症の予防ではなく、生活習慣病や風邪、インフルエンザ等の予防です。
ビタミンやミネラルは、
摂取量を劇的に増やすことによって、代謝レベルや免疫レベルを引き上げて、生活習慣病(ガンを含む)を予防する力があります。
そのために、食事を見直しつつも、ビタミンミネラルの摂取はサプリを用いて強化することが欠かせません。
マルチビタミンミネラルが最重要サプリである理由は、以上です。
まとめ
なぜ、マルチビタミンミネラルがベースサプリになるのか。
それを5大栄養素で考えました。
タンパク質はお肉やお魚、卵や大豆食品など食事で摂るものです。
脂質、油も基本的には食用油、バターやマヨネーズなど食事と一緒に摂取するものです。
糖質は、摂りすぎが懸念されている栄養素ですので、当然サプリは必要ありません。
残るがビタミンミネラルです。
ビタミンとミネラルも、野菜や果物、海藻類など食事から摂ることが大切です。
しかし・・・
①野菜や果物に含まれるビタミンミネラルが土壌が痩せた等の理由で少なくなっていること
②現代の食生活においては、ビタミンミネラルがほとんどない加工食品は欠かせないこと
③加工食品を減らして理想的な食事に近づけたとしても、そこから摂れるビタミンミネラルは、欠乏症を予防できるに過ぎない最低限レベルの量であること。
以上のことから、まずは食事を見直した上で、マルチビタミンミネラルの摂取をお薦めします。
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