ビタミンC 医薬品を選ぶかサプリを選ぶか
ビタミンCは100以上の仕事をするので、大量に摂取する必要があります。
そのため、ビタミンCサプリを飲んでいる人は多いと思います。
ただ、ビタミンCには、サプリ以外にも医薬品が存在します。
サプリと医薬品は何が違うのか。
サプリと医薬品、それぞれのメリットとデメリットは何か。
サプリと医薬品どちらを購入するべきか。
以上3点について解説します。
(記事の文末に動画を添付しています)
サプリと医薬品の決定的な違い
サプリは、法的な位置付けとしては一般食品です。
メーカーが企画、設計、製造して、検査機関に認可を得ることなく自由に販売できます。
ただし、効果効能(〇〇に効く、〇〇の症状が緩和する)は、一切表記することはできません。
それに対して、医薬品は国(厚生労働省)の厳しい審査があります。
いくつもの審査をパスして、認可されて初めて販売可能になります。
販売までのハードルが、サプリとは比べものにならないくらい高いです。
もちろん、エビデンス(科学的根拠)が立証されています。
効果効能(疾病の治療または予防効果など)が表示できます。
また、製造工場の衛生基準や不純物が混じらないなど、安全性全般についても厳格な基準が求められます。
より信用できるのは、当然医薬品です。
これがサプリと医薬品の根本的な違いであり、医薬品の強み、サプリの弱みです。
では、サプリのメリットは何か?
ビタミンCとブドウ糖は、分子構造が酷似しています。
ブドウ糖に3回程度化学反応を起こすことでビタミンCが生成できます。
そのため、ビタミンCサプリは、とうもろこしやジャガイモ等のデンプンを原材料にできます。
きわめて低コストで製造可能です。
大手メーカーのビタミンCサプリは、1か月分(1日1000mg)で400〜500円前後です。
実際には、まとめ買いしたり、定期便にしたり、セール期間中に買ったりすると、さらに安く購入できます。
一方、医薬品の価格はどうでしょうか。
サプリと比べると、研究開発費や各種試験のコストがかかりますので、どうしても割高になります。
ビタミンC医薬品はいくつかありますが、もっともポピュラーだと思われるビタミンCタケダの価格を見てみます。
Amazonや楽天市場など通販サイトで、100粒入りで1200〜1600円くらいです。
メーカーでは、1日当たり6粒2000mgを目安量にしています。
が、サプリとの比較のため3粒1000mgを目安にすると、100粒入りは33日分に相当します。
33日分で1200〜1600円。
サプリと比べると3〜4倍程度の価格です。
とはいえ、ビタミンCタケダもとうもろこし等のデンプンを原料にしています。
医薬品にしてはお求めやすい価格かもしれません。
サプリと医薬品、どちらを購入すればよいのか
これは、皆さん一人一人の財布次第です。
医薬品の価格が全く気にならないのであれば、ビタミンC医薬品を購入するのがよいでしょう。
ただ多くの人は、マルチビタミンをはじめ、多くのサプリを飲んでいると思います。
すると、ビタミンCばかりに予算をかけられないのが現状ではないでしょうか。
私もそうです。
したがってビタミンCサプリを飲んでいます。
私はこのようにも考えます。
説明した通り、サプリは効果効能を謳うことはできません。
しかし、原材料はサプリも医薬品も同じデンプンを使っています。
また、大手メーカーのサプリは吸収率をよくしたり、生体利用率を高めたり等の進んだ技術も導入されています。
であれば、価格に見合った、あるいはそれ以上の効果を期待してもよいのではないかと私は思うのです。
私は、20年前後風邪をひいたことがありません。
それは、手頃な価格のビタミンCサプリを日頃からたっぷり飲んでいる(1日1500〜2000mg)ことを続けているのが大きいと推測しています。
エビデンスがないという理由で、
「サプリは意味がない」と主張する人もいます。
が、病気の治療レベルであればともかく、栄養補給が目的です。
そこまでこだわる必要はないのではないか、というのが私の感覚です。
ビタミンC医薬品は本当に安心安全なのか
ハイシー1000。
誰もが知っている巨大企業、武田薬品の商品です。
絶対大丈夫だろうと思って成分(一番下)を見てみると・・・
アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)の表示があります。
これは有害性が疑われている人工甘味料です。ー
続いて、シナールEX。
シオノギ製薬。やはり、有名な製薬会社です。
こちらも成分をチェックしてみると・・・
スクラロースと書いてあります(下から2段目)。
同じく、結構ヤバい人工甘味料です。
「信じられない」と思うかもしれません。
が、よくよく考えるとアスパルテームもスクラロースも、国(厚生労働省)が認可した人工甘味料です。
それの使用が理由で医薬品の販売を国が認めないのは、自己否定、自己矛盾になるわけです。
こういう事実もありますから、医薬品を購入する際も、サプリや加工食品と同様に、成分表の確認を必ず行うことを推奨します。
アスパルテームやスクラロースなど、人工甘味料の有害性については下の記事で解説しています。
まとめ
サプリは一般食品のため、効果効能を表示することはできません。
医薬品は、国の厳しい審査をパスして認可された商品なので、効果効能を表示することができます。
コスト的には、ほとんどのサプリは安価で入手できます。
一方、研究開発費や審査コストなどが上乗せされる医薬品は、その分割高になります。
サプリと医薬品、どちらを選ぶかの判断基準は予算次第です。
サプリも医薬品もデンプンを原材料にしていること
サプリも進化していること
これを考えると、予算的に無理をしてまで医薬品を購入する必要はない、と私は考えます。
この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。