イベントのグラレコをするときの行動や考えていること
イベントや想いをグラフィックでまとめるグラフィックレコーダー/サマリーデザイナーのタカタです。
振り返りのために、イベントやセミナーをグラレコするときに考えていることや行動を残しておこうかと思います。
「いつも意識していること」というよりは、沢山書いた中で「気がついたらやっていること」が近いかもしれません。
※ちなみに私の「グラレコ」はイラストレーターというグラフィック作成ツールで行っているため、一般的な模造紙やiPadを使った物とは少し異なります。成果物はこちら。
01/ 何のために書くのか。
まずは、書く目的。
基本的に「サマリーデザイン」の名前の通り、私の書く目的は「要約」です。
さらにその「要約」の目的は、参加者の方の振り返りや参加できなかった人や通りすがりの人に興味を引く、など。
なので、心持ちとしては「漏らさず書き残す」というより「大枠を伝える」という感じです。
02/ 事前に準備をする。
イベントやセミナーが始まる前に、事前にわかっている情報で下準備をしています。大体30分くらい。
【先に置いておくパーツ】
・タイトル
・日時/場所
・主催団体
・登壇者の似顔絵
・見出し/キーワード/詳細 用のダミー文字
【決めておくこと】
・色(黒+2色くらい)
・フォント(種類/サイズ)
・強調ポイントのデザイン
前半はあくまで、「置いておく」というイメージ。
事前共有の資料やイベントページがあれば、情報を拾っておきます。(専門分野であれば事前に用語を調べておきます。)
最終的に用意した枠の通りに行く時もあれば、全く違う方向に進むこともあります。
なので、編集前提で置いておく。編集前提で作れるのがデジタルの良いところ。
03/ 実際に書く。
目的の項目で挙げた「大枠を伝える」のために、基本的にキーワード+補足くらいのサイズ感で拾っていくイメージです。
強調されていたキーワードや繰り返していたキーワードをそのまま書くこともあれば、20秒くらいの話を1つのキーワードに変換したりすることもあります。
そしてそのキーワードに対してしていることは、主に、
・置く
・分ける
・くくる
・繋げる
・強弱をつける
グラフィックでレコーディングすることで出来ることの1つに「空間配置」があって、「置く」「くくる」「繋げる」は特にその特性がポイントになってきます。
また、キーワードには抽象と具体、関係性の濃度などのレイヤーがあるので、それらを意識して表現します。(この辺はまだ感覚によるものが大きいので、また改めて言語化できればと。というかここがむしろ肝かもしれない。笑)
04/ 編集する。
最後は全体を見て調整します。具体的にはフォントのバランスや余白感、固まり感、イラストの追加、配色、などなど。
イベントの場合、終わってからすぐに共有あるいはイベント中に共有するパターンがほとんどなので、「読みやすさ」「分かりやすさ」を最低限整えます。
この編集作業は、最後にまとめてやるというよりは、合間合間にやって最後に俯瞰するイメージです。
以上が、私のグラレコの一連の流れになります。
実際分解してみると実は大したことはしていなくて、ただ、これをイベント時間内でかつ、納得のいくレベル感まで引き上げるには「ひたすらに書く」しかないと思います。
これを見て、テキストベースでグラレコする仲間が増えたら嬉しいな、と思ったり。イラレじゃなくても、テキストと描画ツールがあれば絵心がなくてできるので。
あ、あと、メモを取るみたいなシーンでもいいかも。