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「ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024/11/1公開)」観ました


〇前置き

 2018年に満を持して公開された単独映画ヴェノム。予告からもう最高であることが伝わってきたあの興奮を今でも覚えています。そしてその興奮のままBDも予約した思い出。エディのブルースとメインテーマ曲を今でもリピートしてるくらいに隙です。

 からの2作目にカーネイジ登場という情報が開示されての興奮と(ソニー、もしかして焦ってる?)という期待と不安に挟まれたあの時の気持ち。実際に映画を観て、やはり脅威だけどもヴェノムだけでもギリギリなんとかできそうな絶妙なレベルにナーフされたカーネイジに(うーん、展開も何もかも納得できるけど絶妙にコレジャナイ感……)という気持ちになったのも懐かしい思い出です。

 できることならこのトム・ハーディさんのエディとヴェノムとウディ・ハレルソンさんのカーネイジがMCUのトムホ版スパイダーマンと共演、戦闘をする映画が見たいなと今でも思っています。

 からの今回の完結編。うーん、まだまだ描けそうなのにここで終わりか……。という絶妙な寂しさ。何ならまだ満腹どころか腹八分目にもなってない満ち足りていないこの気持ちでの完結編。しかしいくら残念に思っても公式が打ち出した完結編。

 ならば彼らの最期を見送ろうじゃないか、という気持ちで映画館に向かいました。

〇内容に踏み込んだ感想

 前作の一件で世界中から追われることとなったエディ。そこから始まる逃避行のロードムービー系のお話でした。エディだけではなく謎の研究施設側、エリア51に向かう不思議な家族一行3つの視点から物語が描かれていました。

 今回はヴェノムの表情が豊かで今まで以上にかわいくなっていました。飛行機の場面でのエディの「俺はトム・クルーズじゃない!」ってセリフが好きです。カジノでのダンスシーンが生き生きしていてとても良かったです。悪党をぶちのめす様もとても爽快。でしたが正直、ヴェノムの活躍が物足りなくも感じました。完全に変身できないという制約も悪くはないけども……。その設定が必要なものだったかというと無くてもよかった気が……。物語の展開上しかたないのですが、もっと街中で大暴れする姿を見たかったなと。スパイダーマンのような躍動感あるアクロバティックな戦闘を見たかったけど、このヴェノムはスパイダーマンに寄生していないこともあるのでしょうか。ヴェノム自身はスパイダーマンのことを知ってるような気もしますが……。

 話も3視点で描かれるから、どれも大事な場面であるのはわかるけどとっ散らかってる感じがして。

 どうやって収集をつけるんだろうと思っていたけども、あれが伏線だとは……という。結局あの廃棄物はいったい何だったんだろうか……。

 ヌルはいったい何だったんだw あれだけなら出す必要はあったのか? そしてヴェノム最後の物語なのに中途半端に終わった、無理やり終わらせた感じ……。正直なところ、ヴェノム最後の話なのにヴェノムとエディが派手に大暴れするわけではなし、メインヴィランとの戦いが爽快なわけでもなし、この映画は映画で悪い話ではないし嫌いではないけど、もうちょっと丁寧に積み上げてから完結させてほしかったのはありました。どれも良いキャラではあるものの、パッと出のキャラクターが多すぎて散らかっている感じがしました。
 そもそもヌル自体も2018年にコミックに出たばかりの新参キャラなのもありますね。正直、シンビオートたちがヌルによって作られたという後付け設定はあまり好きではないという個人的な思いもあります。パッとでのキャラに大物面されてもなぁというか。それはそれとして、今後の映画の描写によっては好きになるかもしれませんが……。でもやはりまだ公式との解釈違いがありますね。

 3部作を通して見て「結局、何をしたかったのか。どのような映画、ヴェノムを作りたかったのか」そこがよくわからない作品となってしまったと思いました。

 最後のヌルの負け惜しみ的な意味深な言葉はいったい何なんだろうか……。ヴェノム自体は完結だとしても、このソニーのスパイダーマンの実写版キャラクターの世界観自体は続きそうですね。しかしヴェノムを完結させて今後も続いて行けるのだろうか……。アベンジャーズ/エンドゲームの後のMCUの展開のような、ライト層の観客が盛り下がった状態でさらなる波を起こすことができるのだろうか……。難しいのではないだろうか……。

 モービウスはスパイダーマンのコアなファン向けのキャラクターだったわけだし、今後どのような展開を予定しているのかが気になるところです。
 マーベルのキャラクターに限らずアメコミのキャラって、映画映えするキャラとドラマでじっくり描くからこそ映えるキャラがいると思い至りました。言うまでもなくアイアンマンやスパイダーマンは派手な能力やアクションで細かい点を置いても映画映えするキャラですよね。対してデアデビルは人間ドラマを主軸にして丁寧に積み重ねて描くからこそ映えるキャラだと思っています。
 だからこそモービウスはドラマで丁寧に積み重ねて描くべきだったと思います。

 とはいえ、クレイブン・ザ・ハンターも楽しみ! 彼もドラマ映えするキャラだと思いますが、映画でド派手なアクションを見せてくれて感情移入できるストーリー作りなら言う事なし!

 コアすぎるキャラクターなのでライト層に響くかどうかはわからないけど、良い感じになってこれからもスパイダーマンの世界観をひろがっていくと嬉しいですね。


 それはそれとして家族一行がめちゃくちゃ良い人たちだったし好感が持てました。そしてちゃんとリーサルプロテクターをしているエディとヴェノム。シンビオート達も良いキャラしてた。研究施設の人たちも良かった。
 エディが勇気を振り絞って立ち向かった姿がめちゃくちゃかっこよかった。そこからの敵の注目を引きつける流れがめちゃくちゃ良かった。

 最後の回想も良かった……。マジでこのエディとヴェノムが良すぎる! と再認識する終わり方でした。ここで完結はもったいなさすぎる! もっともっと活躍が見たかった!

 めちゃくちゃしっとりとした終わり方だった……。エディの願いはなかったけど切ない……。

 は~、MCUでこのトム・ハーディさんとこのヴェノムが再び活躍したり、なんならソニーのスパイダーマンの世界観でまた復活しないかな!
 だってまだスパイダーマンに寄生したこのヴェノムを見ていないのだから!

 最後の試験管と虫がめっちゃ気になる……。


 完結編とされるともっと見たかった! と思ってしまう作品ではありましたが、一つのストーリー、エディとヴェノムの別れの話としてはとても好きな映画です!


〇買ったグッズ


パンフレットと入場特典

 入場特典は裏がおしゃれなヴェノムの横顔のイラストになっています。


買ったグッズ

 お目当ての蓄光マスクキーチェーン、ミニクリアファイル、一目ぼれしたアクリルキーリング。ミニクリアファイルは1~2作目までのポスター(キービジュアル?)のデザインとなっています。アクリルキーリングは、プレート部分がミラーアクリルとなっていてヴェノムがメタリックに浮き出ているように見えてとてもかっこいいです。


1作目公開時に買ったキーホルダー

 こちらは1作目の時に劇販で買ったキーホルダーです。しばらくカバンに着けていました。基本的にグッズを買うことって珍しく、この当時は特にパンフレット以外のものは買わなかった時期なのでグッズを手にしたのはとても珍しいことでした。まぁ、今の方がいろいろキツイのでこの当時以上に余裕はないのですが……。


〇おわりに

 は~、ついに完結か……。これでエディとヴェノムの物語は終わってしまうんだな、というしっとりした空気がびんびんに伝わってきました。その空気感がとても切なかったですね。
 ストーリー自体も悪くはありませんでした。物語の終わりに流れて行っているんだな、という感覚が伝わりました。登場人物たちも悪者以外はみんな良いキャラしていましたし。タイトル回収もありましたし。

 ヴェノムロスがすごすぎる……。実写映画で好きなMARVELヴィランはサム・ライミ監督版のグリーンゴブリンだし、それと並び大好きなヴェノムだったので本当に寂しいです。

 エディ、本当によく頑張った。ヴェノム、楽しい思い出をありがとう。あなたたちは、ずっと記憶に残り続けるリーサルプロテクターだ!


追記

「till death do they part」は「死でさえも二人を分かつことはできない」という意味です。
「till death do us part」というフレーズを元に、「Even death can't part them.」という表現も使用できます。これは文学語のような言い方ですが、自然な英語です。
また、「I'll love you till death.」は「末の末まで愛している」という意味で、一生愛していることを意味します。

Google AI解説より

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