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2023 イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園(5)
July 02, 2023
イエローストーン国立公園: フェアリーフォールズトレイル
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イエローストーン国立公園にはたくさんの滝やトレイルがある。前回も結構色々見たつもりではあったが、Fairy Falls Trailはチャレンジしていなかった。
朝に行かないとなかなか駐車できるスペースが確保できないというくらい人気らしい。
霧でWildlife Viewingが十分できないと判断したので、早めにこのトレイルに向かう。キャニオンビレッジからマディソンを超え南下する。むしろオールドフェイスフルのエリア。実は結構距離があるので、移動時間には注意する必要があるが、園内では携帯が圏外となるため、それも難しい。あらかじめ調べておく必要がある。
8時過ぎにトレイルヘッドに到着するとすでにメインパーキングはほぼ満車。そこから拡張されたエリアもすでに駐車し始めている状態で、確かにいまから歩くという人もいれば、早朝にスタートして戻ってきました、というグループもいた。
Fairy Falls Trail
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駐車場から橋を渡るところがトレイルヘッドで、熊スプレーの持参が推奨されている。
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高低差はほとんどなく、距離も往復11キロということで初級-中級レベルのトレイルであるものの、山の中に入るので、熊スプレーは必須。私たちも前日ゼネラルストアで購入した熊スプレーを装着。できるだけ使いたくないが、もしものためにその使い方を確認(Youtubeでも見ることができる)。通常、熊はヒトの気配を察すると先に逃げていくのだけど、ごくたまに目撃してしまうことがある。気づかれていない場合は音を立てず、また背を向けず避けるのだが、もし気づかれてしまった場合、そしてこちらに向かってきた場合は熊スプレーの使用準備(まぁ、その前から準備したほうがいいとは思う)。10mまで近づいてきたらスプレーを発射し、熊を撃退ということらしいが、グリズリーとかって50mを3秒で走るスタートダッシュ力を持っているとかで、そんなこと考えている余裕があるのかなと思う。一度Youtubeで確認しておくことをお勧めしたい。
イエローストーン国立公園の公式はこれ。
距離がある場合はプシュプシュという使い方で撃退もできるようだが、熊がかなり近づいた際は押し続けて撃退ということのようだけど、スプレーが7秒ぐらいしか持たないという点も考慮しないといけない。
とにかく、熊に合わないために、話しながら(どんなにきつくても)ハイキングを続けるのがいいのだとは思う。
トレイルとしては簡単なため、家族連れも多い。たいていの人はやはり熊スプレーを持参していた。
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道の途中でメドウなどが結構あり、蚊も多くいるので、虫除けスプレーは必須。
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トレイルヘッドからすぐのところにGrand Prismatic Springを見渡せるOverlookに分岐するのだが、朝は霧というか湯気が立ち込め見晴らしが良くないとのことで、帰りに立ち寄ることをビジターセンターでお勧めされていた。
Grand Prismatic Overlook Trail (Fairy Falls Trailの一部)
そのまま進むと滝に到着。滝壺まで近づくことができる。
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思ったより高さもあり、迫力のある滝だった。
たいていの人はここで帰るようだが、この先を進むとImperial Geyserがあるのでもう少し頑張って先まで進むのがお勧め。
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私たちの時はだれも行かなかったので、特に静かで、大自然を満喫できた。
途中にはImperial Geyserから流れ出た温泉が混じった川沿いを歩く。
きっと熱いんだろうなと思わせるような湯気も立ち込めている。
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オレンジ色になっている部分は実は温度が下がってきており(とはいえ50度ぐらいはある)この熱さでしか生きられないバクテリアが繁殖してできた色ということらしい。
Imperial Geyserは高さはあまりなく、かなり短いインターバルでぼこぼこしているが、中心部も青いところがめちゃくちゃ綺麗で、そして、秘境のような雰囲気と相まって、心が穏やかになった。
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横には泥の間欠泉も小さくひっそりあった。
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正式なトレイルではないのだろうけど裏手の山を登ることができて、上からみるとまた雰囲気がちがった。
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バイソンの糞と思われるものが結構あり、バイソンがこんな熱そうな間欠泉のそばまで来ていてそれも驚き。やっぱりミネラル豊富な草が得られるのかな、とか話していた。
帰りはGrand Prismatic Springを上から見るためにOverlookに立ち寄る。
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確かに、朝と違ってめちゃくちゃ綺麗。前回は下からみていただけなので、上からみた景色は全然ちがってよかった。
トレイルヘッドに無事戻ってきたので、腹ごしらえしてから一旦キャンプ場にチェックインするためにマディソンへ向かうことにした。
簡単でとてもおすすめのトレイル。
(続く)