2018 オリンピック国立公園とカートコバーンの旅 (15)
August 3, 2018
引き返す勇気
Hoh Rainforest:Happy Four
1日で戻る決定をした
55kmという距離だけでなく、最後の登りが結構難しいのでは?という不安が1日目からあった。
返ってくる人や、抜かしていく人のほとんどがヘルメットをかぶり、ピッケルをもっていたのだ。
その頃からすこし嫌な予感をしており、これは無理して進むより、早めに撤退した方が安全ではないかと後輩とはなした。
私たちの良いところは、その柔軟さだと思っている。
ここで無理してけがをしてもいけないとのことで、ここから進まずに、トレイルヘッドに戻ることにした。
ということで、早起きする必要もなかったのでゆっくり起きて、ゆっくり片付けをすることにした。
朝起きて、正直、クマがいたのではという感覚があった。
寝ているときに、ガサガサ、という音が聞こえたのだ。ま、寝たふりでもしておこうという感じで寝続けた(いいのかな)。
下手に音を立てて、クマを刺激してもいかんとも思っていた。
実際は小動物かもしれないが、とにかく知らぬが仏と思い続けた。
山に登らないと決めたので、朝ものんびり起床し、朝食をたべる。
テントを片付け、来た道を戻る。
来るときには気づかなかった植物にも目を向けてみる。
この木の実は絶対危ない!クマが食べているに違いない、と思った。
どうしてもこの苔だらけの森が気になってしまい、同じような写真を撮り続けてしまった。
キノコもなんか毒キノコっぽいなぁ。
途中で、レンジャーに声をかけられた。
許可証をみせるよう言われてみせたら、あれ、もう一日行くんじゃないのかと。
予定ではそうだったんだけど、時間的に難しいと思って、予定を変えたのよーと答えると。
そうか、という感じであっさり何も言われなかった。
しかし、国立公園はこういう感じでレンジャーがきちんと許可証をチェックしているんだなぁと思った(グランドキャニオンのときもそうだったが)。
国立森林公園程度だと、放置なんだけどな。
無事に到着(単に歩いただけ)。
これで、オリンピック国立公園のバックカントリーは終わった。
このあと、ドライブしながら、公園の南側をぐるりと回り、シアトルへ向かうことに。
Olympic NP:Ruby Beach
ビジターセンターに戻ってきて、車に荷物を積むと、そのまま国立公園を南に進んだ。まだ園内のようだったが、大きな道路が走っているので、わかりにくい。
途中でRuby Beachによった。夕日がきれいだそうだが、あいにく曇りで残念だ。それでもたくさんの車が駐車していて、駐車場からはずれた路駐をすることになった。
Amanda Park:ピザやでバーガーランチ
そのまま101号で南下し、昼も過ぎていたので、軽く食べることに。
Dino's Pizza and Grillという食堂っぽいところで、クラムチャウダーとバーガーを食べた。
なぜか今回、よくクラムチャウダーを食べている。
ワシントンが寒いからか。
可もなく不可もない感じだったけど、たまに食べるジャンクフードはやめられない!
バックカントリーの予定を変えて、余裕はできたが、先へどんどん進む。
南下しすぎて、ついにオレゴン州との境目が見えてきた。
このあたりで一泊することにした。
Aberdeen:カート・コバーンの街
アバディーンという町に到着。このころには天気も回復しており、気分も上昇してくる。
モーテルにチェックインしたのち、町を散策する。
Aberdeen:Steam Donkey Brewing
ブリュワリーがあったので、試してみることに。
どうも同窓会のような地元民のパーティーをしていてとても混んでいたのだけど、店の雰囲気が良かったので選んだ。
しかし。
ビールは驚くほどまずかった。
ブリュワリーでビールを残すことはかなり自分のなかでは反則行為なのだが、ここは仕方ない。
まずい!
しかし、このブリュワリーで、町を調べていると気づいたことがあった。
あのニルヴァーナのカート・コバーンの出身地がこのアバディーンなのだ!
オリンピック半島への入り口、というキャッチフレーズより有名とは。確かに街を歩いていると、ところどころがニルヴァーナ推しだった。
街は結構芸術的な感じで雰囲気があってよかった。
Aberdeen:REDIVIVA
あまりにビールが微妙だったので、口直しがてら感じのいいレストランへ。
前菜のタコも、カラマリ美味しく、彩りもおしゃれ。シーバスも美味しかった!
モーテルに戻り、カートコバーン所縁の場所を調べると結構あることが判明。コアなファンのサイトも見つけたので、急遽予定は変更し、次の日はカートコバーンを追っかけることに!
続く