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小学校の相談員から見た、不登校・子どものリアルな悩み

こんにちは、やっちーです。
新しい年になって、あっという間に一週間が過ぎましたね。
そして、子どもたちの新学期が始まりました。

私が相談員をしている学校でも、3学期が始まりました。
今の小学校で相談員を始めて8か月が過ぎようとしています。
今回は、子どもたちの悩みや不登校の現状について考えていることを、これまで約25年の相談経験も踏まえながらまとめてみようと思います。
まだ言葉にできないところもtたくさんありますが・・

子育ての悩みが頭から離れない時って、本当にツラいですよね。
自分のことよりも、辛くて胸を痛める事もあるかもしれないくらい。
我が子の登校渋りを経験して、今学校の現場で働く私から伝えられることを言葉にしてみたいと思います。

※個人情報保護のために、一部内容を変えています。
※地域や学校によって、現状や使える制度などにも違いがあります。


子どもたちのリアルな悩み

今、私が働いている地域では、各小・中学校にスクールカウンセラーとは別に相談員が配置されています。

非常勤勤務ですが、週2~3回学校内の相談室で子どもや保護者、教職員からの相談を聞くという業務です。

始めは、どんな相談がくるんだろう?
毎回ドキドキしながら相談室に勤務していました。そしてフタを開けてみると・・
保護者からの予約相談では、
学校を休みがちで登校渋りや不登校になりそう、という相談が多いです。
子どもの心配と、保護者も仕事に行けない・・という困りごとと。

一方で、子どもからの相談は、私にとっては予想外な悩みというか、相談室に来るのはこういう時なのか・・と知りました。

子どもからの相談の中で一番多いのは、
「友達関係」
の悩みなんです。

いじめ、とまではいかなくても、
・友達に嫌な事を言われたのが気になる
・今まで普通に話していた友達に避けられている。嫌われたのか?気になるけど聞けない
・グループの中に上手く入れない。いつも1人になってしまう

という悩みが今のところ多かったです。
中には恋愛相談なんかもありました。
あとは、担任の先生と合わない、先生が怖い、がきっかけで、教室に行きたくない、学校に行きたくない、という話も聞きました。
先生方も大変ですよね・・

自分の小学校時代を思い出すと、確かに友達とのことや、クラスの中でちょっと嫌な事があると、
学校行きたくないな、
って思っていたことありましたね。

実はちょっとしたきっかけから、
「学校に行きたくない」が増えて、心身の不調や不規則な生活につながっていく事も多いのかな、と思ったりしています。

学校での不登校の現状

私たちが小学生の頃は、登校拒否って言っていましたね。
今は不登校の子どもが増えている、というのはなんとなく知っていました。そして、実際に小学校に行ってみると、
クラスに1人は長期欠席している生徒がいるのが現状。

学校以外の場所に行っている子もいれば、不登校になって〇年目という子も少なくないんですね。
全く学校に行けない子、月に何日かは登校している子、保健室や別室登校している子など状況はそれぞれですが。

学校の相談員は、どちらかというと学校生活の中での悩みを聞くことが多くなってしまう。
より深い悩みになると、スクールカウンセラーの相談を申し込んでいる保護者も多い印象です。

学校に行けない、教室に入れない子どもたち

最近は自治体でも不登校の支援に力を入れているところも多く、教育支援センター(適応指導教室)と呼ばれるものがあります。
自治体の中では、学校内に教育支援センター(適応指導教室)を作って、学校と連携しながら学習の支援を受けられるようになっています。

・学校には行けるけど、教室で大人数で過ごすのが苦手。
・勉強が嫌、わからないから教室で勉強したくない。

こうした理由で学校に行きたくない、教室に入りたくない、という子が個別に支援を受けられる場所として、利用している子もいます。

教室ではほとんど話さない子がそこでは色んな話をしたり、そこを利用する事で学校内で過ごす時間が長くなっていくもいます。

学校での支援の限界?

この教育支援センター(適応指導教室)や私みたいな相談員。
どんな職種の人が多いと思いますか?

心理職の方(臨床心理士、公認心理士)の方や、私のような福祉職(少数ですが)もいます。それよりもダントツで多いのが・・

元教員の方。

もちろん学習支援を行う場では、教職経験のある方の方が安心ですよね。

そう思う一方で、不登校の支援を行う中で、子どもたちと学校や教育体制との間に課題があることも多い。
そうなると教員以外の第三者が関わったり、学校以外の場で受けられる支援があった方がいいのでは?と思うこともあります。

私も学校の相談員という立場だと、
不登校解決のゴール=学校に行くこと、さらに教室に入ること
という支援になってしまう。

もう少し広い意味での支援。
「子どもたちが自分らしくいられる環境を選ぶ」
というのをサポートできる大人がいると、今より解決方法や選択肢が広がるのにな、と思ったりします。

この辺りの話は、また別の機会にじっくり深めたいな。

先生たちの仕事の多さにビックリ

自分の子どもが学校に通うようになって、学校を休んだ時に夕食の時間やそれ以降の時間に、担任の先生から電話が来ることが何度かありました。
その時、「先生たち、夜遅くまで大変なんだな・・」
って初めて知った気がします。

そして実際に小学校で働いてみると、本当に先生方は1日中忙しい!
授業はもちろんですが、子どもたちが朝登校してから下校するまで、給食、休み時間もずっと教室で子どもたちをみていて。

子どもたちが下校すると、保護者への連絡や、授業や行事の準備。
休憩時間なんてなくて、子どもたちをみる責任や緊張が1日続く・・
本当に頭が下がります。子どもを持つ親としても。

担任1人で30人以上の生徒をみるって、本当に大変なんだと思うのです。
そんな中で、不登校や教室に入れない子が1人いた時、その1人の子ばかりに時間をかけられないのが現実なのもわかるような・・

そんな時に担任の先生と協力しながら一緒に解決策を考えたりできる支援職がいて、うまく機能できると、もう少し子どもたちの悩みにも寄り添っていけるんじゃないかな。

どうやって学校や先生と関わったらいいのか?

子どもが学校を休んだり、先生に相談したいことがあった時に、
「こんなことで連絡していいのかな?」
と思うことありませんか?

私も子どもの登校渋りの時に、仕事の合間に学校に連絡するのも難しいのもありますが、いつ連絡したらいいんだろ?と思っていました。

実際に小学校でみていると、放課後に保護者と連絡している先生が多いですね。授業中に連絡があった時の折り返し電話しているのもよく見かけます。

あとは学校によっては管理職の先生(教頭先生等)が窓口になっていたり、養護教諭(保健室の先生)や相談員など、いろんな先生が相談の窓口になっていたりします。

当たり前ですが先生方は学校での様子しかわからないのです。
そして子どもたちも学校の様子と家での様子は違うと思います。気になることや1人で抱えていることがあったら、学校や相談窓口に話してみると、解決のヒントがもらえる事もあります。

そして何より、誰かに聞いてもらうことで、親も孤独や不安が軽くなることもあると思います。わかってもらえることで、少しずつ道が開けてくることもあるので、勇気を出して一歩踏み出していけるといいですね♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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