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【圧倒的な差】Jリーグ 第7節 川崎フロンターレvs.大分トリニータ

どうも、こんにちは。Kaiです。代表ウィークも明け最初の試合となったこの一戦。大分は、現在2連敗中で、川崎は、前節浦和相手に快勝。今シーズンも磐石な川崎とここまで1勝しかあげれていない大分。とにかく3連敗だけは避けたいですね。
では、本題に!!

試合結果

川崎フロンターレ2-0大分トリニータ
【得点者】
39’三苫
66’三苫

【選手交代】
川崎フロンターレ
72’脇坂→田中
72’旗手→遠野
80’ダミアン→小林悠
80’家長→橘田
89’三苫→長谷川竜

大分トリニータ
69’井上→小林成
69’長沢→伊佐
89’町田→高澤
89’渡邊→屋敷
89’松本→黒崎

スタメン

スタメンは上図の通りです。川崎は、前節から4人入れ替えて来ました。そして、登里が怪我から復帰。川崎にとっては、大きいですね。これまで、登里の代わりとして左SBを務めた旗手はIHで起用されました。旗手は本当にどこでもハイレベルでこなせるポリバレントな選手で羨ましいです。。対する大分は徳島戦から2人入れ替えて来ました。序盤の方はかなり人を入れ替えて試行錯誤しているように見えましたが、もうかなりメンバーは固まってきたという印象です。ただ、CBは三竿以外は、まだ決まってないように思えます。ここのところ、ベンチにも入っていない坂が気になるところですが。。大分は、川崎相手に4バックで臨みます。4バックは開幕の徳島戦以来。この大一番で変化を加えてきた大分の奇策は果たして吉と出るのか、注目しましょう。

王者とのビルドアップ対決

片野坂監督は、試合後にコメントで4バックで臨んだ意図について以下のようにコメントしています。

片野坂監督「川崎さん相手に自陣でブロックを作って守りたくない、そして、ボールに対してもプレッシャーを与えて奪いにいきたい。そういう中で、後ろの枚数を減らし前線に増やしの守備にチャレンジした。」

ここまでの戦い方を見るに、大分は守備時に5-4-1のブロックを作って守備をします。当然枚数をかけているので、そう簡単に崩されることはありませんが、デメリットもあって。後ろに人数をかけているので、ボールを奪った後、すぐに攻撃に転じることが難しい点です。奪った後でも、マイボールにできずに相手にボールを渡ってしまい、どうしても重心が重たくなってしまうんですよね。重心が重たくなりすぎて、バイタルがガラ空き!になっていることも多く、トッププレイヤーが集うJ1では、ここでボールを持たせてしまうと、簡単にチャンスを作られてしまう。
なので、川崎相手にアグレッシブに4バックで臨んだのは、リスクもかなりありますが、王者相手に貪欲に勝ちを狙いにいった片野坂監督の覚悟が感じられます。

大分は、ボール保持時でも4バックで、下田、小林裕を中心に前進します。川崎は4-3-3でハイプレスを行い、大分は川崎のハイプレスに対し、細かく繋いで前進するスタイルを貫きます。また、この試合は、いつもの試合なら蹴ってしまうような場面でも勇敢に細く繋いで前進してやろうという意図が感じられました。代表ウィーク期間に相当な準備をしてきたのでしょう。
また、川崎はかなり前からプレスをかけにくるので、大分としては剥がして背後を狙うという明確な意図があったと思います。ただ、剥がして背後をついてもカバーに出てくるのは、谷口とジェジエウ。この2人を超えるのは至難の業でしょうから、大分としては、井上で背後をついてから、長沢が中で合わせるというのが一番理想のように思えます。
そして、開始して間もなく、大分は早速狙い通りに前進することに成功します。

4分のシーンでは、高木の縦パスから、小林がダイレクトでサイドの松本へ展開。松本、町田、井上とトライアングルを形成しボールを繋ぐと、井上が落とし松本がダイレクトで背後のスペースへボールを落とし込みます。すると、狙い通りに井上が背後をつきますが、カバーにきた谷口にうまく対応されてしまい、ボールはラインを割ってしまいます。大分としては、狙い通り明確に前進することができたのですが、終始川崎のプレスに苦労し、再現性のある形とはいけません。やはり、大分はワンチャンスをものにしなくてはならないし、ただでさえビルドアップ時にかなりの人数をかけてしまうので、前線に個で打開できる選手が欲しいなと思ってしまいます。

対する川崎は、大分の守備は町田と長沢の2枚残しの4-4-2。大分は、町田と長沢でアンカーのシミッチを監視しつつCBへプレスをかけていきますが、川崎は2トップの脇から前進していきます。シミッチが駄目なら、脇坂、旗手が降りて大分の基準点をずらしながら前進します。また、川崎は選手が流動的に動くので、大分としては、捕まえにくく、マークの受け渡しが難しい上に個人の能力も高いので、止めようがないです。(笑)
川崎の選手は、狭いスペースでも苦にせず、ダイレクトにリズミカルにパス繋ぎ、大分もかなり人の対してアグレッシブにいくんですけど、簡単に剥がされてしまいます。
また、川崎はボールを奪ってからの切り替えも非常に早く(ポジティブトランジション)簡単にシュートまで持っていけるので、本当に抜けていますよね。少ない人数でもカウンターを完結してしまうこともできるので、大分の選手も集中して守っているんですけど、川崎の選手は想像の何倍かは超えてくるんですよね。俯瞰で見ていてもスペースなんてほぼないようなところにボールを通してくる。え、そこ通せるの!?っていうところに。(笑)

前半は、川崎にペースは握られるも、大分は片野坂監督の狙い通り川崎の選手に対して、アグレッシブにいき、何度か崩されるも中をしっかりと固め、最後のところで身体を張り、高木の好セーブもあって何とか無失点で押さえていましたが、セットプレーから先制を許してしまいます。脇坂がFKで低いグラウンダーのボールを中へ入れると、クリアボールに反応した三苫に叩き込まれ大分は、先制を許してしまいます。大分としては、前半終了間際に失点してしまい少々勿体無いように思えますが、いち早く反応し、バウンドしたボールをふかさずに叩きつけるように瞬時での判断はさすがとしか言いようがありません。

大分は、後半開始から、布陣を4バックからいつもの3バックへ変更します。大分としては、これ以上追加点をとられると難しいので、守備の枚数を増やしつつも、保持時は3バックでの方がビルドアップがスムーズにいくことを考えての変更だったと思います。

対する川崎は、1点先制したので、守備の形を451へと変更し、少しペースダウン。

大分は3バックへの変更により、前半よりビルドアップがスムーズになったように思えます。そして、56分には羽田のインターセプトから、小林、町田、井上とパスを繋ぎ、町田がHSランで、背後を抜けて、マイナスに折り返し、最後は渡邊が右足でダイレクトで合わせるも枠を擦れます。思わず、惜しい!と声にでるほど。大分は、千載一遇のチャンスを逃してしまいますが、守備からいい形でシュートまで持ちこむことに成功します。やはり、町田はボールを持っていない時でも違いをつくることのできる選手で、何度も言いますが、本当に素晴らしい選手です。

大分は、続けざまにチャンスをつくります。福森のお得意のカットインからのシュートは、ディフレクションするも、枠の外。惜しかったですが、あそこで福森が左足でダイレクトで折り返してたら、、なんて思ってしまいます。福森は、やはり右利きなので、どうしてもカットインしてしまいがちなところがあります。川崎の選手には、おそらくボールを持てばカットインすることが読まれているように思えます。やはり左サイドの選手には個人的に左利きの選手をおいてほしいなと。ずーっと思ってます。(笑)

大分のペースに傾いたかと思えば、小林のコントロールが長くなってしまったところを、三苫に狙われて、追加点を奪われてしまいます。明確にミスからの失点なので、ああいう失点は避けたいですね。気持ち的にもあそこでああいうとられ方をしてしまうとかなりきついと思うので。

大分は、1点でもとりたいところでしたが、王者相手にうまく試合をコントロールされてしまい、1点もとれず2ー0の完敗。川崎は2連勝。大分は、3連敗です。。

終わりに

大分は、川崎相手にチャレンジしましたが、やはり厳しいというか。当然といえば当然なんですけど、自力の差を感じるゲームだったなと思います。ただ、4バックで川崎相手に通用する部分もあって、収穫もあるんですが、やはり圧倒的に得点力がないので、これからどうしていくのか。長沢はスーパーな選手ですけど、今節のようにそもそもボールが入らなければ、どうしようもないので。着実に戦術は浸透してきてはいるのですが、やはり抜けた穴はそう簡単に埋めることはできなと。相当難しいミッションを片野坂監督をはじめとする大分トリニータは課せられていますが、諦めずに少しずつ積み上げていくしかないと思います。
バモ!!トリニータ!!

次節は、中3日で神戸と対戦します!次こそは、勝ち点3を!!



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