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二子山から森戸川林道へ(逗子・葉山)|自然を嗜む会
ようやく秋っぽくなってきた10月の終わり。自然を嗜むために、ゆるりと電車で1時間ほどの場所へと向かう。
今回訪れたのは、神奈川県の逗子市に位置する「二子山〜森戸川林道」のコース。二子山は207mしかない超低山。山頂から少し下ったところに、森戸川林道へと向かう道がある。本で見る限り、木々に囲まれた林道を気持ちよく、のんびりと、まったりと歩くコースだと思っていたのだけれど……
あれよあれよという間に、林道歩きではなく、渓流歩きに。足元は、防水機能をまったくもって備えていない、ただのスニーカーだ。しかも色は、汚れがばっちり目立ちそうな薄いベージュ。完全にミスっている。
こちとら、ちょっと森を散策、ルンルン。くらいの軽いノリで来たのだけれど、これは「ちょっと、ちょっとちょっと……」である。
そんな様子を写真と共に。
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今回乗ったバスは、目的地よりだいぶ手前で降りる必要があり、国道沿いを40分ほど、トボトボ歩いた。
自然を嗜もうという日の国道歩きは、ほどほどにしたいものだが、目的地付近まで到達するバスの本数は、かなり少ない。次回訪れる機会があれば、事前に時刻表をチェックしよう。
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バスを降りてまず向かったのは、南郷上ノ山公園。この公園に二子山への登山口がある。二子山への行き方はいろいろあるが、今回はこのコースをチョイスした。
公園では、トイレに行ったり、地図を確認したりしながら、登山前の小休憩。近くの広場で走り回っている園児たちの声を聞きながら、目の前に見える山々をボーッと眺めた。車で来る場合は、この公園の駐車場を利用するのがいいだろう。
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南郷上ノ山公園の奥の奥に、二子山への登山口がある。「ここが二子山への登山口です!」というような、アピールはまったくない。「ここかな?」という感じで恐る恐る階段を登ってみれば、あっという間に目の前はジャングルだ。
自然への入り口。「お邪魔します」という気持ち。
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公園の登山口から二子山の山頂までは、ものの30分くらいなので、あっという間に到着する。なんてったって、この山は207mしかないのでね。
山道では、装備ばっちりの登山おじさんや犬と共に颯爽と歩くお姉さんなど、思いのほか多くの人とすれ違った。すれ違う際は、みなさん「こんにちは」と気持ちよく挨拶を交わす。登山の文化、エチケット。
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この日のお昼ご飯は、逗子駅近くの商店街で買った崎陽軒のお弁当。定番のシュウマイ弁当ではなく、期間限定の「神奈川県の名産品集めました!」みたいなやつだ。後になって思えば、この山頂スペースか南郷上ノ山公園で食べておけばよかった……
少し下って、森戸川林道へと向かう。
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私:この木の色について、簡潔に説明してください
Claude:樹皮が黄金色に輝くように見える木で、苔や地衣類が生み出す自然の彩りが印象的です。斜めから差し込む光によって、その色合いがより一層際立っています。
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この辺は倒木が多い。写真を見て分かるとおり、あちこちで木が倒れている。それによって、秘境感が増している。
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この辺まで来ると、だいぶ足元がぬかるんでいて、「あれ?もしかして靴間違えた?」と思い始めている。いやいや、この先は「ぬかるんでいる」なんてレベルではないのよ。あんた、舐めすぎなのよ。
そんなこと、このときは知る由もない。
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……。
はい、覚悟決めました。「林道ルンルンお散歩コース」から「靴ビシャビシャ渓流歩きコース」に改名。
前日まで雨が降っていたので、ぬかるみ具合が強く、水量も普段より多かったのかもしれない。靴を汚さないで進むことは不可能に近い。帰りの公共交通機関で周りに不快感を与えないレベルを保ちながら、なんとかこの道を切り抜けたい。
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水面から顔を出す岩に、ピョンピョンと飛び移りながらの渓流歩きがようやく終わった。靴のダメージは、まあ、頑張ったほうだろう。想定外からの帰還。
そういえば、二子山へと向かう登山道から外れたあとは、まったく人の気配がない。「遭難多発」の看板がちらほら。電波も届いていない。「こっちであってるのかな?」なんて相談する相手もいない。深い森の中でたった一人の時間。多少の不安と共に、ゴールを目指す。
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もうすぐジャングルが終わり、住宅街に出る。結局、お昼ご飯の崎陽軒を食べ損ねたまま、ゴールまで来てしまった。仕方がないので、近くに公園でもあればと思い、Googleマップを確認したが、うーん、それもなさそう……
まさか家で食べられることになるなんて、お弁当側も思ってもいなかっただろうに。残念無念。
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住宅街を歩いていると、森戸川にかかる小さな橋の上で、地元のおばちゃんがこちらに顔を向けて手招きをしている。「なになに?」と思いながら、指差す橋の下を覗いてみると、綺麗な白い鳥が一羽。
「シロサギかしらねえ、久しぶりに見た」と、嬉しそうなおばちゃん。山に囲まれたこのあたりでも、そう簡単には飛んでこないらしい。少しのあいだ観察したあと、おばちゃんとシロサギに別れを告げ、帰りのバス停へと向かった。
【編集後記】
お読みいただき、ありがとうございました。
このあたりは、低い山々が連なっていて「三浦アルプス」と呼ばれています。そのうちの一つが、今回登った二子山です。お昼ご飯を求めて商店街をフラフラしたり、乗るバスに迷ったりしたイレギュラー時間があっても、夕方前には無事に帰宅。事前準備をある程度しておけば、半日ほどで楽しめるコースです。また今度、コースや登る山を変更して、訪れたいと思っています。
次回の「自然を嗜む会」は紅葉ハイキングを予定しています。
【自然を嗜む会(NAC:Nature Appreciation Club)】
美術作家の岸部がゆるりと始めた、自然を深く味わい、心から楽しむためのプロジェクトです。
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