見出し画像

異なる領域の同世代起業家を囲む、学生向けイベント「tsukuruba youth LAB.2020」第二回目を開催しました! #イベントレポ

こんにちは、tsukuruba youth LAB.事務局のこまです。
2020年7月20日に第二回目の「tsukuruba youth LAB.2020」を開催いたしました!
今回も領域の異なる登壇者の方から様々なお話を聞けて、集まった参加者皆さんのアンテナが広がった時間となりました。この記事では、当日どんな様子だったのかレポートしていきます!

【tsukuruba youth LAB.とは】

スクリーンショット 2020-10-01 13.13.05

ツクルバU25世代のメンバーが企画や運営を行っている、25歳以下限定の “場” です。
一度きりのイベントではなく、やりたいこと・想っていることを発信して"想いでつながり、ここでアクションの種を蒔いて育てていく"ことを目的としています。

この場の根っこはツクルバの理念である「場の発明を通じて欲しい未来をつくる」こと。

tsukuruba youth LAB.は一人一人の想いが周りの人へ伝播し、新たなアクションが生まれる場にしたいと考えて、企画しています。

【tsukuruba youth LAB.2020#2 登壇者】

今回も、異なる領域でサービス展開をしている同世代の起業家を2名ゲストに招き、想いや事業についてのお話を伺いました。

■田中 滉大  (@dendendesign)
株式会社NoMaDoS 事業戦略部統括/CSO
slowz 代表
1992年生まれ。熊本県出身。早稲田大学文学部卒。イタリア・ヴェニス国際大学修了。
広告・人材業界を経て、芸術領域のアーティストやクリエイターのプロデュース企業tremoloを2018年に創業。また、同年に建築クリエイター集団NoMaDoSにCSOとして参画。
現在、NoMaDoSの事業戦略部統括として建築と他領域を掛け合わせた新規事業開発を行っている。
「地球への非暴力・不服従」をテーマにした人工タンパク質建築のアイデアでLEXUS DESIGNAWARD2020 ショートリスト選出。
現在は、「都市生活をサステナブルにスイッチする」をコンセプトとしたマップ型ポータルアプリslowzの事業責任者として開発と事業化を推進している。

ーサービスに関してのリリース情報
https://note.com/slowz/n/n35df2b6a08c7
ー公式ツイッター
https://twitter.com/slowz00885704
■押田 大輝(@Ossy_Oshida)
株式会社DENDOH 代表取締役
1994年大阪府生まれ。東京都立大学システムデザイン学部卒 同大学院 電子情報システム工学専攻 博士前期課程。
AR技術を用いた超音波の可視化について研究。AR技術と3Dデザインを用いた製品プロモーション事業を運営。

ーサービスに関してのリリース情報
https://techable.jp/archives/127259

slowz 田中氏のプレゼンの一部をご紹介!

「都市生活をサスティナブルにスイッチ」させるslowzというアプリを開発されているとのことですが、どういったきっかけでサービス開発を始めることになったのでしょうか!?

スクリーンショット 2020-10-01 13.13.14

▲slowzのコンセプト。サステナブルな取り組みをするお店を掲載したマップをはじめとし、イベントの検索や様々なテーマに関する情報共有やコミュニケーションといった「都市生活のサステナブルなスイッチ」ができるマップ型ポータルアプリ。

ーきっかけはイタリア・ベネチアへの留学

田中氏:学生時代に行ったベネチア留学で、市民が日常会話の中で”この街をより良くしていくこと”を語っている姿にカルチャーショックを受けました。帰国後は、広告メディア領域の企業に就職しましたが、日本の現状がまだまだ可視化されていないことに違和感を覚えて、生活面からアプローチできるサービスをつくってみたいと思っていたのが、slowzを始めるきっかけになりました。
現在はNoMaDosという、建築を使った面白い取り組みやサービス開発(都市×音楽や、福島の震災を受けた小学校を博物館にする、蜘蛛の糸のタンパク質で建築物をつくってみよう、など実験的なプロジェクトを進めている)に取り組む会社に所属をしているのですが、そこの新規事業としてslowzに取り組んでいます。

スクリーンショット 2020-10-01 13.13.24

日本にも最近サステナブルやSDGsという概念が広がってきていますが、それらを活かしていくには、まだまだ生活者の意識と距離があることを感じているそうです。

ーサステナブルをもっと身近なものとして情緒的に感じて欲しい

田中氏:現在は、サステナブルの対象は自然だけではなく、環境や貧困・人権など広い範囲で社会や経済にも当たり前に無理のない状態をサステナブルにしていこうという形で捉えられるようになってきました。
アパレル業界なども積極的に取り入れている概念で、市場も伸びていくと考えられています。
ただ、日本のサステナブル領域は、まだ意識が高いというような見られ方や、社会的価値があるから我慢しないといけない感覚があると思っており、
もっと身近なものとして、情緒的にかっこいいから!楽しいからという理由で消費できるようにしていきたいと思っています。
そのためには、現在分散している情報を統合し一貫した学びや行動を生むことや、興味はあるがどうしていいか分からない人へ向けて、選択肢を分かりやすく可視化して伝えることで、実際に行動をして生活を変えていけるようにするサポートが必要だと思っています。

スクリーンショット 2020-10-01 13.22.18

そのためにどのようなアプリを開発しているのでしょうか。

田中氏:サステナブルに繋がる店舗やイベントなどをマップで表示して検索したり、レビューや感想を投稿できる機能をつけたアプリを開発中です。また、チャレンジ参加機能として、コロナの情勢下で外に出るのが難しい環境でも、家の中でなにか取り組めたり、自分ひとりではなく関心のある他の人とアクションに取り組める機能もついています。例えば「10日間ペットボトル0チャレンジ」などのスレッドが立ち上がり、ユーザー同士が写真や動画で取り組みを共有しながらチャレンジを進められます。
そして、チャレンジポイントが貯まる仕組みになっており、どういうことに興味があるのかなど行動が日々レコーディングできる仕組みにもなっています。

スクリーンショット 2020-10-01 13.22.50

分かりやすい情報と、実際にアクションが生まれる仕組みをつくっていくアプリを開発されているとのことでしたが、生活者側へのアプローチだけではなく広く都市計画に関わる事も考えて、サービス設計をしているようです。

田中氏:生活面だけではなくて、都市の計画もサステナブルになって欲しいと考えています。そこへのアプローチもかけていきたいので、アプリ事業で得た情報などをまとめて都市開発に活かしていくシンクタンク事業や、slowzを通してできたコネクションやプロジェクトを活かして街づくりなどに還元していくソリューション事業の、三軸をぐるぐる回して活かしていく構想を立てています。
アプリではサステナブル層の情報が取れるので、そのデータを取ったら自分たちのものだけにするのではなく、取得情報はアプリを使っているユーザーにもパブリックデータとして公開して行く予定です。
一般的には、プラットフォーマーとして情報をクローズにすることで価値を上げるが、そのことにより情報やデータがブラックボックス化していて新たなアイデアが出る機会損失になっていると考えています。
今までプラットフォーマーさんが公開していなかったことを公開していくことで、色々なサービスが生まれ、パワーバランスが極端にならない形でお互いがウィンウィンな形になるようにしていきたいと考えています。

スクリーンショット 2020-10-01 13.23.47

お話を聞いていく中で、早くslowzアプリを使ってみたいとワクワクしてきました。アプリのリリース予定は2020年の11月初頭を目指してベーター版を開発中とのことなので今後の情報をお待ちくださいね!
▶公式ツイッター(@ slowz00885704)

田中さんサービス開発中の中ご登壇、ありがとうございました!

DENDOH 押田氏のプレゼンの一部をご紹介!

最近、良く耳にするAR技術ですが具体的に知らない方も多いワードだと思います。押田さんはどういったサービスを展開されているのでしょうか!?

スクリーンショット 2020-10-01 13.13.59

押田氏:DENDOHでは、BtoBtoC事業として、拡張現実を使って企業の製品プロモーションをするサービスを展開しています。
強みとして3Dデザインを掲げており、UI(デザイン性)として、ブランドの強みなど世界観の表現を空間デザインとしてバーチャル上で行い、UX(体験性)として、ARを活かしてユーザーがより体感的にプロダクトを感じられるプロモーションを手掛けています。
サービスを始めたきっかけとしては、数値で作られた三次元の設計データであるCADデータは、これまで製品制作のために作られていたのですが、それだけではもったいないという課題観がありました。せっかくデータがあるなら、そのデータをプロモーションに活用してユーザーに体験を届けていきましょう!という提案を企業にしていくことにしました。

スクリーンショット 2020-10-01 13.14.08

ーユーザーに届けたいのは情報の奥行き

押田氏:文字情報や比較でのサイズ感だけではない、存在感やオーラのようなものをARで表現することで、情報の奥行きを届けていける、新しいメディアにしていきたいと思っています。
そのために、ただ再現するだけでは実物よりも劣ってしまうので、デザイン性を入れることでブランドの世界観も表現していき、ARというインタラクション性を確立させた体験にしていくことを大事に考えています。

スクリーンショット 2020-10-01 13.14.16

ー欲しい未来は、究極的にデフォルメすると”人類の革新”

お話を聞いていくと、押田さんのARへの熱量がとても高く画面越しに参加者がどんどんとARの世界へ引き込まれていったのですが、なぜそこまでARにハマっていったのでしょうか。ここからはARとの出会いやARを通して行いたいことを伺いました。

押田氏:学生時代はUnityソフトを使って、ゲームづくりを一番していました。そのUnityソフトはARも作れるのですが、アイアンマンなどの映画が好きで、それを作りたいモチベーションでARもつくってみよう!と思ったのがきっかけで。始めてみたら、どんどんハマってしまいました。
昔からガンプラをつくったり、ロボコンに出たりしていて、作り手やクリエイターが好きだったのですが、そんな時に、作り手の思いや商品を伝えていく「ジャパネットたかた」も好きで見ていました。この番組は、媒体がラジオからテレビになった時に、伝えられる情報量が増えたことによって、爆発的な人気になったと考えています。
それと同じように、次はARで伝えられる情報が増える転換期が来ると思い、拡張現実の社会浸透をつかって、作り手の思いやプロダクトを伝えていくことをやりたいと思っています。
今はまだ、AR技術界隈で作られたものが界隈の中で消費されるという状態でもあるので
もっともっと、いろいろな人に届けたいと思い、ミッションとしては「シンプルな体験をシンプルに届けよう」を掲げて活動しています。

ー目指したいのは、自分たちの意志を乗せて新しい時代をつくっていくこと

押田氏:ARの魅力を感じれば感じるほど、人類を革新する術はこれだ!と感じるんです。
ガンダムでいうと、宇宙に行くことで重力から解放され感性が伸びたり離れていても意志が通じるみたいな世界観が、目に見えている視界が全部画面になった時に、来ると思っています。
テック企業たちが目指している世界観として、ミラーワールドやデジタルツインなどがありますが、これは、デジタル上に同じものを用意すること、つまり世界中のものなどをすべてデジタルデータ化してもう一つの世界を作ろうとしているんです。ワクワクしてきませんか?
ARはほっておいても、時代として普遍的なものになってくると思うのですが、そこに自分たちの意志を乗せて新しい時代をつくっていきたいと思っています。

スクリーンショット 2020-10-01 13.14.34

押田さんのお話からは、ご自身が好きな事を起点に技術を活用して、世の中に新しい世界を見せていこうという熱量をとても感じました。また、これからの時代の変化を捉えて、自らの想いものせて作っていこうという姿勢にとても感化されました。

お話の中では、参加者から早くそんな未来を見てみたい!と言う声も多く出てきましたが、社会浸透のスピード感については、皆さんの想像よりもじわじわ社会に浸透していく考えを教えて頂きました。5年などの短期スパンよりも、もう少し中長期的に見ているようです。
その中で、新たな価値を先駆けて生み出していく押田さん・DENDOの活躍にはこれからも目が離せません!
押田さん、熱量のあるお話を聞かせて頂きありがとうございました。

また、押田さんのTwitterでは、海外の事例などAR技術の少し先の世界が垣間見れるような情報を発信されているとのこと。気になる方は、是非フォローをしてみてくださいね。
▶押田 大輝(@Ossy_Oshida)

【イベントに参加した方の感想を一部ご紹介】

スクリーンショット 2020-10-01 13.14.42

普段、サービスの企画をしている人と繋がる機会はないので、貴重な機会でした。
学生同士でも、自分の知らないフィールドの方達と、意見交換を通してのインプットができてよかったです。
サステナビリティとARというテーマは、以前強く興味を抱いていたものの、最近は自然と触れる機会の減ってしまったテーマだった。今回のお話を通して、また自分の興味のアンテナが刺激されました!
本当にワクワクしたことをやっている人の話は聞いていて面白かったです。ありがとうございました。

また今回は、公開反省会として参加者や登壇者の方にもイベント後の振り返り時間に任意で参加していただきました。
普段は運営メンバーだけで行うことが多い反省会ですが、参加者の皆さんや登壇者視点からも、お話を聞けてより良い振り返りとなりました。

次回に活かしたい点としては、「オンラインイベントの場合、登壇後に登壇者と話す機会が参加者からは得られないので、コミュニケーションが取れる仕掛けをつくると良さそう。」という観点や、
「登壇者から受け取った熱量を大事にしながら、もっと参加者同士のディスカッション時間を取り、より充実度の高いイベントにしていけるとよい。」という話が出ました。
今後のイベントに活かしていき、より良い時間のyouth LAB.2020になるようにブラッシュアップしていきたいと思います♪

改めて、ご参加いただいた皆さんありがとうございました!

【今後のyouth LAB.2020 について】

引き続き、youth LAB.2020では多様な領域でサービス・プロダクトづくりのチャレンジをしている方を呼んでいきたいと思います!

tsukuruba youth LAB.では、イベント参加後に入ることができるコミュニティーグループもつくっています!
各回の参加者同士の皆さんが引き続き、意見交換やコラボレーションを生める機会をつくっていきたいと思います。

また、イベントを重ねながら、コミュニティーも豊かになっていくように盛り上げていきますので、今回のイベントに参加が出来なかった方は、是非次回のイベントにご参加くださいね!(開催が決まりましたらsnsやnoteで告知をします。)

全国の"想いを持ちアクションをしている・していきたい同世代"と出会えることを、楽しみにお待ちしております♪


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集