異なる領域の同世代起業家を囲む、学生向けイベント「tsukuruba youth LAB.2020」第一回目を開催しました! #イベントレポ
こんにちは、tsukuruba youth LAB.事務局のこまです。
2020年6月15日に記念すべき第一回目の「tsukuruba youth LAB.2020」を開催いたしました!!
youth LAB.としては、初めてのZoomを活用した企画だったのですが、
当日は登壇者・参加者皆さんのおかげでオンラインだからこそできた充実した時間となりました。
次回以降のイベントにも皆さんに是非参加して欲しいと思い、当日どんな様子だったのかを本日はお伝えしていきます!
【tsukuruba youth LAB.とは】
ツクルバU25世代のメンバーが企画や運営を行っている、25歳以下限定の “場” です。
一度きりのイベントではなく、やりたいこと・想っていることを発信して"想いでつながり、ここでアクションの種を蒔いて育てていく"ことを目的としています。
この場の根っこはツクルバの理念である「場の発明を通じてほしい未来をつくる」こと。
tsukuruba youth LAB.は一人一人の想いが周りの人へ伝播し、新たなアクションが生まれる場にしたいと考えて、企画しています。
【tsukuruba youth LAB.2020#1 登壇者】
今回は、異なる領域でサービス展開をしている同世代の起業家を2名ゲストに招き、想いや事業についてのお話を伺いました。
■近藤 佑太朗 (@ambitious2626)
Unito Inc. CEO
日本初の外泊したら家賃が安くなるシステム「Re-Rent」を導入し、ミレニアム世代の「暮らしの最適化」を突き詰めた、新しい暮らしブランド unito(ユニット)を展開。
2020年3月末にビルタイプの「unito Chiyoda」、戸建てタイプの「unito Shibuya」が相次いでオープン。今後も、オフィスから徒歩圏内に住める「unito」を東京23区、山手線の内側を中心に5年間で2万室を目指し展開していく。
https://unito.me/
■中村 恒星(@kkkkosei777)
株式会社SpinLife代表取締役
1995年岐阜県生まれ。富山大学薬学部卒。北海道大学医学部4年。皮膚難病との出会いをきっかけに食事環境の改善を図るべく、世界初の完全食チョコレートandew(アンジュ)の開発販売を行う。北大では、脳腫瘍の研究を行い、医学研究でも研鑽を積んでいる。
https://andew.co.jp
unito 近藤氏のプレゼンの一部をご紹介!
外泊したら家賃が安くなる、これまでの固定概念を覆す、家賃=変動費に変えるプロダクトを開発したunitoですが、
どういったきっかけでサービスはつくられたのでしょうか!?
▲unitoのミッション
キーワードは、”住んだ分だけ課金する”
近藤氏:自分自身、月の半分しか自宅に帰らない日々が続いた時期があり
当時は、家賃や光熱費込で約10万円/月で東京の桜新町に住んでいたのですが、家に帰っていない日の家賃も払うのは、どうなの?という違和感をずっと持っていました。
それをアイデアのきっかけとして、帰った日にしか家賃がかからない、リレントという日本初の家賃システムをつくりました。
今の時代、目の前のデバイスからほぼすべての物事が最適化される中で、暮らしの領域は遅れていると感じていて、これからはunitoを通して、暮らしの最適化を追求していきたいです。
今の当たり前を不便だよなという視点から、サービスにして新たな選択肢を世の中に生み出す行動力には刺激を受けますよね。
そんな視点や行動力は幼少期の経験があったからとのこと・・
近藤氏:幼少期は、日本人としては珍しい東欧ルーマニアで育ったんですけど、その時の生活が、今の固定概念が無いことに活きていると思っています。
また、このイベント3日前には新たなサービスがリリースされ、選択可能な居住スペースが増えたそうです。
近藤氏:このサービスではプラットフォームとして、"ホテルの一室に住み、外泊したら家賃が安くなる”という新たな選択肢をつくっています。
僕もここのホテルの一室を借りようと思っているのですが、部屋だけでなく、ラウンジが使えたり充実したコモンスペースがあることや、朝食付きのホテルも選べたりすることが良いところです。
導入は現時点で、200室以上あります。
是非、検索機能を使い皆さんに合うお部屋を探してみて下さい!
https://hello.unito.me/
unitoでは自社でも初期投資を行い、拠点となる場を持っているとのことで
実際に場を持つにあたっての初期費用の投資について、「どのように考え実行したのか」等、参加者からの具体的な質問にも答えて頂きました。
空き家の活用や、ゲストハウスなどの場をつくってみたい学生も参加しており、これからのアクションに参考となるお話を伺うことができました。
▲サービスを体現する場所としてつくった、渋谷と千代田にあるunito
そして、これからのアフターコロナ時代に対しての眼差しは・・
近藤氏:宿泊施設としては、オリンピック延期なども含めコロナの影響を深刻に受けている現状ですが、宿泊施設のニーズをunitoが解決し、この状況を追い風にしていきます。
コロナをきっかけに変化を見せる、働き方や暮らし方の価値観に対しても、新たな選択肢を広めていきたいと思っています。
unitoはこれから関西エリアなど、東京以外にも選択可能な住まいを増やしていくそうなので、今後の広がりにも目が離せません!
サービスリリースでお忙しかったタイミングでのご登壇、ありがとうございました。
andew 中村氏のプレゼンの一部をご紹介!
現在、医学部生として学業にも励む中村さんですが、並行して「andew」というチョコレートを、開発し事業として行っています。どういった商品なのでしょうか!?
中村氏:事業としては"D2C"というモデルで、商品の企画開発から自社のECサイト運営・オウントメディアの活用をして、サービス展開をしています。
andewは栄養素がたくさん入った完全食として、このチョコレートを食べると栄養を満遍なく取れるような商品です。
「保存料は使わない、植物性のものを使う」などこだわりながら一枚一枚つくっており、チアシードや昆布など普通のチョコレート屋さんが入れないようなものを混ぜているのも特徴です。
▲andew チョコレートへのこだわり
どんな味なのか気になりますね。
5月末に発売を開始した際は、すぐ完売してしまったそうで、次回の入荷が待ち遠しいです。
https://andew.co.jp/products/andew001
一般の人とも"一緒に食べる"ことを大事にする
お話を聞いていくと、このチョコレートは"食べられない苦しみ"を持つ人達の為につくられた。とのことですが、どういったきっかけから生まれたのでしょうか。
中村氏:僕は、高校生までは野球少年だったのですが、心臓の難病を持っていてヘルスケアにも興味を持っていました。
大学進学では薬学部へ入り、ミャンマーへ行って国際医療ボランティアなどをしたり、薬の合成を考えていました。
現在は編入した、北大医学部で脳腫瘍研究等を行っています。
そのような環境の中出会った、表皮水疱症という難病の方々がいるのですが
食べることが辛く栄養もすぐに失ってしまうことを知り、これを解決したいと思いこのチョコレートの開発を始めました。
そういった方が一般の人とも"一緒に食べる"ことができることを大事に、商品をつくっています。
▲andewのビジョン
想いを込めた商品だからこそ"誰がつくっているのかが、分かる"ということも大事にして活動をされているそうです。
中村氏:ユーザーの方にファンになってもらえるように直接のやり取りを心がけています。
andewのチョコレートのファンで終わるのではなくて、“中村がつくった”andewのファンになってもらう。
そのために、毎週インスタライブをしたり、自分自身を知ってもらう機会を積極的につくっています。
中村氏:また、andewのチョコレートは「間接的な寄付にもなる」という、社会的な意味をもたせながら滑らかに価値が回るようにしていきたいと考えています。
本来価値を届けたい層が狭い場合には、綺麗にブランディングをしていくことが重要とのことで、中村さんは収益を上げながらも、"価値を届けたい人に届けていく"ことを意識してサービスをつくられています。
そして、これからのアフターコロナ時代に対しては・・
中村氏:2,3年はこの状況が続くと考えています。
ただ、オフラインがだめだから、モノをオンラインで売れば良いとは思っていないです。
むしろ、リアルな場で人が集まる頻度が減る中で、オフラインの価値が上がることを肌感覚でも感じており、
オフラインの価値が上がるからこそ、"オフラインを引き立てるためにオンラインの事業をしていく"という思考の順番にする事が大事だと思っています。
この状況をチャンスと捉えながら、オンラインチャネルをどう組み立て、オフラインを引き立てるかを、今は一番考えています。
例えば、それぞれのチャネルの特性を見極めながら、6つのsnsをリンクさせ、効果的な導線づくりをした上で活用を進めてます。
中村さんからのお話では、福祉系や教育系の事業を考える人にとって、
「価値を届けたい相手からだけでは、収益が回らない」という課題の解決に繋がる視点を、沢山頂ける機会となったと思います!
想いと収益性を両立させて、実践されている貴重なお話をありがとうございました。
また、andewでは一緒に活動していく仲間も集めているそうなので、是非興味を持った方は中村さんのsnsなどで連絡をしてみてくださいね。
【登壇者・参加者からの声】
今回のイベントでは、参加者の皆さんにも顔出しをしながらお話を聞いていただいたので、
登壇者のお二人は、反応を見ながら話が出来てよかったとの感想を頂いています。
また、登壇者プレゼンの前後では、参加者の方に3〜5人のグループで前半10分・後半20分間で「自己紹介やそれぞれの興味関心・行っている活動」をシェアする時間を設けました。
この時間では、参加者皆さんの活動・関心領域が、多様なことが分かりました。
例えば、福祉領域で事業を考えている方や地方学生の就活格差を無くしたい方、組織開発やコーチング、地域創生に関心を持っている方などなど
多様なチャレンジをしている参加者同士で、それぞれがどのようなきっかけや想いを持ち活動をしているのかを共有する機会となりました。
イベントに参加した方の感想を一部ご紹介
チェックインの時間がとても楽しかった。初対面の人と久しぶりに話す機会が得れてとても有効でした。
同世代の登壇者の方のお話を聞いて、自分も頑張らねばという刺激をいただきました!チェックアウトもたっぷり時間があったので、グループの方とたくさんお話できました
チェックイン/チェックアウト時間が設けられていたので、安心して参加することができました。また、オンラインだと、登壇者と参加者の線引きが曖昧なので、とても良かったです。
凄く刺激的な同年代の人達と交流することができたし、登壇者の方の今行っている面白い事業内容や想い、起業についても聞くことができよかったです。
今回は、参加者同士や登壇者との距離が空きやすい、オンラインイベントの特性をできるだけ避けたいと思い、参加者同士でのチェックイン・チェックアウトの時間を設けました。
グループごと話をする時間が、有意義になった声を多くいただけて良かったです!
また、オンラインだからこそ登壇者の中村さんには北海道から参加いただきました。
その他参加者の方も、北海道・群馬・山梨・埼玉・愛知・大阪・和歌山・鳥取・熊本と全国各地から集まってきていただいたので、各地での活動情報や、エリアを超えての同世代での想いや考えを共有する貴重な場となりました。
【今後のyouth LAB.2020 について】
今回それぞれ異なる領域・ビジネスモデルでチャレンジをしている登壇者の方をお呼びしたのですが、参加者の皆さんにとって様々な視点から情報や刺激が受けられ、それぞれの次のアクションへのヒントとなる機会になったと感じています。
引き続き、youth LAB.2020では多様な領域でサービス・プロダクトづくりのチャレンジをしている方を呼んでいきたいと思います!
tsukuruba youth LAB.では、イベント参加後に入ることができるコミュニティーグループもつくっています!
各回の参加者同士の皆さんが引き続き、意見交換やコラボレーションを生める機会をつくっていきたいと思います。
また、イベントを重ねながら、コミュニティーも豊かになっていくように盛り上げていきますので、今回のイベントに参加が出来なかった方は、是非次回のイベントにご参加くださいね!
全国の"想いを持ちアクションをしている・していきたい同世代"と出会えることを、楽しみにお待ちしております♪