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ハトとの格闘(ベランダ編)

とある休日

洗濯がやっと終わってベランダに干した後、

家族は皆ショッピングモールへ出かけたので、

コーヒーをいれ、

脳科学マーケティングの本を読みながら

ソファーで一人時間を満喫していると

何やらベランダからバサバサと音がします。

気になってカーテン越しに覗いてみると、

2羽のハトが物干し竿の上で寄り添いあって

仲良くくつろいでいました。

「私は1人で自宅警備員をしているのに、

君たちはうちのベランダで何してくれてますの」

と心の中で呟き、干した洗濯物の上にフンでも

されたら困りますし、ベランダに愛の巣でも

作られても困るので、とりあえずベランダの

カーテンを開けて驚かすことにしました。

カーテンを開けると、

ハトたちは一瞬たじろぎましたが、

次の瞬間何事もなかったかのように

ベランダに居座りつづけました。

私はその態度を見て、ほんの少し、ほんのちょっと

だけですが、怒りが込み上げてきて ベランダの窓を

開けました。

すると、さすがにヤバいと思ったのか、ハトたちは

飛び去って近くの電線に止まりました。

「よし、これでまた読書できるぞ」と部屋に戻って

ゆっくりしていると、しばらくしてまたベランダか

ら音がします。

今度はハトが鳴いていました。

ここがハトのおバカなところです。

黙っていれば気づかれないものを…

やれやれということでまたベランダを覗くと

今度はなんと私が干した洗濯物の上で2羽で

いちゃついていたのです。

こうなったら、私の怒りが一気に頂点に達します。

「私の洗濯物に何してくれてますの」と、

カーテンを激しめに開け、窓を開けたのですが、

今度は逃げません。

そして「仲良くやってるのに邪魔せんといて」

という視線をこちらに投げかけてきました。

完全にわたしを舐めています。


はいブチギレました。


ハトに近づいて、捕まえようとするフリをすると

ようやくハトたちはどこかへ飛び去って行きまし

た。

「人間様を舐めるんじゃないよ」とファイティング

ポーズを決めたあと、しばらくまたハトが来ないか

見張っていましたが、結局その日2羽のハトは

ベランダに戻って来ることはありませんでした。

「でも、これって毎日来てるってことだよね」

としばらくして冷静になった私は思いました。

そして、私の洗濯物が毎日どうなっているのかを

想像すると、潔癖症の私は怖くてたまらなく

なってしまいました。

現在、はとぽっぽキラーの招き猫の人形を

ベランダにおいていますが、

それがどれくらいの効力を発揮しているのか

定かではありません。

ハトポッポへの睨みをきかす『まねきねこ様』↓

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