見出し画像

伝説のミヤマクワガタを求めて。飛騨の森でオトナの昆虫採集!

皆さんはミヤマクワガタという昆虫をご存知だろうか。
そう、あの頭部のボコボコがイカしたクワガタムシのことである。

そんな彼の値段の相場を見て驚いた! 75mmを超える個体だと、なんと5万円以上の価値があるらしい!

また、ミヤマクワガタは、「深山(みやま)」というだけに、標高が高い広葉樹林が生息地。僕が住む飛騨の山に間違いなく生息している! 実際にノコギリクワガタよりもよく見かけ、子どもの頃からカブトムシ同様に親しんだ昆虫でもあります。

2020年夏、コロナの影響で、まったく夏らしいことができなかった。金に目がくらみ……いやいや、純粋に夏のレジャーを楽しむために、お盆最終日は昆虫採集へ。バナナトラップを武器に森へ出かけました。

はたして伝説のミヤマクワガタは捕獲できるのか!? 乞うご期待!

バナナトラップを仕掛けに昼の山へ

画像1

バナナトラップとは、文字通りバナナを材料にしたエサ。日が明るいうちに森の木にエサを取り付け、夜にそのエサを求めてやってきた昆虫を捕まえる方法です。作り方は、バナナ・焼酎・酢・砂糖・ドライイーストを混ぜ、半日日光に当てて発酵させるだけ。見た目は正直グロいので写真は割愛します(笑)。

画像2

さて、そんなこんなでトラップを仕掛けにいざ山へ! クワガタが好むナラクヌギといった広葉樹を探し、トラップを取り付ける。クマとの遭遇にビビり、出来るだけ道沿いの木に取り付けることにしました(笑)。

トラップを仕掛けたのは3箇所。もう大漁の予感しかしないぜ! 

そして夜。早くも昆虫発見!

画像3

車の中で、aikoのカブトムシを熱唱しながらトラップを仕掛けたポイントへ向かう。仕掛けたトラップはもちろんだが、こういった街灯の下にも昆虫は集まってきます。目的地までの道中も念入りに街灯をチェック。

すると動く大きな黒い影が!!
これはなんだ!?

画像5

クワガタ発見! おそらくコクワガタのメス。かわいい。

画像5

こんな大きなカミキリムシも発見! 多分ミヤマカミキリ。街灯の下だけでもこれだけの成果! これは幸先いいぞ!

バナナトラップの結果はいかに!?

そしてひとつめのトラップポイントに到着。ドキドキ……。
果たしてミヤマクワガタ発見なるか!?

ドン!

画像6

蛾しかいない……。ガーン!!
うん、山の夜は肌寒いな……。気を取り直して次のスポットへ!

画像7

引き続き道中での街灯チェックは絶やさず、目的地へ。

おお〜っと! 早速昆虫発見!

画像8

こちらはカブトムシのメス。メスとはいえでかい!

画像9

さらにアカアシクワガタのメスも! 結構珍しいクワガタです。
見つけられるのはメスばかり、人間の世界では僕の周りにはオスしか集まらないのに……(笑)。

そして第2のトラップの結果はいかに!?

ドン!!

画像10

キリギリスしかいねぇ……。なかなか甲虫に恵まれませんね。

画像11

あまりに悔しかったので、さっき見つけたアカアシクワガタを木に止まらせて写真を撮ってみた。こういう絵面が撮りたかったんだけどな〜。

ミヤマクワガタ発見!? 最後のトラップへ

大した結果も残せず、とうとう最後のトラップになってしまった。
気合いを入れるべく、エナジードリンクを買いにコンビニへ。

するとなんと昆虫発見!

画像12

おお!! これはミヤマクワガタのメス! なんとコンビニで発見するとは……。メスとはいえミヤマはミヤマ。この近くの山に生息していることが実証されました。

そして最後のトラップへ!! 
果たして結果は!?

画像13

か、カナブンしかいねえ……。残念ながらビミョーなオチでバナナトラップはすべて失敗! 

「やっぱり難しいな〜」とぼやく帰りの道中、
ふと街灯の下を見ると動く黒光りの物体が!!

画像14

なんと! カブトムシのオスを発見! かっけえ! 目的はミヤマクワガタだったけど、もう大満足! 少年時代に帰った気分で心を躍らせました。

最後に

画像15

結果的に残念な結果に終わった昆虫採集でしたが、最後のカブトオス発見でなんとか締まりあるロケになったことがよかった(笑)。にしてもバナナトラップでの成果はゼロで、成果のすべてが街灯の下での採集というのはなんだかすごくモヤっとします(笑)。

色々ありましたが、コロナ禍のお盆、3蜜を避けた「夏らしいこと」ができてよかった!

ミヤマクワガタは来年またリベンジします(笑)。

デザイナー / クリエイティブディレクター
竹本 純


いいなと思ったら応援しよう!

竹本 純 / 田舎暮らしとデザインの記録
よかったらサポートをよろしくお願いします!