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GetFEM++ ユーザドキュメントをL10Nした話

今回、技術書典5にGetFEM++というライブラリのユーザドキュメントの翻訳本を出します。GetFEM++は汎用的な有限要素法のオープンソース(LGPLv3ライセンス)のC++ライブラリです。1995年から開発が続けられており(23年!!!)その汎用性から特にEUでCAEソフトの開発者・解析者に活発に使われています。数値計算に詳しい方であれば、有限要素法のlapackの立ち位置をめざしているソフトというとわかりやすいかもしれません。参考までに、GetFEM++の英語のWikipediaを日本語に翻訳しました。

これは基本的に英語のサイトをそのまま、日本語に翻訳したものですがどういうソフトか概要をつかめるかと思います。GetFEM++の受賞歴なども載っています。Les Trophées du Libre contest (オープンソースのコンテスト)の科学技術部門で銀賞だったそうです。

筆者は、CAE関係の仕事をしている関係で5年ほど前からこのライブラリを使い続けています。ただ、使っていると自分でも改良を加えたくなってくるわけです。しかし、開発に参加したくてもソースはC++でドキュメントは全て英語です。普段FORTRAN77とPythonと日本語しかメインで使っていない筆者には荷が重すぎます。そこで、次の段階を踏むことにしました。

その1 ドキュメントを日本語化する。

その2 ドキュメントを元にソースを読む。←いまここ

その3 ソースに修正を加え意識の高いコミッターを目指す!!!

ドキュメントはGNU Free Documentation Licenseにより改変および翻訳が許可されています。このドキュメントはSPHINXで執筆されているので、SPHINXの国際化機能を使って翻訳することにしました。参考にしたのは以下のページです。

このページを見ながらどのようにドキュメントを翻訳していったかについては後日まとめたいと思います。ちなみに、今回頒布する同人誌もGNUFDLのライセンスですので、購入後はコピーして販売・譲渡可能です。コピー版を見た日には翻訳者として泣いて喜びます。

技術書典5ではユーザドキュメントを翻訳しましたが、GetFEM++にはその他にもドキュメントが多数ありますので、技術書典6に参加できたら、それらの翻訳もしたいと考えています。とりあえずは、明日のユーザユーザードキュメント頒布をがんばります(とりあえず1部でもいいから頒布したい)。

あと、品名がユーザ"マニュアル"となっていますがあまり気にしないでください。単なる申請ミスです、前日に気づきました(汗)。

サークルページはこちらです。


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