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利益を追求しない会社ってあるのか?

今年も押し迫ってもうラストデイ。
本当にいろんな本読んだんですが、あと1冊読みおわるかな?という感じ。

読み始めた本、ちょっぴり飽きてきたのもあるんだけど、読みきろうと思います笑

その前に、ちょっと前に読んでたこちら。

言わずと知れた糸井重里さんの会社です。
(若い子にはあまり有名じゃないのかなあ。糸井さん。バブル期にブレイクした有名なコピーライターさんです。)

『ほぼ日』という会社

きっかけは、学校の授業でこの会社の有報(正式には『有価証券報告書』ね。)を取り上げたから。
有報って見慣れた人には『あーはいはい、景気がどうのこうのね。』っていう定型文の書き出しから始まる書類。(金融庁に提出する書類ですからな…そんなもんですわ。)

まあ、その会社の事業内容とかでちょっとずつ色が出てきたりするわけなんだけど、この会社のものはとにかくホノボノ😊

見たことないくらいにステキな文章がたくさんで、

こんな行政に出す書類ですら、プロが書くとステキな文章になるのか!

と、相当インパクト大だったのですよ。

その時の感想と、抜粋した本文がこちら。がこちら⬇️⬇️

JD日記(何日目か忘れた)

企業法事例研究で「ほぼ日」の有価証券報告書を取り上げて読んでいたのですが、有報読んでるとは思えないようなほのぼのとした味わい深い文章のオンパレードで、こんな素敵な有報あるんだなあとほっこり。さすが、糸井重里。

解説している先生もほのぼの系の先生なので、なぜかほんわかした空気に(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものです。

(1) 会社の経営の基本方針

当社の基本方針は「夢に手足を。」です。コンテンツを求めて人びとがよろこんで集まる観光地(例えば銀座通り)のような「場」を創造して集客し、そこに収益モデルを重ねて事業化しています。すべての活動において「やさしく、つよく、おもしろく」を行動指針とし、顧客になる人々にとっての「いい時間」を創造し提供することを目指しています。
当社では、当社の独自性をうむカギとなるプロセスを模式化し、「クリエイティビティの3の輪」と呼んでい
ます。「社会」が円環で示され、その内側が当社の活動です。

………………

まあ、抽象的すぎて、有報としてどうなの?💦
と言われると…うーむ。
というのはあるんだけど、とにかく、こういう柔らかいほのぼのした感じで会社って経営できるの?というインパクト。

いや、実際のところ中小企業だとよくあるんですよ。こういうの。
社長の趣味でやってるような会社。
でも、ここって。

上場企業ですから💦

株式会社の宿命

ところで、株式会社って、何をするところだと思いますか?
これは、会計上一つの概念があって、人は利益を上げるために株式会社を作るのです。
なので、『株式会社の行う行為はすべて利益追求の為』と解される。

これ、すごく腑に落ちない部分も実際あって、同じ費目でも会社が払えば経費になるけど、個人事業だとならないってものもいくつかあるんですよ。(とはいえ、課税上の概念とは別なので、経費だけど税金計算上認められないって話も別にあるけど…)

でも、ここで糸井重里さんはいうわけです。

『利益を追求しない会社があってもいいじゃないか!』

ほぼ日を上場化した過程というのは、たまたま手帳が大当たりして、年々取り扱い数量が増えてきて、そうなると自分たちの事業規模じゃ手に負えなくなってきてるわけだけど、そこで範囲を絞るのではなくて、必要としてくれる限りはもう少しチャレンジしようという発想。

最近のベンチャーみたいに、事業当てて、バイアウトして、悠々自適に暮らそうみたいな発想もないし、むしろ社会が必要としてくれるならみんなで成長のためにチャレンジしてみようというノリ。

つまりは、関わる人たちの幸福と自分や会社の成長が主たる目的で、利益を追求しなくてもいいじゃない!と言い切る。

こんな上場ってあるんだろうか??

そして、これが可能にしてるのがお客さんたちがほぼ日のファンだという前提。
だから、社員だけじゃなく、お客さんたちも巻き込んで、みんなで成功させようという熱量。
これをみんなで味わうことが目的ならしい。

あれ?この話どこかで聞いたぞ?と思ったら…

『新世界』オンラインサロンの話

以前、書いたキングコング西野亮廣さんの著書『新世界』に出てきた概念だ。
お客さんもいっしょに制作に参加する。
なんなら、お金払って裏方に回る、そんな世界が始まっている、と。

これ読んだ時、ほんとに若い人は(笑)
発想がすごいなーと思ったけど、還暦を超える糸井さんがこの発想ってやはり時代を読む人なんだなと妙に納得。

しかもオンラインサロンなら、ゆるーい繋がりだけだけど、会社となるとそうはいかないから、やっぱり

ほんとにそんなことできるの?

と思ってしまう。だから、これは壮大なチャレンジなんだろう。世の中がこうなっていくよっていうモデルケースになるのかもしれない。
そしたら、誰もが楽しく仕事できる、そんな理想の会社ばかりの社会になって、そしたら世界はほんとに幸せなんだろうなと。

…で、ここまで妄想したけど、我々の分野、すなわち、裏方、経理の現場はそんなことないんだろうなw
(デッドラインあるしね💦)

まあ、実際私もエンタメの会社で経理やってたけど、ふつーに辛かったしね💦

我々の仕事に幸せな世界がやって来るかどうかは、やはり国の政策次第なんだろうね😭

#ほぼ日 #糸井重里 #ほぼ日手帳
#有価証券報告書

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