見出し画像

早春の北アルプス、震災前の能登半島 

今回は、2024年1月1日の能登半島地震で多くの被害を受けた、その能登半島に地震前に行ったとき(2023年3月19日~21日)の話しです。  

当然その時はそんなことが起きることを知る由もなく、2泊3日で富山湾から雪を被った北アルプスを見て、その後能登半島を反時計回りで回って、輪島の後に羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイ、福井(一条谷、永平寺)にも寄りました。

今回の記事は、下の記事「初冬の北アルプス 車中泊旅」の動機付けとなった車中泊旅です。

1.何故、能登半島か  

天気が良ければ、能登半島から富山湾の向こうに北アルプスがよく見えることは前から知っていました。

3月19日から関西は快晴が続くとの予報に加え、まだ残雪の北アルプスが見られると期待されたので急遽能登半島車中泊旅を計画しました。


2.高速道路と北アルプス

名神高速道路を米原から北陸自動車入り、富山県の小矢部川SAまで来ると正面に白い壁のように北アルプス(立山連峰と剱岳など)が見えました。

想像していたとは言え、雪融け前の白い立山連峰と青い空の対比が素敵です。

立山連峰
剱岳

その後、小矢部砺波JCTを左折して能登半島に向かう能越自動車に入ると、北上する5km程の間、右手にずっと北アルプスが屏風のように続きます。


3.富山湾の向こうに見える北アルプス

富山湾に近い灘浦ICで出て向かった先の宇波漁港からは、思った通り防波堤の向こうに北アルプスがきれいに見えました。

宇波漁港から見た北アルプス
上の写真の左端の灯台部分を望遠でアップ
背後の高い山は薬師岳と思われます。
小矢部SAから木の間に見えた剱岳は、ここでは邪魔ものも無くよく見えます。
ちょっと残念なのは、山の手前にちょっと雲がかかっている所です。

そのあと海外線を北上して、今日の車中泊地の「道の駅いおり」からは、富山湾越しに夕暮れ迫る北アルプスの夕景が、そして翌朝は朝焼けがきれいに見えました。

18:17 北アルプス夕景

この道の駅いおりは海岸線沿いの国道160号線より一段高いところにあって視界も良く、真正面に北アルプスが良く見えます。

6:02 北アルプスの朝焼け
左端は、北アルプスの北端が日本海に没する親不知子不知あたりです。
夜明けの空を鴨が飛来するところでした。
雁行、春はすぐそこに


4.能登半島を反時計回り

このあと、海岸線に沿って珠洲市を経由して能登半島を反時計回りで巡りました。
下は輪島の手前の千枚田の様子ですが、田んぼもさることながら中央にある木の枝の伸び方が尋常でなく、いつも強風に晒されていることがよく分かります。

輪島白米千枚田の木
日本海から常に強い風を受けている。

輪島の朝市には午前中に着くことができ、ちょっとした御土産を買って小さいお店でブリ丼を食べましたが、そうしたお店も今回の地震の火災で焼失したと思われます。
残念です。

この後は輪島から能越自動車に乗って、徳田太田JCTで能登里山海道へ右折し、一気に羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイまで走りました。

ずっと前に千葉の九十九里浜でタイヤが埋まって救助された経験がある身としては、海の砂浜を普通に車が走る光景は珍しく感動ものです。
その時の動画をアップします。

後の動画は車の外から撮影しています。確かに靴が砂に埋まることなく普通に歩けました。
(但し、この砂浜でも白く乾いたところはタイヤが埋るそうです。)

このあと、白山の麓の道の駅「一向一揆の里」まで移動して車中泊しました。


5.朝倉家遺跡、永平寺

三日目は北陸自動車に戻って、朝倉家遺跡と永平寺に向かいます。
一乗谷朝倉遺跡はブラタモリで紹介されていて、気になっていた所です。

一乗谷の手前の道の駅に珍しい三連水車があったので紹介します。

道の駅一乗谷あさくら水の駅の三連水車
川沿いの二つの水車で水を汲み上げ、その水で小屋の水車を回す。


武家屋敷らしからぬ朝倉氏屋敷門構え
貴族の屋敷を模していたようです。

この遺跡が城のような作りになっていないのは、一乗谷自体が天然の要害となっているためと思いますが、あの信長には通用しなかったようです。

家臣団の屋敷跡
各戸に桝形の井戸もあり、住宅地としてよく整備されていたようです。

永平寺は、この一条谷から一つ山を越えた隣の谷にあります。

入口に向かう参道
研修会などに使われる絵天井の間
僧堂は修行僧の大事な修行の場で、一般の人は中を覗くこともできません
僧房を背に中庭を拝見-1
僧房を背に中庭を拝見-2
法堂に向かう長い階段
修行僧も指導僧も毎日この階段を使う

修行僧達(カメラを向けるのは禁止)は総じて若く、二十歳そこそこに見えます。

立派な建物やお庭もいいですが、多くの修行僧がこんな寒いところで世俗を離れて修行する姿を見られ、立ち寄った価値があったと思いました。

このあとは、高速道路で一路自宅に向かいました。


ここまでご覧頂いて有難うございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?