秋の東北 アウトバック車中泊旅(前編)
今回は、2019年の秋にアウトバックで青森県下北半島の龍飛岬から京都まで車中泊しながら走ったときのことを書いていきます。
(2019年10月21日~27日の6泊7日、一日はフェリー泊)
今回はその前編をお伝えします。
1.目的とルート
前半は東北の紅葉の名所を巡り、後半はアウトバックの走りを楽しむために福島から京都まで長丁場を走ってみるというのが今回の目的です。
その前編のルートはおおよそ以下のとおりです。
2.一日目と二日目
秋田港に到着するのは朝の5時過ぎ(敦賀港約から約20時間)で、下船のために甲板で待機していると、船体が大きく開いて眩しい光りが差し込んできます。
「これから旅が始まる。」という感動的な瞬間です。
十二湖
秋田港を出て海岸線を北上し、JR五能線の「十二湖駅」の少し手前で右折、その道を上って行くと、今回最初の景勝地「十二湖」に到着します。
最初に見えるのが「八景の池」で、このあたりはまだ標高が低く紅葉も始まったばかりという感じです。
更にその上の「大池」ではかなり紅葉が進んでいました。
更に登って、本当なら十二湖で有名な「青池」に行くところ、だんだん人が増えてきたので、お土産物屋で休憩した後、そのまま龍飛岬に向かいました。
龍飛岬
十二湖から海岸線に戻って、十三湖経由で龍飛崎に向かう「龍泊ライン」に入ります。
この龍泊ラインは崖の通し易いところを削って作ったようで、そのため道が上に下にうねっていて、キャンピングカーのような大きくて力の無い車にはちょっとつらいでしょう。
景色を眺めるために車を止め、振り返ったときの様子が上の写真です。
龍飛崎の手前あたりは原生林が続いていて、混成した「ブナ」と針葉樹でパッチワークようでした。
この後、しばらくして龍飛岬に到着しましたが、特に見るものも無かったので、日帰り入浴のため湯の沢温泉に向かい、近くの道の駅「たいらだて」で初日の車中泊をしました。
車の音もせず、とても静かな夜でした。
3.三日目
十和田湖
この道の駅「たいらだて」と次の行く十和田湖は100kmほど離れています。
十和田湖やその後の八幡平での活動時間を確保するため、早朝に出発し予定どおり7時には十和田湖プリンスホテル横の「ふるさとセンター駐車場」に到着しました。
朝食の後、周りを散策すると、ここ十和田湖は紅葉真っ盛りでした。
ただ小雨が降っていたので写真撮影にはちょっと不利です。
左の黄色い木が「カツラ(桂)」、中央の赤いのが「ナナカマド」、右のオレンジ色のが「ホウノキ(朴木)」で、オレンジ色のホウノキは珍しいと思います。
この後発荷峠方面に向かった道は黄色い木のトンネルのようでした。
予想どおり発荷峠は完全に霧に包まれ、写真でよく見る十和田湖の紅葉は見ることはできませんでした。
八幡平
十和田を南西に下って向かった八幡平方面は、下の写真のようにすっかり晴れてきてました。
この辺も黄色い木が多いです。
朝から紅葉の中を走ってきたこともあって、この辺りではだんだん紅葉に感動しなくなっている自分に気付きます。
とは言え、八幡平アスピーテラインを上がっていくと、道路際から紅葉とともに「ふけの湯」の露天風呂が見られ、流石にこれは「日本ならではの風景」として写真に残しました。
角館の武家屋敷
ふけの湯から折り返し、このあと田沢湖経由で武家屋敷で有名な角館に向かいました。
どの屋敷も林の中にあるような感じなのは、元々は庭の植栽だったのが時代とともに大きく成長した結果と思います。
ただ普通の林と違うのは、植えられた木がいろいろで、季節ごとに楽しませてくれるよう考えられているようです。
それによって落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
街並みに精神的豊かさを感じます。
この街の感じも良く夕暮れ間近なので、ここで車中泊したいところですが、明日は鳥海山と加茂水族館(くらげ水族館)と遠くまで行く予定なので、秋田県大仙市の道の駅かみおか「茶屋っこ一里塚」まで行って、少しでも距離を稼ぐことにしました。
ここまで読んで頂いて有難うございました。
後編(鳥海山、クラゲ水族館、美人林、飛騨古川)は下の記事からご覧いただけます。